「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。

2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。

2017年11月5日に放送されたのは、第32回「越後潜入」です。

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前回、村上との戦を逸る真田幸隆(佐々木蔵之介さん)は、相木市兵衛(近藤芳正さん)の助言もあって、はかりごとをし、村上の方から戦を仕掛けさせ、それを討つことに成功します。

武田晴信(市川猿之助さん)は、村上の城の砥石城へ向かい、村上との戦が再び始まるのでした。

一方山本勘助(内野聖陽さん)は、越後の長尾景虎(Gackt(現GACKT)さん)を探る為、鉄砲商人になりすまし、越後にいました。100丁依頼された勘助は、鉄砲が届くまで越後に捕らえられることになりました。

前回の第31回「裏切りの城」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

大河ドラマアンコール 風林火山「第31回 裏切りの城」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第32回「越後潜入」のあらすじと感想です。

晴信を嫌う景虎

越後に入った勘助と河原村伝兵衛(有薗芳記さん)。鉄砲の使い方を景虎に教えて、試し撃ちをさせます。その際に的となったのは景虎が嫌いな言葉、武田の旗「風林火山」の文字でした。

目の前で散々晴信を悪く言われても黙って聞いている勘助。

景虎に伝兵衛が鉄砲の撃ち方を簡単に教えると、それだけで一発で的に命中させます。「初めてなのに。」驚く伝兵衛。越後の家臣たちは「見事!」と言って喜びます。

景虎は「気に入った。」と言って100丁注文し、道安(勘助)を越後に留める事にしました。

これで堂々と探れると喜んで春日山城内を探る勘助。ウロウロしていたところ、背後から槍を突きつけられ、振り返ります。直江実綱(西岡徳馬さん)の娘、浪(占部房子さん)でした。

「道安に不審な振る舞いがあれば、経を読ませろ。と御屋形様がお命じなのです。」と告げると、勘助は面倒くさそうに読経をし、難を逃れるのでした。

上田の長尾政景がまた動き出したとの知らせが入ってきます。景虎は自ら宇佐美定満(緒形拳さん)に味方になってくれるよう、頼みに行くと言います。家臣たちは止めましたが、直接どのような人物か確かめたいと言い聞き入れず、自ら宇佐美の居城、琵琶島城へ向かうの事にします。大熊朝秀(大橋吾郎さん)に取り次ぐよう頼みます。大熊は心の底では景虎に従ってはいない人物です。何故か勘助も連れて行かれることになりました。

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武田軍、砥石城を攻める

その頃晴信は、信濃小県長窪城に着陣していました。すぐに城を囲まず、慎重に策を練っていました。

村上方では軍議が開かれていて、武田が砥石城に向かって来ている事をどうするか、話し合っていました。村上義清(永島敏行さん)は、越後との国境にある隣国の高梨政頼と対陣していて、砥石城に兵を多くは送れない状況です。

どうやったら武田に勝てるか?末席にいた矢崎平蔵(佐藤隆太さん)が、「高梨と和議を結んだ上で、北信濃へ出陣すれば、その機に乗じて武田が砥石城を攻めて来る。」と進言しますと、常田隆永(橋本じゅんさん)が「砥石城は難攻不落。落とすのには時間がかかる。」と言うと、村上が「疲れ果てたところに背後を突く。」と作戦を続けます。決定です。

村上は信濃守護の小笠原長時(今井朋彦さん)に高梨との和議の仲介と頼むと、小笠原はすぐに了承しました。

真田の実の弟、常田役は「おんな城主 直虎」で近藤康用役をされている橋本じゅんさんです。大河ドラマに出る俳優さんは何作品も出るのですね。高橋一生さんも両作品出ています。

宇佐美に預けられる勘助

その頃、何も知らない伝兵衛は、勘助を残したまま帰っていました。街中で人とぶつかり、落ちた物を拾おうとすると、ぶつかった相手は葉月(真瀬樹里さん)でした。二人は物を拾う振りをしながら話します。

「御屋形様は、砥石城を攻めている。急ぎ山本様を戻すよう。」言う葉月。伝兵衛は「勘助は捕らえられている。100丁届くまでと言われたが、勘助は無用と言っている。隙をついて逃げる。と言っていた。」と言います。勘助を越後から出す事は出来ませんでした。

勘助はいまだ晴信が村上攻めをしているなど知らずに過ごしていたのです。

琵琶島城に着いた景虎。「道安」と名乗っている勘助も一緒です。景虎は、勘助から受け取った鉄砲を宇佐美に授け、「戦に使えるか検分致せ。」と言います。

「上杉家はもうない。越後に守護の上杉家は絶えた。わしは都の将軍家より、毛氈鞍覆、白傘袋の使用を許された。越後の国主となるを許されたのじゃ。」と景虎が話し出すと、それを待って来られたのですかと宇佐美は聞きます。

景虎は、それが宇佐美に対する道義だと答え、「宇佐美殿、そなたの上杉家に対する忠義、まこと天晴。最後まで我が父に屈することなく上杉家に対する義を守り抜いた。見事じゃ。」

宇佐美は長尾家の嫡子の言葉に思えません。

景虎は、「いずれ守護として上杉家を再興して、関東管領として残っている上杉家を援ける。いずれ都に上り、将軍家、帝を援け参らせる。

天下取りなど望んでいない。他国の地を侵す事も望まない。天下をあるべき姿に戻したい。」と自らの思いを宇佐美にぶつけます。そして、「力を貸さぬか。」と頼むのでした。

景虎は、勘助にも仕えるかどうか聞くと「鉄砲は届ける。」と話を逸らします。

宇佐美は景虎を酒に誘うと、勘助の顔を見てニヤリと笑いました。

酒を交わしながら仏門について語り合うと、景虎は「自らが欲に乱れる事は許さぬ。」と宇佐美に自分の事を話します。酒に酔っていても乱れないとも言います。

景虎は次に勘助に「道安、甲斐の国には行ったことはあるのか?」と聞きます。勘助は「いいえ。」と答え、鉄砲も別の者が売りに行っていると答えます。

「甲斐の国主は、欲に乱れ切った男じゃ。父を追い落とし、妹が嫁いだ諏訪家を滅ぼし、あまつさえその姫を側女にしたと聞き及ぶ。その上でまだ、他国の地を貪る事を止めぬ。

あれではいずれ、天罰が下ろう。国も滅びよう。」景虎が言うと、酒を飲んでいた勘助が辛抱堪らず「恐れながら…」と口を挟みます。

「人を慈しんだ事もなく、いかにして領民を治めまするや?」とあやすように勘助が言うと、「人は人を治められぬ。それは欲のもたれ合い、まやかしの力じゃ。人を救えるのは、神仏のみじゃ。」景虎は、何を当然のことを聞いてくるのだといった態度で答えます。

今度は宇佐美が口を挟みます。「いえ、道安の申す事にも仏の理はござりまする。人の欲を否としてはなりませぬ。欲を嫌う事、それもまた欲に囚われた考えにござりまする。

御仏の教えとは、さような欲の囚われからも、解き放つものにござりましょう。全ては、あるがままに…、俗世を否としてはなりませぬ。武田晴信にも、俗世の理はあるのではござりませぬか?のう、道安?」と最後に勘助に同意を求めましたが、勘助は「さて。」と言うだけで話に乗りませんでした。

景虎は話を切り上げ、「返答を聞きにまた来る。」と帰る事にします。宇佐美は景虎を呼び止め、越後方の忍びの衆である軒猿を呼びます。軒猿は「武田が出陣してござります。」と報告しました。勘助はつい驚き少し態度に出してしまいます。

「村上の砥石城を取り囲んでござります。村上勢は高梨勢と戦の最中です。」報告を聞くと景虎はまた隙を突いた武田の戦法に「敵の弱みばかりを探っておる。道安…武田晴信は、救いようのない卑怯者であろう?」と勘助に言います。勘助は黙ってうなずきます。その勘助の様子を宇佐美は横目でじっと見ていました。

そんな宇佐美に景虎は、道安、勘助を鉄砲が届くまで預かって欲しいと頼みます。これには勘助も驚きます。宇佐美は戸惑いながらも承知するのでした。

これで勘助は晴信のもとへ戻れなくなってしまいました。「何故ご出陣なされたか?」勘助は心の中でつぶやくのでした。

武田軍惨敗

勘助の「村上を攻めるのは急いてはいけません。」との進言を聞かず、村上が北信濃へ向かったと知ると、攻めるよう命じていました。

武田の砥石城攻めは9月9日に始められました。馬場信春(高橋和也さん)は水の手を断とうにもどこにあるかも掴めていませんでした。砥石城は魔物の如く、武田軍を苦しめていました。

春日山城で景虎は、姉の桃(西田尚美さん)に「何故嫁がせないのか?」と迫られていました。

私はもう嫁いだと思っていました。まだ手元に置いていたんですね。だから宇佐美を政景側に付かせないよう動いていたわけですね!もうとっくに和睦の証として嫁がせているものだと思っていました。私は以前第30回「天下への道」のあらすじで、桃が嫁いだと書いてしまいました。その時点では嫁いでなかったので、間違いです。すみません。

景虎は「姉上は上田に嫁ぎたいのですか?謀反者の手にその身を委ねたいのですか?」と言うと桃は「私を蔑むのは勝手。されど一族の者を蔑んで刃を向けるそなたを私は好かぬ。政景殿を私は蔑んではおらぬ。向こうが私を望み、そなたがそれを望むのであれば、私は喜んで和議の礎となろう。人質とは思わぬ。さような人の心も使うてみてはいかがじゃ?」と言います。

「よう分かりました。姉上。されど政はこの景虎にお任せ下され。」と話を拒否します。これでまた桃の縁談も先延ばしになるのでしょうか?

勘助が宇佐美に預けられて1ヶ月が経ちました。景虎が宇佐美のもとへやって来ました。

「此度は和議の話をしに参った。」という景虎に「政景殿との和議にござるまするか?」と宇佐美は聞きます。

「さにあらず。信濃の国の話じゃ。我が叔父の高梨政頼殿が、村上と戦を構えておるは知っておろう。それが突如和議を結んだのじゃ。折しも村上は武田に砥石城を攻められておった。

この和議は、端から結ばれておったのじゃ。」と景虎が言いかけると軒猿が現れ、砥石城の戦況を伝えます。

「武田が砥石城を攻めたのは9月9日。されど砥石城は容易に落ちず9月29日、武田陣中に100丁ほどの鉄砲が届けられました。」と報告している途中で、場面は武田軍の動きに切り替わります。

3日後、村上の本軍が動き、砥石城へ向かってきました。疲れ切っていた武田軍は全軍を引き揚げました。真田は「この戦の責めを負うのは自分。」としんがりを申し出ますが、晴信に討死するつもりである事を見抜かれ認められませんでした。そして「そちは自らの城を固めよ。松尾城に籠り、村上に取られてはならぬ!」と命じられます。

真田は「松尾城は相木勢に。」と言います。しかし晴信は認めません。晴信は相木に「真田に合力せよ。」と命じます。

この時相木の目の動きが少しおかしかったです。もしかしたら、相木が松尾城を手に入れる為に真田が追い詰められるよう仕組んだのでは?と考えてしまいました。

場面は軒猿が報告しているところに戻り、「武田勢はそれは無残なものにござりました。名ある武将をはじめ、討ち取られし者は限りなく、明けて10月2日、武田勢は大門峠を越え、諏訪の上原城へ帰陣したものと思われます。」軒猿が報告を終えます。

宇佐美が「武田の負け戦となったか。」と言うと景虎は「天罰じゃ。」と言い放ちます。

勘助は下を向き震えています。その様子をやはり宇佐美がしっかりと見ていました。

勘助が宇佐美に見抜かれる

武田勢の敗北は、のちに砥石崩れと呼ばれるようになりました。一人になった勘助は「御屋形様…」と言って涙します。そこへ宇佐美が現れ「酒でも飲まぬか道安…いや山本勘助。」と声をかけました。勘助は驚いて振り返ります。すると宇佐美がにこっと笑いながら立っていました。

宇佐美は最初から勘助を疑っている様子でした。分かっていたのですね。もしかしたら景虎も分かっていて宇佐美に預けたのかもしれません。

次回、第33回「勘助捕らわる」です。

大河ドラマアンコール 風林火山「第33回 勘助捕らわる」のネタバレとあらすじと感想。

勘助は無事、越後から戻ることが出来るのでしょうか?