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大河ドラマアンコール 風林火山 第47回「決戦前夜」のネタバレとあらすじと感想。

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「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。

2017年4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時からの大河ドラマアンコール枠で再放送されています。

2018年2月25日に放送されたのは、第47回「決戦前夜」です。

前回、北条氏康(松井誠さん)を討つ為、関東へ出兵した長尾景虎(GACKTさん)。小田原城へ向かう途中、降伏を促す為に武蔵の忍城に立ち寄った長虎は、城主の成田長泰(利重剛さん)の妻、伊勢(井川遥さん)を人質に取りました。

小田原城の籠城戦が続いている最中に景虎は、鶴岡八幡宮で関東管領就任と上杉姓を正式に継ぐ儀式を行い、「上杉政虎」と名を改めました。

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政虎は、関東の武将たちに迎え入れられた道中で、成田長泰が下馬せずにいたという事を責めたて、馬から引きずり降ろして鞭で打つという暴挙に出てしまいました。

この戦のなか、武田信玄(市川猿之助さん)は、北条へ援軍を出している一方で、関東から再び信濃へ景虎の矛先を向けさせる為の準備を始めます。決戦の地と目される川中島に海津城を築き、越後との国境の割ヶ嶽城の調略もしました。

前回の第46回「関東出兵」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第47回「決戦前夜」のあらすじと感想です。

目次

政虎、兵を引き揚げる

北条氏康は、政虎の10万もの大軍の包囲を耐え抜いていました。

前回の話で関東管領を継いだので、北条に勝ったのだと私は勘違いしていましたが、関東へ出兵したという事でやっと関東管領としての仕事を一つやった、という事での就任だったんですね!実質関東を支配しているわけではないという事なんですね…。

公衆の面前で鞭打たれた成田長泰は、武蔵へ兵を引き揚げていきました。それに呼応して、兵を引き揚げる関東の武将たちも多く出てきました。知らせを受けた政虎は、人質となっていた成田の妻、伊勢を呼び出しました。

「そなたが夫は、義を捨て味方を裏切り、このわしにもそなたにも無礼を働いた。わしが戦をするは、かような人間がおる為じゃ!」と政虎が言い放ちます。

「お討ちください、この私を。裏切りの報いなれば受けましょう。私はもとより人質でございます。されど、無礼の報いと仰せなら、それを受けるいわれはござりませぬ。

我が夫、成田長泰の祖先は、源氏の大将八幡太郎義家公に対しても、馬上のまま礼を交わした名門の家柄。さような事もご存じなく衆目の前で武人を鞭打つとは、あまりにも非道。

無体なる振る舞い。夫はあなた様を裏切ったのではなく、見限ったのです。

他の方々も皆同じにございましょう。私には夫の心中が分かりまする。夫も私が恨まぬ事を存じておりましょう。さあ、お斬り下さい!夫の名を守る為、お手打ちとなるのは覚悟の上。

神仏を篤く敬うあなた様が、かくも人の心に無知であったとは!お笑い草と申すよりございませぬ!天罰と言っても所詮人間のおごりに過ぎませぬ。」と伊勢は神仏の意を受けて動いているという政虎を痛烈に批判しました。

伊勢の言葉に家臣が、主君を愚弄したとして斬ろうとしましたが、政虎が止めます。

政虎は、伊勢の言う通りだと言います。自分がおごっていた事を悟る政虎です。宇佐美定満(緒形拳さん)も懸念していた事です。黙って聞いていました。

そこへ、武田が越後との国境、割ヶ嶽城を攻めてきたと知らせが入ります。さらに国境を越え、越後小田切にまで火を放ったといいます。

政虎は兵を引き揚げ、越後に戻ると決断します。直江実綱(西岡德馬さん)は人質をそのまま捨て置こうとしますが、政虎は「ならぬ。」と言います。

成田との約束通り、ちゃんと奥方を忍城へ送り届ける事で、成田も北条には付かないだろう、と宇佐美も言うのでした。

「此度はわしの負けじゃ。」政虎は伊勢にそう言い残し、去っていきました。

政虎の性格が災いしましたね!関東出兵は失敗に終わりました。

氏康にも政虎引き揚げの知らせが入り、宴をして喜びます。引き揚げは、武田の越後国境の攻撃のおかげ、武田が三国同盟によっていわば囮となって北条を守ったと言う清水吉政(横内正さん)の言葉に、氏康は疑います。

「武田のみ、上杉に勝てば我らも危うい。上野も武蔵も相模も、武田にとっては越後や駿河と同じくいずれは欲しいに違いない。」氏康は考えます。

その場で焼いていた貝を見ながら、信玄を「食えぬ男。食えぬ貝。」と氏康が言うと、吉政は「食えぬ甲斐?」と笑うのでした。

北条と武田の同盟が崩れるのは、これから7年後の事です。武田家を敵に回し、上杉と手を結ぶ事になります。

小田原城の北条が強く、政虎を寄せ付けなかった、という裏には武田も動いていた?

一つの戦に色んな思惑が絡み合って、難しいです。

割ヶ嶽城攻めの論功行賞

永禄5年5月。武田軍は越後方の要衝、割ヶ嶽城を落としました。相模から引き揚げた信玄は、川中島の海津城に入りました。

割ヶ嶽城は内応により難なく落ち、城に籠っていた高梨政頼は城から落ち延びたとの事。

相木市兵衛(近藤芳正さん)と一緒に攻めた原虎胤(宍戸開さん)は敵の矢に当たり手傷を負って、現在消息不明でした。

信玄はどこかで生きているかもしれないと望みをかけるのでした。原は以前にも戦で怪我をしていましたね。あまり動けないようになっていたのかもしれません。

続いて、論功行賞が始まりました。河原村伝兵衛(有薗芳記さん)にも褒美として、碁石金、三掬いを与えられました。内応者を募った功績が認められてのことでした。

これは葉月(真瀬樹里さん)が、相木に話をして、相木から信玄に伝わって、伝兵衛の功績となったのです。戦場での約束通り、葉月と伝兵衛はめでたく結婚しました。

論功行賞中、越後が関東を引き揚げ、矛先を信濃へ向けたとの知らせを受けた信玄は、割ヶ嶽城を破却して、甲斐へ引き揚げる事を決めました。

城に戻った真田幸隆(佐々木蔵之介さん)のもとに、忍芽(清水美沙さん)の兄、河原隆正(河西健司さん)から、上州に逃れていた時に世話になっていた長野業政(小市慢太郎さん)が亡くなったとの知らせが入りました。長野は、主君の上杉憲政(市川左團次さん)がどんなに頼りなくても、ずっと忠義を尽くした人でした。

リツと香坂の縁組

山本勘助(内野聖陽さん)は、屋敷に香坂虎綱(田中幸太朗さん)を招きました。

勘助は香坂にリツ(前田亜季さん)を会わせ、勝手に香坂がリツを貰いたがっていると言います。否定する香坂。

「このわしから城取りの奥義を学びたいと言っていた。リツはわしの城。リツを見ればその奥義がわかる。」とよく分からない理屈を勘助が言い、香坂も困っています。

「わしの城をゆくゆくは守って欲しいと言うておるのじゃ。」勘助の言葉にリツは「お気になさらず。」と勘助がこういった話になると口下手になると言います。

勘助を「旦那様」と呼び、縁談にも乗らなかったのは、勘助と二人でいたかったからと思いを告白するリツ。もう若くない自分を香坂に押し付けては迷惑だと謙遜します。

香坂も若くないので釣り合いが取れていると縁談を進めようとする勘助。

リツは、勘助がこの世からいなくなるようなことがあれば、婿の事は考える。とあくまで勘助の進める縁談を受け入れません。

しかし勘助への思いを正直に告白するリツに好感を持った香坂は、リツの言うようなことがあれば、リツを妻にしたいとプロポーズするのでした。

ただ、香坂は山本家の養子にはなれないと言うと、「男の子がたくさん生まれれば山本家に養子に欲しい。」と勘助が言うと「それは約束する。」と香坂は言うのでした。

勝手に男だけで話が進められた感じでしたが、リツも面と向かってプロポーズされて、まんざらでもなさそうでした。

香坂は、勘助に越後との決戦の時期を尋ねると、海津城に帰ろうとします。「死に急ぐな。」勘助と香坂はお互いの身を案じてそう声を掛け合いました。

政虎、覚悟を決める

小田原から帰ってきた政虎は、姉の桃(西田尚美さん)の子、卯松に書道を教えてやるなどして、桃を驚かせます。明らかに様子が変わっていました。

桃は「神仏を敬うだけでなく真の慈愛を持てば、越後の人たちにとってそなたの心が滅ぶことはない。」と言うと、政虎は「我は人ゆえ、人を超えなければ。我が死すとも、我が心がこの地を守っていけるよう…。我は己を超えねばなりますまい。それが守護としての覚悟にございます。」と言うのでした。

関東に遠征に行ったことで色々学んだ政虎です。伸びきった鼻を折られたことでますます強くなりました。

いよいよ決戦へ!

越後にいた矢崎平蔵(佐藤隆太さん)も武田との決戦に向けて準備を整えていました。ヒサ(水川あさみさん)は、「負けたらここには戻れぬ。」と平蔵に命がかかっている事を再確認させます。「案ずるな。」と平蔵は言って旅立ちました。

結局、最初から志がぶれなかったのは平蔵だけですね!

永禄4年(1561)8月14日。武田との決戦を前に、政虎の元に家臣たちが集まりました。

「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり。その決意をもって二心無き事を毘沙門堂へ向かって誓うは不用なり!

我こそが…我こそが毘沙門天なり!」

政虎がそう呼びかけると、家臣たちは勢いよく声を上げました。

上杉軍1万8千は川中島へ向けて出陣しました。それは狼煙となって海津城から次々に中継ぎされ、甲府へ届けられました。

続々と躑躅ヶ崎館に集まる武田の武将たち。

とうとう雌雄を決する、川中島の戦いがいよいよ始まろうとしていました。

今回はここで終わりです。

次回、第48回「いざ川中島」です。

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決戦の時を迎えます!


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