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軍師官兵衛 第11回「命がけの宴」のネタバレとあらすじと感想。

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「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。

2018年4月からNHK BSプレミアムの日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送しています。

2018年6月10日に放送されたのは、第11回「命がけの宴」です。

前回、姫路の英賀の港に5千の毛利軍が襲来。黒田(小寺)官兵衛(岡田准一さん)率いる1千の小寺軍は、民や女性、子供も協力して撃退に成功しました。

一刻も早く播磨に織田軍を迎えたい官兵衛でしたが、天正4年7月、摂津木津川の河口で、石山本願寺へ兵糧を運ぶ毛利の水軍と、それを阻止しようとする織田の水軍が激突。織田が負けたという知らせが来ました。

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播磨への羽柴秀吉(竹中直人さん)の出兵は延期。官兵衛は、織田についていた播磨の地侍たちが毛利へ寝返らないよう、奔走することになります。

前回の第10回「毛利襲来」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第11回「命がけの宴」のあらすじと感想です。

目次

宇喜多直家

織田軍を待ちわびていた黒田家に、竹中半兵衛(谷原章介さん)がやって来ました。織田信長(江口洋介さん)が、羽柴秀吉(竹中直人さん)出兵の延期を命じたと伝えられます。

織田は、上杉をはじめ、本願寺、丹波と四方に敵が構えていて、播磨まで手が回らないのです。

焦る官兵衛は、「備前の宇喜多を調略するのです。」という半兵衛の言葉に従って、光(中谷美紀さん)の姉、力(酒井若菜さん)の夫、上月景貞(土井ドンペイさん)に宇喜多直家(陣内孝則さん)に会えるよう取り次ぎをお願いし、会おうと考えました。

宇喜多直家は、身内であろうとだまし討ちし、裏切りに裏切りを重ねてのし上がった男。光も力に取り次ぎをお願いする際、官兵衛に「もっとご自分の事をお考えを。」と警戒するほどでした。

宇喜多は、毛利軍をわずかな手勢で撃退した官兵衛に興味を持ち、わざわざ上月家まで来てくれていました。「わしを調略しにきたか?」官兵衛を見るなり宇喜多が挑戦的に言ってきました。

官兵衛は、今は負けているが、織田はいずれ石山本願寺に勝つであろうこと、敵対する者に対しては容赦しない事を宇喜多に説きます。が、容易にこちらについてくれそうもありません。

宇喜多にすすめられるまま酒を注がれた官兵衛は、「毒を盛るのもお手のもの。」という光が宇喜多に対して言っていた言葉を思い出し、飲むのをためらいます。宇喜多が「毒など盛っておらん。」という言葉に押され官兵衛は酒を飲み干しました。

これに安心した上月の家来の内藤が次に飲むと、もがき苦しみその場で息絶えました。驚く上月に「織田に通じていたから毒を盛った。」と宇喜多は当然のように言ってのけ、「わしは人など信じぬ。そう生きてきた。」と言い、官兵衛に「織田にはつかん。」とはっきり伝え、去っていきました。

宇喜多を調略が出来ず姫路に戻った官兵衛は、職隆(柴田恭兵さん)に「一筋縄ではいかない男でした。」と肩を落として話します。

しかし官兵衛は、宇喜多を「利にさとい男」と言い、どこかに調略の余地はあるはず、とまだ諦めてはいませんでした。

その頃、黒田家で世話をしていた、一向門徒のおゆう(中村映里子さん)とお道(福島リラさん)が傷も癒えたので出ていくというのを光が引き止めていました。

おゆうは従ったものの、お道は出て行ってしまい、お道に惚れていた栗山善助(濱田岳さん)は慌てて追いかけ、プロポーズしました。お道は涙を流して喜んでくれて、戻ってくれることになりました。この二人の行方も気になるところです。

しかし強烈な宇喜多直家の初登場でした!頭のいい官兵衛には感情で動くタイプの人間の事が理解できない感じです。「人を信じない。」と言い切っている人にどう向かっていくのか、これからの官兵衛の腕の見せ所です。

高山右近との出会い

秀吉の出兵を望めない官兵衛は、次に荒木村重(田中哲司さん)のもとへ行くため摂津に向かう事にしました。その途中、キリシタンの葬列に出くわしました。

葬列の中の、首にロザリオをかけた男(生田斗真さん)に官兵衛は目が留まりました。

官兵衛は、「織田に付いたのは間違いだったと思うか。」と一緒に来ていた善助に問いかけると、善助は「殿のご決断、決して間違ってはおりませぬ。」と力強く返してくれました。

有岡城に着いた官兵衛は、早速村重に兵を貸してくれるよう頼みましたが、本願寺攻めを命じられている村重は、そちらにかかりきりで余分な兵がいないと言います。

村重は、命も惜しまず向かってくる門徒たちに気が滅入っていました。

話している途中で、だし(桐谷美玲さん)が入ってきました。だしの姿はこれまでと違って質素になっていました。キリシタン大名である高槻城主、高山右近に影響を受けキリシタンとなっていたのです。だしは高価な小袖を惜しげもなく領民に与えていました。

村重は、一向門徒を減らすためにと、キリスト教の信徒を増やそうとしていました。

村重に紹介された高山右近は、官兵衛は有岡城に来る途中に見た、葬列にいた男でした。

「キリシタンの国、デウスを信じて、裏切りや憎しみのない国を造りたい。そこでは人と人とが信じ合い、誰もが心の安らぎを得るのです。」と言う右近は、首に大きな傷跡がありました。右近は一度地獄を見たことでキリシタンになったようでした。

秀吉、信長の怒りを買う

信長は、今度は北国で上杉と戦っている柴田勝家(近藤芳正さん)へ援軍に行くよう、秀吉に命じました。

最近おごりが出てきた勝家では、上杉に勝てないと思い、そのバランスを取る為に秀吉を送ったとお濃(内田有紀さん)に話していましたが、その事を直接言ってやったわけではありませんでした。

秀吉は官兵衛に、出兵がまた延期になった事を詫び、「我が弟小一郎同然に思っている。」と書状を書き送ってきてくれました。

職隆は喜んだものの、ただの方便だと官兵衛は喜ばず、そんな言葉より一刻も早く播磨への出兵を望んでいたのです。

職隆に「父上、織田に賭けたのは間違いだったのでしょうか?」と官兵衛のイライラは頂点に達していました。官兵衛はずっとこの決断を迷っています。善助にも問うていました。

職隆は「今更何を言い出す。間違っておらぬ。しっかりせえ!お前が揺らいでどうする!」と迷う官兵衛を必死に励ますのでした。

一方、北国で勝家の陣に加わった秀吉は、武士らしく正面から力攻めしようとする勝家に「何か策を講じねば。」と最小限の被害に留めたいとする意見で対立します。

「草履取り上がりの分際で!」と全く意見を受け入れようとしない勝家の態度に秀吉は「大将の器にあらず!」とまで言って喧嘩になり、信長に黙って長浜に帰ってしまいました。

秀吉が兵と退いたと聞いた信長は怒りに震えるのでした。

命がけの宴

長浜に帰った秀吉は、信長からの処分を待つ身となっていました。秀吉に信長への逆心などあるはずがなかったのですが、命に背いたことで切腹を覚悟することになりました。

秀吉は「どうせ死ぬなら酒を飲んで騒いでやる。」と言います。おね(黒木瞳さん)は呆れますが、半兵衛は「よい手かもしれません。」と言います。静かに蟄居していれば、戦支度をしていると疑われるので、酒を飲んで騒ぐことで謀反の準備をしていないと証明することになるからです。

一方、秀吉が長浜に帰り信長の怒りを買っていると聞いた官兵衛は、急ぎ長浜城へ来ましたが、皆で酒を飲んでバカ騒ぎしている秀吉の姿を見て「一体何を考えておらますか?」と怒りを爆発させます。

「わしは上様の命に背いた。だが、間違った事をしたとは思っておらぬ。天下を取る為には、北国よりも、まずは播磨と中国が大事なんじゃ!されど、誰にも分かってもらえずこのざまじゃ。いずれ使者が来て切腹の命が下るであろう。」と言い、覚悟が出来ているから死ぬ前に思い切り飲んで騒いで死のうと思っていると秀吉は話します。秀吉は命懸けで騒いでいました。

そして秀吉は、官兵衛に「播磨に行くと言っておきながら、結局口だけになってしまった。お主は小一郎同然、もう一人の弟だと思っておった。お主と共に播磨で大暴れしたかった!」と詫び、もし自分が死んでも播磨への出兵が実現できるようにすると約束します。

秀吉の真意を聞いた官兵衛は涙を流し、秀吉のことを疑っていたことを謝り、感謝の言葉を述べました。

そして官兵衛も一緒に騒ぎ、踊るのでした。

秀吉が播磨へ!

安土に呼び出された秀吉。命がけの宴が功を奏したのか、信長からのお咎めはありませんでした。信長は秀吉を許しただけでなく、播磨へ行き、毛利攻めを始めるよう命じたのです。

長浜に戻った秀吉はお咎めなしだった事を皆に伝えると、皆秀吉に駆け寄り喜びました。

そして「これで播磨へ行ける。」と官兵衛に言うのでした。

次回、第12回「人質松寿丸」です。

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