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大河ドラマアンコール 風林火山「第20回 軍師誕生」のネタバレとあらすじと感想。

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「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。

2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。

2017年8月13日に放送されたのは、第20回「軍師誕生」です。

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前回、武田晴信(市川猿之助さん)は、由布姫(柴本幸さん)を、正式の祝言を上げて、側室として迎えました。正室の三条夫人(池脇千鶴さん)は、実家から持参した笛を由布姫に送ります。

側室に入っても、晴信を許せない由布姫は、寝所で晴信に襲い掛かるが失敗。晴信の心からの説得に応えるように、受け入れるのでした。

一方、信濃、小県の国衆が動き出し、武田討伐を狙い始めました。晴信はすぐに小県を攻めず山本勘助(内野聖陽さん)を、諏訪に送り様子を見る。というところで終わりました。

前回の第19回「呪いの笛」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第20回「軍師誕生」の感想とあらすじです。

目次

勘助を軍師へとの進言

天文12年(1543)9月19日、大井貞隆(螢雪次郎さん)の居城、長窪城を武田軍6000の兵が包囲していました。大井には望月一族も与しています。

晴信は、信繁(嘉島典俊さん)、甘利虎泰(竜雷太さん)、諸角虎定(加藤武さん)、小山田信有(田辺誠一さん)に望月城を攻めさせ、後詰めを断つよう命じます。

駒井政武(高橋一生さん)は、6000の半分、3000もの兵を送ることを危険視し、反対します。しかし晴信はすました表情で、「城は間もなく落ちよう。」と言います。また勘助か…と感じた家臣たち。

諸角は、「いっそ勘助を軍師に。」と提案します。軍師にすれば、家臣たち全員が、晴信の考えを知ることが出来、勘助の策に異を唱えることがあれば、遠慮なく質せる。勘助との密談はやめて欲しいということです。

家臣たちの考えを聞いた晴信は、長窪城が勘助の策で落ちたら、勘助を軍師とし、本陣へ据え置くと宣言しました。

長窪城を落とす

長窪城を囲んで3日。山の上で寝ていた勘助に、教来石景政(高橋和也さん)が声を掛けます。「城が落ちれば、御屋形様の軍師となろう。」と家老衆から、勘助を軍師へとの進言があり、晴信が言っていたことを教えます。

「これからは、こそこそするなという事じゃ。」と教来石が言うと、勘助は、「「こそこそ…」こそ肝要。いつお味方に敵の内応者が現れぬとも限りませぬゆえ。」と意味ありげに言うのでした。

長窪城では、大井貞隆に芦田信守(飯田基祐さん)が、武田軍3000が望月城へ向かったことを報告します。武田が、先に援軍を断つと読む大井。

芦田は手薄になった今こそ総攻めを、と言い、皆が立ち上がろうとしたところを、「お待ちくだされ!策略をもって諏訪を掠め取った武田の事。よもや、さように下手な戦はせぬものと存じまする。」と相木市兵衛(近藤芳正さん)が引き留めます。

相木は、「武田は、わざと囲みを解いて、大井に総攻めをさせ、望月城へ向かっていた兵が引き返してきて背後を突こうとしている。」と言います。

「逆に、長窪城の望月勢をすぐに望月に向かわせ、そして望月に向かった武田勢を挟み撃ちにすれば、残った兵は長窪城を攻めるだろうが、後手に回って浮足立っているので、恐れる事はない。」と策を説きます。

大井は相木の策を採用。長窪城にいた、望月源三郎(伊沢弘さん)と望月新六(松原正隆さん)を望月城へ向かわせました。相木は不敵な笑みを浮かべます。

長窪城には、諏訪から落ち延びた矢崎十吾郎(岡森諦さん)とヒサ(水川あさみさん)、平蔵(佐藤隆太さん)もいました。平蔵は城の中で相木を見つけ、挨拶をします。

海ノ口城攻め以来です。相木は、勘助のことは覚えていましたが、平蔵のことはその家来として記憶にありました。

平蔵は、勘助が武田にいる事を伝えると、相木はそれには大きな反応もせず、ヒサに、武田の総攻めに備えて兵糧を炊くよう指示して去りました。

山の上で監視していた、勘助と教来石は、長窪城で飯炊きの煙を見つけると、これを合図に城へ総攻めにかかる時と、晴信へ進言します。晴信は、飯富虎昌(金田明夫さん)に先鋒を申し付けました。

一方、城の中では、武田へ寝返っていた相木と芦田が、大井を捕らえます。その場にいた矢崎は茫然とします。

飯富が城の中へ来ると「山本殿の策に従い、大井貞隆、しかと捕らえてござりまする。」と相木は、大井を突き出します。それを見た平蔵とヒサは、逃げ出そうとするところを武田軍に見つけられ、勘助がその場へ駆け付けます。

「わしに下れ!武田につくのじゃ。共に参れば命は救う。」と勘助は言います。諏訪は残るから戻れと言う勘助でしたが、ヒサには戻れない事情がありました。

平蔵は、槍で勘助にかかってきます。なおも説得する勘助に平蔵は応じません。平蔵を斬ろうとしたところを、矢崎が間に割って入ります。

「矢崎殿!武田を討ちたければ、いつでもお相手仕る。されど、ここで死んでは無駄死にぞ!」と言って今度は、教来石が止めに入ります。「平蔵、よかったのう。ヒサ様を大事にしてやれ。」と平蔵にも声を掛けます。教来石は3人を逃がすのでした。

教来石は、矢崎家の3人に、調略の時から思い入れがあった様子でしたよね。優しいです。だから騙し通せなかったですよね。

長窪城は陥落し、大井貞隆は甲府で自害しました。一方、甘利の軍勢は望月城を落とし、望月一族は切腹、または逃亡を余儀なくされました。武田は、望月城をも手に入れました。

勘助、軍師となる

相木と芦田は、甲府で晴信に会い、相木領と芦田領を安堵されました。「信濃先方衆として大いに励み、佐久、小県へそちたちの力を広げるがよいぞ。」と晴信は二人に言います。

続けて勘助には、褒美として陣羽織と新しい眼帯を渡し、陣中で用いるよう言います。

勘助は感激のあまり、言葉が出ません。「山本勘助、これよりそちを我が軍師と致す!」と高らかに晴信が、申し渡します。

「謹んでそのお役目、お受け仕りまする。」と勘助は、武田家の軍師となったのでした。

軍師の話が聞いた時は、少し不満そうにしていましたが、晴信が直々に、陣羽織までプレゼントしてくれて、勘助は一発で陥落です。信玄と言う人は、こういう心を掴む演出が上手かった人だったんですかね?

由布姫の心

晴信は、由布姫が武田に来て半年になるのに、自分に馴染まないことを勘助に告白します。褥では奔放なのに、終われば氷のようになり心を閉ざす。由布姫に会って、心の内を聞いて欲しいと勘助に頼むのでした。

由布姫は、弟の寅王丸の前では、優しい笑顔でした。由布姫の部屋へ三条夫人が訪ねてきて、京の檜扇を由布姫に渡します。そして「寅王丸は諏訪家よりの大事な預かりもの。これでそなたにもお子が出来れば、より一層諏訪家と武田家は安泰じゃ。」と話します。

「私と寅王丸は、諏訪家の為に御屋形様のお慈悲を受けていると仰せにござりまするか?」と由布姫が返します。三条夫人は由布姫が吹く笛の音で、晴信を慕っていることは分かっていました。それを素直に見せてくれても構わないと思っていました。

由布姫も晴信の子を生んで、母になって晴信の心に触れれば、由布姫自身の心も解けていくだろうと話します。

しかし由布姫は、頑なな態度を変えません。それどころか、「万が一、太郎様の御身に予期せぬ事あろうとも、次郎様のお目が見えぬとあらば、家督を継ぐこともままなりませぬ。」と三条夫人の子供達にまで話を及ばせ、攻撃します。

三条夫人付きの侍女、萩乃が、「あなた様に、お慈悲をおかけになる、御方様に向かって恥ずかしいと思われませぬか?」と怒りを露にします。

「慈悲ではない。私はそなたを信じているだけ。聞かなかったことにしましょう。」と三条夫人は去っていきました。

由布姫の侍女、志摩(大森暁美さん)は、三条夫人への態度に、由布姫を叱ります。由布姫は三条夫人が、自分に幸せを見せつけに来ていると思っていました。諏訪家の人間が、幸せになれないと思っていたのです。

志摩は、では何故晴信を討たなかったのかと言います。心が乱れるのは、晴信を慕っているからと見抜いていたのです。

由布姫は晴信を慕っているから、晴信の子を妊娠している三条夫人が妬ましく、何を言われても受け入れられないのでした。

勘助が由布姫を訪ねに来ます。ほったらかしにされていた由布姫は、怒りをぶつけます。

「そなたの望むように、御屋形様のお子を生む務めだけは、果たそうとしておる。

されど…心は渡さぬ。その心、そなたに預けてもよいぞ。かつて武田家に恨みを抱いていた、そなたとならその心を分かち合えよう。」と揺れ動いている、苦しい心の内を勘助に吐き出します。

ここまで言われていても勘助は、由布姫の心を理解することは出来ませんでした。晴信にも分からなかったと告げるのでした。

恨んでいたのに、すっかり自分の心が奪われてしまっていることを認めたくないのでしょうか。元々複雑な人ですけど、余計複雑になってきましたね。

真田幸隆、信濃を探る

長窪城から落ち延びた矢崎ら3人は、信濃の笠取峠の小屋で過ごしています。外は風がきつく寒いなかでした。

次に向かう所を相談していたところに突然、先に小屋にいた真田幸隆(佐々木蔵之介さん)が顔を出します。髪も結わず、紐で縛ったままの汚い格好です。驚く一同。平蔵を知る真田は、事情を聞きます。

矢崎が、長窪城から落ち延びてきたことと、自身の名前、娘の名前を紹介します。真田は平蔵に諏訪にいたのか?と聞きます。

事情を知った真田は、「落ち延びた望月の残党は、布引城へ向かったようじゃ。布引城は、楽厳寺雅方殿の城。それを助けておるのは村上義清じゃ。」と教えます。

平蔵は、真田に一緒に行こうと誘いますが、真田は、「武田も敵じゃが、村上義清は最たる仇敵じゃ。この信濃で、もはや、わしの頼る城など一つもない。さればこそ、かような姿で様子を探っておるのじゃ。」と断ります。

平蔵は真田に、勘助が武田に仕えている事を伝えると、驚く真田でした。

一方、勘助は、葛笠太吉(有馬自由さん)に、上州に行って、真田を探すよう指示していました。

太吉は、上州に行ったものの、真田の妻、忍芽(清水美沙さん)に、真田は旅に出たことを教えられたこと。さらに、今は武田の家臣となった勘助からの指示で来たことが知られると追い返され、取りつく島もなかった、と勘助に話します。

話を聞いていた相木は、「真田殿が欲しいのか?確かに真田がおりゃ信濃の経略は楽になる。村上の手の内もよう存じておろうからのう…」と口を挟みます。何とかならないかと勘助は聞きますが、相木は「ならん。」とバッサリでした。

真田はこの時点では、武田に城を追いやられたこともあり、味方してくれていません。ここからどうやって武田の忠臣になっていくのでしょうか。

村上義清が動き出す

布引城に矢崎らが到着すると、望月源三郎がいました。布引城の城主、楽厳寺雅方(諏訪太朗さん)がそこへ現れます。楽厳寺に通され、奥から村上義清(永島敏行さん)が現れます。

「そなたらの無念、この村上が預かった!いずれ、大井、望月、諏訪の地をそなたらに返してやろう。この村上、誓ってそなたらの願いをむなしくはせぬぞ。」と村上が言うと、その場にいた者らはすすり泣くのでした。

村上義清、この武将こそ晴信の戦人生に土をつける猛将です。

由布姫が三条夫人を東光寺へ誘う

由布姫は、父、諏訪頼重(小日向文世さん)が自害した東光寺へ三条夫人を誘います。そして諏訪の縁者から届けられたという甘酒を三条夫人へ振舞うのですが、なんとも怪しい雰囲気です。

何か企んでいるのか?話はここで終わりです。

次回は、第21回「消えた姫」です。

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由布姫の、晴信への屈折した思いのこじらせぶりが、頂点に達しそうです。

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