「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。

2018年4月からNHK BSプレミアムの日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送しています。

2018年5月20日に放送されたのは、第8回「秀吉という男」です。

前回、東の織田信長(江口洋介さん)と西の毛利輝元(三浦孝太さん)との間で揺れ動いている播磨で、態度を決めかねていた御着の小寺政職(片岡鶴太郎さん)は、家臣を集めて大評定を行いました。

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黒田(小寺)官兵衛(岡田准一さん)の大演説の結果、小寺は織田につく事を決め、官兵衛は栗山善助(濱田岳さん)、母里太兵衛(速水もこみちさん)、井上九郎右衛門(高橋一生さん)と共に、小寺の名代として岐阜に向かいました。

今回は、信長との初対面と羽柴秀吉(竹中直人さん)との出会いを大きく扱います。

前回の第7回「決断のとき」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

軍師官兵衛 第7回「決断のとき」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第8回「秀吉という男」のあらすじと感想です。

信長から刀を貰う

天正3年7月。官兵衛は、織田の家臣たちの視線を一身に受けながら信長に拝謁しました。

官兵衛は、織田の目下の敵、石山本願寺と毛利はつながっていて、その通り道にある播磨を制すれば両者のつながりを断つことが出来る。毛利は織田の敵になるだろう。毛利を倒さなければ織田の天下は叶わない。とまずは織田にとって播磨を押さえる重要性を説きます。

しかし柴田勝家(近藤芳正さん)は、まだ毛利は織田の敵にもなっていないと一蹴し、滝川一益(川野太郎さん)や丹羽長秀(勝野洋さん)も、官兵衛の持つ兵が少ないから泣きついてきたのでは?と牽制します。

官兵衛は、かつて信長がわずかな手勢で今川義元を倒した事を例に挙げ、「戦の勝敗は兵の多寡にあらず。また孫子曰く兵は詭道なり。」と言います。

明智光秀(春風亭小朝さん)は、官兵衛に同意し、「それがしも今すぐ中国攻めにかかるべきと存じます。」と言ってきました。

そこで官兵衛は信長の前に進み出て、播磨の絵図を広げます。

「毛利を攻めるには、山陰山陽の2つの道筋があります。大軍を動かすには平坦な山陽道が向いており、その山陽道に御着、姫路はございます。ここは播磨のほぼ中心。海も近く、中国を抑える格好の要地。

次に播磨の形勢について申し述べます。明石、高砂、福原、上月など播磨の大方の大小名は、今は毛利についております。されどそれは毛利の威勢にはばかっているだけに過ぎず、結束は強くありません。

しかるべき大将を姫路にお遣わしくだされば、皆織田家の味方となりましょう。

それがしは、播磨一国を必ずや説き伏せてご覧に入れます。播磨を手に入れさえすれば、毛利を倒す事など容易でございます。」と熱弁をふるいました。

信長は側に置いてあった刀を持って立ち上がり、官兵衛の前に進み出て、少しだけさやから抜きます。がすぐに元に戻し方向を変え、「そちに取らせる。」と官兵衛に差し出し、官兵衛は受け取りました。

その時、廊下を勢いよく羽柴秀吉(竹中直人さん)が駆けて来て、末席に戻った官兵衛の近くに座り、瀬田の唐橋の工事の状況について信長に説明しました。

秀吉は官兵衛をみつけ「貴殿が黒田官兵衛殿か。荒木村重殿から聞いておる。」と少々大袈裟に喜び、自分の名も名乗ります。

「上様。毛利攻めの要になりましょうぞ。」と秀吉が嬉しそうに言うと、信長は播磨へ送る大将として秀吉を指名しました。

官兵衛が言った事は、信長が考えていた事と同じでした。信長は官兵衛に「秀吉とよろしく相談せよ。」と任せてくれました。

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秀吉と信長の関係

別室で官兵衛の戻りが遅い事に不安を抱いていた善助、太兵衛、九郎右衛門は官兵衛が戻ってきて、上手くいったことを大いに喜びました。

そこへ秀吉が追いかけて来て、官兵衛たちを岐阜城下の茶屋へ案内してくれました。岐阜城下は大変な賑わいで、官兵衛は感心します。

秀吉は官兵衛がもらった刀を見せてもらい、感動します。その刀は昔、信長に無礼を働いた茶坊主が膳棚に逃げ込み、信長はその膳棚ごと茶坊主を真っ二つに斬ったもので、その切れ味のすごさから「圧切」と名付けられた名刀です。

それをもらった官兵衛は信長に気に入られたのだと秀吉は言いました。

秀吉は、実は官兵衛が話すのをこっそり見ていて、刀で斬られるのではないかと思ったと笑います。秀吉は百姓出身の為、家臣の中でも下に見られていて、初めからその場にいて、官兵衛をかばうような発言でもすれば、秀吉に反対したいだけの他の家臣たちに官兵衛の話を一蹴されかねなかったと言います。

一芝居打って、毛利攻めの大将の座を射止めたのです。秀吉は信長の気持ちが手に取るように分かると笑って見せるのでした。

秀吉の読み通り信長は当初、光秀に毛利攻めの大将と考えていましたが、長篠の戦い以降たるんでいると思い、秀吉の方が道具として使えると考えていました。

秀吉が活躍する事に刺激されて、勝家は北国にかかりきりとなり、光秀は丹波を攻めたいと自分から言ってきました。秀吉が、家臣団の競争心をあおる道具となっていたのです。

官兵衛もよい道具だと、信長はお濃(内田有紀さん)に話し、嬉しそうに笑うのでした。

光の活躍

姫路では、松寿丸(秋元黎さん)と剣術の稽古をしていた又兵衛(川口和宥さん)が、「松寿丸様は強い者と稽古が出来ていいが、私は弱い者相手では稽古にならない。」と文句を言います。

そこで光は、なぎなたを持ちだし、又兵衛の相手をしました。「女とは戦えませぬ。」とまた文句を言った又兵衛でしたが、光に完敗します。

光は又兵衛に「松寿丸が小さいから弱い、私は女だから弱いと、そう侮っていましたね。戦場で敵をなめてかかると命を落としますよ。」と一喝したのでした。

そこへ職隆(柴田恭兵さん)が御着から帰ってきます。職隆は小寺のもとを訪れて、官兵衛の活躍を報告した時、小寺の言動から、毛利につくよう迫る者がいるとみていました。

そこで職隆は光(中谷美紀さん)に、「一肌脱いで欲しい。」と頼みました。

光は、毛利につくよう迫っているのは兄の、櫛橋左京進(金子ノブアキさん)と読み、小寺の正室、お紺(高岡早紀さん)に会い、織田に逆らうと恐ろしい事が起きると吹き込み、迷う小寺に、また織田につくよう促がしてもらいました。

官兵衛の留守を預かる光が大活躍です。子どもへの教えも自分自身が強くないと出来ません。なぎなたが上手だったなんて知りませんでした。

長浜城

秀吉は、官兵衛たちを連れ長浜城下を案内し、岐阜のように楽市楽座を実施し、「町を豊かにすることが最大の守りとなる。」という信長の言葉通りの町づくりをしたいと言います。

官兵衛は、長浜がわずか1年で活気のある町に変わっている様子に驚きました。

案内の途中、秀吉の家臣が盗人を捕らえたと連れてきました。

「即刻首をはねる。」という秀吉に官兵衛が「それはもったいのうございます。見れば年も若く、体も頑健。罰として昼間は働かせるのです。夜には牢に入れればよろしい。人間生きておれば、使い道もあると存じます。命の使い道でございます。」と言うと、秀吉は言う通りにすると笑うのでした。

次に秀吉は、官兵衛たちをある屋敷に連れて行きます。そこには、若い青年が待っていました。石田三成(田中圭さん)です。秀吉は官兵衛たちに紹介しました。

秀吉は女性たちを呼んで官兵衛たちをもてなします。女好きの秀吉に官兵衛は、目のやり場に困ります。

秀吉は官兵衛たち一人一人に女性をつかせますが、太兵衛だけは馴染んで喜んだものの、善助は「殿!あのお方は本当に織田家の出世頭なのでしょうか?先行き不安になって参りました。」と疑う始末です。秀吉にも丸聞こえでしたが、笑って流してくれました。

秀吉は「官兵衛よいか、わしらは今日まで岐阜にいた。」と謎の念押しをしました。

次の日、長浜城に入った一行は、秀吉の妻、おね(黒木瞳さん)に迎えられます。早速おねは官兵衛に「昨夜はどちらに?」と質問をします。秀吉が慌てて「岐阜に。」と言いますが、おねは官兵衛をとらえて離しません。

困った官兵衛は「どちらにもおりませんでした。」と秀吉とおね、両方を立てるよく分からない答えをするのでした。

そこへ三成がやって来て、秀吉からおねへの贈り物だと言って、たくさんの反物や装飾品を並べて見せます。おねは怒りを忘れて夢中になりました。

その晩、長浜城では宴が開かれました。太兵衛と蜂須賀小六(ピエール瀧さん)が相撲をして大いに楽しみます。

相撲に勝った太兵衛を秀吉が、500石で召し抱えたいと言ってきました。太兵衛が断りますが、「ならば1000石。」と諦めず迫ってきます。

善助が「太兵衛は自分の言う事しか聞かない。」というと、今度は善助ごと召し抱えると言います。

そこで善助は「我ら羽柴様に命じられればどんな事でもする所存にございます。しかしながらただ一つ、黒田の家を離れる事だけは出来かねまする。」と丁寧に頭を下げます。続けて九郎右衛門が「たとえ100万石積まれようとも、我らの忠義はビクとも致しませぬ。離れる時は死ぬ時でございます。」と頭を下げます。

家臣たちの言葉に「よし分かった!今の話忘れてくれ!」とやっと秀吉が諦めてくれました。

宴のあと、秀吉と官兵衛は二人で酒を酌み交わします。

秀吉は虫を料理したものを「苦い。」と言いながらつまみにしています。すすめられた官兵衛も「苦い。」と顔をゆがめます。

秀吉は尾張中村で百姓をしていた時、こんなものばかり食べていて、その頃を忘れない為に今も食べているのだと言います。

そのあと職を転々として信長に拾われて、草履取りから今では長浜城主になれたことを官兵衛に話して聞かせます。そしてよい家来を持つ官兵衛を羨ましがりました。

秀吉は官兵衛が言っていた「命の使い道」という言葉についても興味を持ち、官兵衛は祖父、重隆(竜雷太さん)が言っていた言葉だと説明すると秀吉は感心したのでした。

他にも色んな話をした二人は、「戦わずして勝つ。」という点で意気投合しました。

すっかり仲良くなった二人です。

半兵衛の企み

毛利にも播磨の小寺が織田についたことが知らされます。

小早川隆景(鶴見辰吾さん)は「攻めて来るのは間違いなかろう。しかしこちらに来るまでにはまだ間がありましょう。その間に播磨の隅々まで手を広げておくのです。」と言うのでした。紀伊にいる足利義昭も利用するつもりのようです。

一方、竹中半兵衛(谷原章介さん)は、播磨の情報を集めて来て秀吉に報告します。毛利の調略の手は播磨中に伸びていました。半兵衛の報告内容が、官兵衛の言う通りだったことを確認する秀吉。半兵衛は官兵衛のことを、名前と戦上手であることを噂で聞いていました。

「お主と馬が合うかもしれぬ。」という秀吉に「その男、試してみても良いですか?」と何やら怪しく提案する半兵衛です。

官兵衛の試練の時が始まろうとしていました。

…なにやら意味深な雰囲気で終わりました。

次回、第9回「官兵衛試される」です。

どうなっていくのでしょうか?