2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」は、毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中です。

前回の第2回「坊っちゃん」は、主人公・金栗四三(中村勘九郎さん)と、語り手である古今亭志ん生(ビートたけしさん)の生い立ちを描いた回でした。

1891年8月20日、熊本で生まれた四三(子役・久野倫太郎さん)は、体が小さく病弱で、同じく病弱な父に大変心配されて育ちました。

ある時、「有名な嘉納治五郎先生(役所広司さん)に抱っこしてもらえば丈夫になるかも」という迷言を間に受けた父・信彦(田口トモロヲさん)は、病をおして40Km離れた第五高等中学まで四三と歩いて嘉納治五郎に会いに行きました。

しかし、そこは見物客でいっぱいで抱っこどころか遠目から見るのがやっとでした。

失意で帰宅した親子に、家族は期待の眼差しを寄せるので、父は思わず「抱っこしてもらった」と嘘をついてしまいます。

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長兄・実次(中村獅童さん)は何かを察したようですが、家族を安心させるため、父も四三も嘘を突き通したのです。

体が小さく、遠くの学校に通うにも兄たちについていけなかった四三ですが、長兄の嫁の出産シーンを目撃したことにより、呼吸法に目をつけました。

独自の呼吸法を編み出したことにより、長距離が走れるようになり、やがて「とつけむにゃあ=とんでもない」と呼ばれるほどになります。

四三が生まれる1年前に東京で生まれた美濃部孝蔵(森山未來さん)は、尋常小学校を中途退学後、11歳で博打デビュー。

父の大切にしていたキセルを売って、父に追いかけられるというマラソンの日々を過ごしていました。

四三10歳の時に父が亡くなり、その後、中学に進学した四三は、寄宿舎から片道20Km離れた実家まで週末になると走って帰るようになりました。

卒業間近、進学を希望していた兵学校に不合格になり、落ち込んでいる時、父を見てくれていた医者の娘・春野スヤ(綾瀬はるかさん)に出会い、旧交を温めます。

友人が受験する東京高等師範学校の校長が、かつて憧れた嘉納治五郎であると知った四三は、東京高等師範学校への進学を希望するようになりました。

一方、孝蔵は、吉原での支払いに困り、付き馬と呼ばれる吉原の若い衆に追われていました。

逃げ込んだ先で生涯の師となる橘家円喬(松尾スズキさん)の高座を聞き、円喬に惚れ込みます。

前回の第2回「坊っちゃん」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第2回「坊っちゃん」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第3回「冒険世界」のあらすじと感想です。

1960年、東京・日暮里 志ん生の自宅

その日志ん生は、テレビ寄席を行うことになっていました。

志ん生の妻・りん(池波志乃さん)は、弟子の今松(荒川良々さん)に同行するよう命じます。

しかし、志ん生は今松の同行を断りました。代わりに、弟子となった五りん(神木隆之介さん)に同行を命じます。

妻・りんも娘・美津子(小泉今日子さん)も、弟子の今松も知らないうちに志ん生は、先日、家に訪ねてきた若者を弟子として受け入れていたのでした。

弟子の数は足りている、と美津子が五りんを追い出そうとしたところ、五りんは父の言いつけで、日課になっているという冷水浴を始めます。

奇声を発する五りんの悲鳴と、唖然とする志ん生一家のシーンから、時は50年前に遡ります。

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1909年、熊本

海軍兵学校に落ちてしまった四三は実家の畑を手伝っていました。

長兄・実次はいつまでも落ち込み腐っている四三にやりたいことはないのかと尋ねました。

すると、四三は嘉納治五郎が校長を務める東京高等師範学校に行きたいと希望を言うのです。

「学校の先生になるのか」と尋ねる実次に、とうとう四三はかつて嘉納に抱っこしてもらったということは嘘で、本当は抱っこなどされていないと真実を話します。

父は、途中で諦めてしまったけれど、自分は悔いが残ったから、それを乗り越えなければいつまでたっても体が弱い四三のままになってしまう、だから嘉納のいる東京高等師範学校に行きたい、というのです。

実次は四三の気持ちを汲み、進学に賛成します。

努力の甲斐あって四三は東京高等師範学校に見事合格し、上京することになりました。

出発の日、寮で同室だった美川秀信(勝地涼さん)とともに列車に乗り込んだ四三は、家族からの大声援に送られて熊本から旅立ちました。

列車の中で、「冒険世界」という雑誌に東京には天狗倶楽部という日本で初めてのスポーツ倶楽部があることを知りました。

中でも三島弥彦(生田斗真さん)は、スポーツ万能、家柄もよく、「負けたことがないので一度負けてみたい」と大言が言える程の自信家。

記事を読んだ四三は、そんな輝かしい三島とは住む世界がちがう、と考えることを放棄してしまいました。

長旅の末、ようやく東京新橋に到着すると、そこは人だらけ。

初めての東京に圧倒されてしまいます。

美川は寄宿舎に行く前に市電に乗って浅草に行こうと四三を誘い、そこで遊女の小梅に会いました。

遊んで行けと誘われている最中に、四三は財布をスられたことに気づき、東京の市電が苦手になってしまいます。

へとへとになって、御茶ノ水の寄宿舎に着いた頃には日も暮れていました。

遅れて寄宿舎にやってきた2人は、舎監の永井道明(杉本哲太さん)の洗礼を受けました。

永井は、スウェーデン体操や肋木の普及に尽力した人物です。

「冒険世界」という雑誌を持っていた美川を雑誌で殴り、本来の持ち主である四三には、肋木での運動というキツイ罰を受けさせます。

校長の嘉納とは、入学式の時に会いました。

幼い頃、その姿をちらっとしか見られなかった四三は、真正面から嘉納が話すところを見られ、感動していました。

嘉納は、心身の教育のために、生徒は必ず柔道か剣道を選び鍛錬するようにと命じます。

四三の高等師範学校生活が始まりました。

四三は朝早く起きると日課の冷水浴と寒風摩擦を行います。

そして、食事は必ず30回噛むようにして食堂に誰もいなくなるまで食べています。

身支度を整えた後、四三は皆が電車を使って通学する中、20分走って高等師範学校まで通学します。

ここでもいだてん通学を続けているのです。

一番最後に寮を出たはずの四三ですが、学校に到着するのはいつも一番です。

標準語での授業にも順応し、柔道の授業では日本で一番強いという学生とも対戦しました。

このような威勢のいい四三からの手紙を受け取った実家・熊本では、四三の活躍に家族一同安心し喜んでいました。

夏、実家に帰省すると、四三が帰ってきたことを聞きつけた春野スヤが四三に会いに来ました。

もうすぐ卒業のスヤに卒業後の進路を四三は尋ねるのですが、スヤは四三の質問を躱し東京での話をせがみます。

東京での話を面白おかしく話して聞かせ、スヤとの楽しい一時を過ごしました。

しかし実家で四三は、女学校を卒業したら、スヤは見合いをするという話を聞いてしまいます。

それはめでたい、と口ではいうものの、心中は複雑な四三でした。

実家の畑を手伝っている時、実次から、実家は自分たちに任せて、四三は夢中になれることを探せと言われてしまいます。

優秀な四三を家族全員で後押ししているのでした。

夏休みが終わり、東京に戻ろうとする四三が乗る列車を、自転車のスヤが猛スピードで追いかけ見送ります。

スヤの姿が見えなくなるまで四三は手を振り続けるのでした。

東京に着くと、またもや美川は浅草に行こうと四三を誘います。

そこでまた小梅から誘いを受けた美川を四三は止め、東京の人ごみの多さを批判しました。

東京よりも熊本が良いような事を言う四三を突き放し、美川は小梅の誘いに乗ってしまいます。

ひとり残された四三は、そこで突然始まった天狗倶楽部の大競走大会に目を見張ります。

四三が走るのは移動という目的があって走るのですが、天狗倶楽部の運動会では移動ではなくスポーツとして走るというのです。

応援する人々の間で四三も応援しながら、走る選手たちを追いかけます。

四三の心に小さな火が灯りました。

これが、四三がスポーツとしてのマラソンを知った瞬間でした。

さて、その頃の美濃部孝蔵が何をしていたかというと、橘家円喬の噺に惚れ込み、連日円喬の寄席に通っていました。

円喬の噺を稽古していると、スヤと約束した自転車節を歌いながらマラソンする四三が孝蔵の後ろを通り過ぎました。

その後、門限に遅れて肋木の罰を受けている美川の足の間から、校内マラソン大会開催のお知らせを見た四三は、マラソンという競技に興味津々になるのです。

次回は、第4回「小便小僧」

高等師範学校でマラソン大会が開催、四三は好成績を残します。

憧れの嘉納治五郎から声をかけられた四三は舞い上がり、無茶な練習を敢行してしまいます。

嘉納は、第5回ストックホルム大会出場に向けて、続出する問題に頭を抱えていました。

嘉納の奮闘と、四三の奇想天外な練習方法が気になるところですね。

第4回「小便小僧」、楽しみです。

いだてん~東京オリムピック噺~第4回「小便小僧」のネタバレとあらすじと感想