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大河ドラマアンコール 風林火山「第33回 勘助捕らわる」のネタバレとあらすじと感想。

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「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。

2017年4月から、NHK BSプレミアム日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送されています。

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2017年11月12日に放送されたのは、第33回「勘助捕らわる」です。

前回、山本勘助(内野聖陽さん)が越後に潜入し長尾景虎(Gackt(現GACKT)さん)を探っている頃、武田晴信(市川猿之助さん)は、勘助の「はやりまするな」という言葉を無視し、村上義清(永島敏行さん)の砥石城を攻め、惨敗しました。

勘助は越後で、宇佐美定満(緒形拳さん)のもとに預けられたまま、身動きも出来ずにいました。鉄砲100丁は砥石城攻めで使ってしまって越後には届けられません。

勘助は越後から抜けることが出来るのでしょうか?

前回の第32回「越後潜入」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第33回「勘助捕らわる」のあらすじと感想です。

目次

宇佐美、景虎に下る

宇佐美は、道安の正体を勘助と見抜いていました。勘助は「甲斐武田家の隻眼の謀将」として他国に知られた存在で、勘助自身はその事を分かっていなかったのです。

景虎は、勘助を間者と気づいていてわざと宇佐美に預け、宇佐美自身で見抜かせることによって、既に景虎と手を結ばされている…、宇佐美はそう気づいたと酒を酌み交わしながら勘助に話すのでした。武田家の間者が越後を狙っていると遠回しに宇佐美に知らせ、一刻も早く越後をひとつにまとめる必要があるという事を、景虎が宇佐美に分からせるためでもありました。

勘助は、景虎に利用されたのです。勘助は宇佐美に見抜かれているのにもかかわらず、自分から「山本勘助」であることを明かしませんでした。

景虎は、また宇佐美に会いにやって来ました。これで三度目になります。「三顧の礼」だと言う景虎に、宇佐美は熊野牛王の誓詞血判を差し出し、景虎に仕える事を約束します。まだ完全に景虎に従うつもりのなかった大熊朝秀(大橋吾郎さん)は驚きます。同席していた勘助に景虎は、鉄砲を催促しますが、「間もなく。」とだけ言って勘助はかわしました。

景虎は「長尾政景(建蔵さん)を討つ。」と宇佐美に告げ、その為に鉄砲を用いると言い、「鉄砲が届かねばそなたを撃つ。」と改めて念を押しました。

宇佐美が勘助を連れて春日山城へ出仕しました。勘助は鉄砲が届いていないので、すぐに捕らわれの身になりました。

景虎は「長尾政景を討つ。」と家臣たちの前で宣言します。柿崎景家(金田賢一さん)は、すぐに坂戸城を攻める事を進言しますが、宇佐美は「政景殿は和議を当てにしておりましょう。それも御屋形様が姉君を嫁がせるという、約定を果たした上での和議を望んでおりまする。と言うと、柿崎は、景虎が桃(西田尚美さん)を嫁がせるつもりがないと言います。

「さすれば、逆に政景殿が弟を人質として差し出すよう促がしなさりませ。」と宇佐美が言います。しかしそれは望めない事である事は予測がつきました。

宇佐美は「ここは上手に出て、恐れの種を植え付ける事こそ肝要。時を待てばその種は膨らむ。そこで出陣の知らせを流す。さすれば政景殿は、無条件に和議を申し入れるはず。敵を屈服させるためにはあらゆる手を打つ。それこそが真の軍略。御屋形様、武力に頼るだけでは国を治めてはゆけませぬ。」と静かに淡々と景虎に進言します。大熊も賛同します。

宇佐美の考えに柿崎も「さように首尾よくゆけばそれに越したことはござらぬ。」と納得せざるを得ませんでした。

宇佐美は景虎の期待通りに動いてくれますね。勘助とは違う感じの軍師です。

太郎が元服

甲斐では、勘助が戻らぬまま晴信の嫡男、太郎(木村了さん)が元服しました。しかし、砥石城での敗戦後、村上・小笠原軍の攻撃を警戒して多くの家臣は信濃の城に残ったまま祝儀に駆け付ける事は出来ませんでした。

大井夫人(風吹ジュンさん)は太郎に祝いの言葉をかけ、励まします。守り役の飯富虎昌(金田明夫さん)も大いに喜びます。しかし祝いの途中で、大井夫人は体調を悪くて倒れてしまいました。

一方、信繁(嘉島典俊さん)と諸角虎定(加藤武さん)は、勘助が越後で鉄砲100丁が届くまで捕らえられている事を話していて、晴信が奪還へ動いていないようだと噂していました。

晴信が、勘助を取り戻そうとしていないと皆気にしていましたが、晴信本人から勘助の名が出ないので黙っていました。

一度倒れた大井夫人のもとに、信繁をはじめ太郎、三条夫人(池脇千鶴さん)、飯富と諸角が集まり、晴信も駆け付けます。しかし大井夫人は神仏に祈りを捧げている最中で横になっていません。晴信は、皆を代表して大井夫人の身を案じて休むようすすめますが、大井夫人は、逆に勘助が越後より帰って来ない事を問い質し、「助けないで良いのか。」と心配します。

晴信は、勘助のことを家臣たちが告げたと思い、「母上に余計な心配をかけるな。」と叱りますが、勘助の事を大井夫人に伝えたのは太郎でした。

「山本勘助などおらずとも、家中は安泰です。」と太郎が言い、晴信から怒りを買います。

大井夫人は「二度までも村上に負け、もうこれでよいではないか。信濃は諏訪のみ。これ以上、他国と争う事なく諏訪と手を携え、太郎四郎を育て、良き国を作っていけば。」と晴信を静かに諫めます。晴信は黙って目を閉じ、「今は守るために攻める他ございませぬ。勘助は、そうやすやすと死には致しませぬ。」と言うのでした。

<長尾政景と和議を結ぶ>

坂戸城主、長尾政景は景虎のいとこです。宇佐美の進言通り景虎は、人質を出すよう政景に書状を送ります。政景は当然の如く従わず、戦を覚悟するのでした。

明くる天文20年初夏、景虎はあくまでも敵対する政景に対し、宣戦布告の書状を突きつけました。程なく、宇佐美の思惑通り政景から書状が届けられました。それは、無条件に和議を望む申し入れでした。景虎が、初めの人質を出すように書状を送ったのは前年末頃でしたから、半年弱くらいは時を置いて焦らしました。ここまで放って置かれたら恐ろしさが増したのですね。

景虎は、姉の桃に政景が降伏した事を報告し、政景に嫁ぐよう頼みます。桃は「それでよいのです。それでこそ、この越後は安泰となりましょう。」と快諾するのでした。

政景が春日山城へ来ました。景虎は、刀の形に似た菖蒲の葉を政景の首に突きつけ、「我が姉の事、しかと頼んだぞ。」と言います。政景は景虎を「御屋形様」と呼び、「承知つかまつりました。」と頭を下げました。すっかり景虎の意のままになっていました。相当景虎に対して、恐怖を感じた証拠です。

宇佐美と大熊も納得の表情で二人の様子を見守りました。

驚くほど上手くいきましたね。宇佐美と言う人がスゴイという事なのでしょうか!

根来から鉄砲到着

待っていても鉄砲100丁は届かず、とうとう勘助の処刑の日がやって来ました。牢に入れられていた勘助は、庭先に連れ出され、直江の娘、浪(占部房子さん)に酒を一杯注がれ、飲み干します。処刑を待つ勘助。景虎は、勘助が武田家の間者である事を見抜いていたので、寝返れば助けてやると言いますが、勘助は根来衆であるとまだ嘘をつき認めません。当然景虎にも寝返りませんでした。

景虎は、荘子の言葉で勘助を諭そうとしますが、勘助は「荘子は好まない。説教なれば、孫子でお願い申す。」と死に際にも強気です。

景虎は、前に鉄砲を試し撃ちした時に、的として使った「風林火山」の孫子の言葉が書かれた紙を持ってきて、木に縛り付けた勘助の頭の上に小刀で突き刺します。

景虎は、勘助を試し撃ちの時と同じように孫子の言葉を的にして、鉄砲で撃つつもりです。

「的を外せばおぬしが死ぬ。わしが的を外さぬよう毘沙門天に祈れ!」と景虎は言います。

「神仏には祈りませぬ。さるお方を信じてから、それがしの神仏はそのお方のみにござりまする。」と勘助が返すと「そのお方は、救ってはくれぬぞ。」と景虎が言います。

「それがし、神仏に救われた事などござりませぬ。それがしは、人を好んでござりまする。人の醜さ、ずるさ、弱さ、はかなさ、憎しみ、迷い、偽り…。むなしい欲深さも好んでござりまする。」と勘助が言うと「救いようがない…」と景虎が呆れて言うのを遮って勘助は、

「救われてござりまする!それがしは、さようなものに救われて参りました。」と言い返します。

「されば、そのお方とやらに祈れば良かろう!」と景虎が鉄砲を構え、勘助も「我が人生、死して悔いなし。」と覚悟した瞬間、知らせが入ります。根来の者が面会を求めているという事でした。

鉄砲100丁を持って現れた河原村伝兵衛(有薗芳記さん)と津田監物(吉田鋼太郎さん)。

監物は景虎の前で膝をつき、「紀州根来寺、津田監物算長にござりまする。お目通り叶い、恐悦至極にござりまする。此度は100丁もの種子島をご用命頂き、まことにありがたき次第にござりまする。何分、100丁もの数、いささか手間取りまた長き船旅ゆえに遅れました事、伏してお詫び申し上げまする。ただいまこの通り、しかと100丁お届けしてござりまする。」と挨拶すると、景虎は立ち上がり鉄砲を確かめます。

そして勘助を睨みつけると「大儀であった。」と言いました。その場にいた家臣たちも黙ったままです。

景虎は一笑に付して勘助を許しました。勘助は監物に感謝します。しかし監物は「そなたを救いに来たわけではない。そなたの主に恩を売ったまでじゃ。」と言います。

晴信は、勘助を救い出すために監物に頼んでくれたようでした。

生涯をかけた強敵

景虎は「そなたの祈りが通じたな。そなたのまことの主に申しておけ。この景虎を知りたければ、いつでも自ら訪ねて参れ。この景虎に隠すものは何もない。さように伝えるがよい。」と勘助に言います。

「伝えはしませぬ。いずれどこかの地で、相まみえる事もござりましょう。」と勘助が返すと、「孫子にか?」と景虎が返します。「毘沙門天に。」と勘助は返すのでした。

勘助は、そこに生涯をかけても惜しくない強敵の姿を見つめていました。

次回、第34回「真田の本懐」です。

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武田家中での真田の立場が悪くなるようです。

砥石城を落とせなかった責任を負わされるのでしょうか?

見逃せません。


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