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大河ドラマアンコール 風林火山「第36回 宿命の女」のネタバレとあらすじと感想。

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「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。

2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。

2017年12月3日に放送されたのは、第36回「宿命の女」です。

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前回、武田晴信(市川猿之助さん)に武田家一族の油川家の息女、於琴姫(紺野まひるさん)が新たな側室として入ったことを知った由布姫(柴本幸さん)。山本勘助(内野聖陽さん)に直接会わせて欲しいなど、難題を突き付けます。

ただの嫉妬だと晴信も勘助も考えていたましたが、晴信の愛を受けられなくなった由布姫にとっては、生きがいを失う事を意味しました。

そして新たな生きる支えとして、四郎を武田家の跡取りとして育てる事を決意します。

勘助は由布姫の依頼を受け、於琴姫の事を探りに積翠寺に向かうところ、原虎胤(宍戸開さん)の娘、リツ(前田亜季さん)に見つかりました。

前回の第35回「姫の戦い」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

大河ドラマアンコール 風林火山「第35回 姫の戦い」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第36回「宿命の女」のあらすじと感想です。

目次

勘助、於琴姫と対面

原虎胤は砥石城攻めの際の足の怪我で動けない事もあり、晴信から積翠寺の世話を任されており、リツはその手伝いで寺に出入りしていました。

逃げようとする勘助を引き留め、リツは於琴姫と引き合わせます。

於琴姫はおおらかな性格で、思った事をそのまま口に出す人でした。噂通り既に妊娠していました。「御屋形様は、強い子をお望みなので、強い和子を産みたい。」という於琴姫に、太郎以外にももう一人男子がいる事を伝えます。

於琴姫は、由布姫の存在も、四郎の存在も知らなかったのです。勘助は改めて於琴姫が生む子は、男の子でも女の子でも、四郎より立場は下であることを伝えます。於琴姫は「そんな事は分かっています。」と野心もない様子でした。勘助は立場をわきまえてくれれば、命を懸けて守ると誓うのでした。

由布姫の取り越し苦労だったようです。

由布姫の宿命

躑躅ヶ崎館では、由布姫が大井夫人(風吹ジュンさん)を見舞っていました。

大井夫人は「そなたは気高い。いつまでも気高くおられるようじゃ。武田家の側室となっても、いまだにその心は、諏訪家のままであろう。その武田家に屈しない強き心こそが、そなたなのです。されどこの心、諏訪の民に向けねばなりませぬぞ。そなたいてこそ、諏訪とこの甲斐が永劫安泰なのです。諏訪の平安を保ってこそ、そなたは武田家に勝ったと言えるのです。それはそなたの宿命じゃ。宿命を背負った女はときに悲しい、されど強いのです。」と言って涙を浮かべる由布姫を抱きしめます。

そして「そなたのような姫が、よう晴信を好いてくれた。」と感謝の気持ちを伝え、由布姫の気持ちが離れていかないよう精一杯気遣うのでした。

大井夫人は、由布姫に武田の女になるよう諭した事もかつてありましたが、いつまでも諏訪の姫であり続けている由布姫の気持ちを見抜いていたのです。前のように気持ちを変えるよう無理強いはもうしないのですね。

今川との新たな盟約

勘助はずっと保留にしてきた、今川との誼の話を晴信に持ち掛けます。晴信は、自分の娘を今川義元(谷原章介さん)の嫡男、氏真に嫁がせる事を考えていました。

しかし勘助は、娘を嫁がせるのではなく、太郎に氏真の妹をもらう事を提案します。今川も甲斐の嫡男の正室なら不満もないだろう、との事。

晴信は思ってもみなかった事に驚きました。いずれ駿河を取るつもりなので、その時の太郎と、今川から嫁いでくるであろう姫の心中を察すると複雑でしたが、勘助の意見に従う事にしました。

今川へは、使者として弟の武田信廉(松尾敏伸さん)と駒井政武(高橋一生さん)を出しました。

話を聞いて、義元は怒ります。しかし太原崇孚雪斎(伊武雅刀さん)は、「甲斐の嫡男が当主となれば、駿河へは攻める事が出来なくなるだろう。」と、今川有利の縁談だと言います。しかし、「四郎が跡を継げば危ない。その四郎には勘助が肩入れしている。」とも言います。

義元は「勘助の策か?」と駒井に尋ねますが、「御屋形様のご発案。山本勘助なる者、軍師などと世にもてはやされておりまするが、たかだか足軽大将に過ぎません。武田家は、親族並びに譜代の者が動かしております。山本勘助は今川家の雪斎様などとは、比べ物になりませぬ。」と駒井は不穏な空気を察し嘘を言いました。

なんとか場が収まりました。

勘助はその頃、郡内領主小山田信有(田辺誠一さん)を訪ねていました。小山田は、勘助の訪問に驚きつつも「そなたに尋ねたきことがあった。」と言います。小山田は、今川との縁談は勘助の企みか、と聞きますが、勘助は笑って否定しました。

勘助は今回の縁談で、小田原北条家にも異論があってはならない、と小山田に取り次ぎを頼みます。晴信からの願いと付け加えると、小山田は「御屋形様にこそこそと取り入っている。」とつっこみます。

「この先、今川家と戦を構える事はないと?もしそうなれば太郎様を裏切る事になろうぞ。」と小山田が切り込んだ質問をします。小山田は、太郎が追い込まれれば誰が得をするかを考えたのです。勘助に答えさせようとすると勘助は小山田の言葉を遮ります。

小山田は勘助の様子を見て笑った後、「女子は怖い。殊に子の為を思う女子は。」と由布姫の事とも取れる言葉を言います。そして勘助の気持ちが今なら理解できると言うのでした。

美瑠姫の宿命

小山田は人払いをした後、勘助に美瑠姫(真木よう子さん)の事をどこまで知っているか尋ねます。勘助は、海ノ口城を攻めた時に会っただけで分からないと言います。

小山田は志賀城主、笠原清繁の正室であった美瑠姫は、長く子供が出来ない身だったのに、自分の側室にしたらすぐに妊娠した。しかし生まれたのが普通より2か月早かったと言うのです。

小山田はその時も疑って、今も疑っているが、美瑠姫を本当に愛していて、生まれた子も我が子として育てたいと思っている。と勘助に告白します。

小山田の父はかつて武田に負けて家を守るために下っていました。そのおかげで領地を継ぐことが出来ているのです。だからこそ、美瑠姫のした事を天晴と言います。

小山田は、武田の事より由布姫の事を思って、今回の縁談を進めようとしている勘助を「愚かで好きだ。」と言い、秘密を明かしたと笑います。そして由布姫をこれからも支えてやって欲しい。と言うのでした。小山田自身も美瑠姫を好いている自分を愚かだと思っていたのです。

美瑠姫の子、藤王丸(黒井信孝さん)は病にかかっているので、美瑠姫にとって待望の子なので助けてやりたいと言います。

しかし藤王丸は亡くなってしまいます。小山田は、藤王丸の側で悲しんでいる美瑠姫を抱き「宿命を、恨んではならぬ。強く生きるのじゃ。美瑠。わしはそなたの側から離れぬ。」と言います。

美瑠姫は、小山田が、藤王丸が死んだ事を少しほっとしたように小さく笑ったのを見逃しませんでした。

これはマズかったです。美瑠姫も騙していた事がばれていたと分かった瞬間だったと思います。

話は変わって、由布姫と四郎は諏訪へ帰りました。

その年の冬、於琴姫が無事に出産しました。姫でした。

天文21年(1552)正月、武田家に激震が走ります。小山田が美瑠姫に寝首を掻かれ亡くなったのです。嫡男、小山田弥三郎(浅利陽介さん)は、志賀城を落とされた武田への恨みが、小山田に向けられたと言います。

美瑠姫は仇敵を愛してしまった事を父と元夫に詫びながら、「無慈悲なこの宿命よ、これでお気に召されたか!」と言って自害しました。

弥三郎は、美瑠姫が産んだ子は小山田の子ではないという噂があったと言います。勘助は、「小山田様は、報われなくても我が子のように育てようとしていた。御屋形様、小山田様のご心中、お察しくだされ。」と涙を流して訴えます。

晴信は、志賀城を落とした後、女子供を悉く売り払い、美瑠姫を小山田に与えたことを深く後悔し、一人その罪を背負って殺された小山田を思って涙を流します。

武田家は、小山田を名誉の討ち死にとして扱う事にしました。

晴信の新しい側室於琴姫も武田家に滅ぼされた家の娘、由布姫も滅ぼされた家の娘、この美瑠姫は滅ぼされた家の妻でした。

今回の話の三人の女性は皆、「宿命の女」でしたが、三人三様でした。美瑠姫が一番悲しかったです。小山田を愛していたのに、子供が死んだ事を笑われてしまった事で宿命が重くのしかかったように感じ、耐えられなくなったと思います。小山田を殺すしか気持ちの収めどころがなかったのでしょう。

勘助、大井夫人に呼び出される?

大井夫人は、ずっと気になっていた勘助と初対面します。

「晴信の母としてそなたに言うておきたかった、由布姫の事です。」

大井夫人の言葉で今回は終わりです。

何を頼んだのでしょうか?

次回、第37回「母の遺言」です。

大河ドラマアンコール 風林火山「第37回 母の遺言」のネタバレとあらすじと感想。

今回の話がどうつながるのでしょう?


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