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軍師官兵衛 第12回「人質松寿丸」のネタバレとあらすじと感想。

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「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。

2018年4月からNHK BSプレミアムの日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送しています。

2018年6月17日に放送されたのは、第12回「人質松寿丸」です。

前回、木津川で毛利軍に敗れた織田水軍。石山本願寺に上杉謙信、丹波と四方敵に囲まれている状態の織田信長(江口洋介さん)は、羽柴秀吉(竹中直人さん)の播磨出兵を何度も延期させます。

織田方についていた播磨の地侍たちが、毛利に寝返らぬよう奔走した黒田(小寺)官兵衛(岡田准一さん)は、備前の宇喜多直家(陣内孝則さん)の調略を試みるも失敗。次に荒木村重(田中哲司さん)を頼りましたが、本願寺攻めでこちらも兵を出す余裕はありませんでした。

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そんななか、秀吉が、柴田勝家(近藤芳正さん)の援軍に向かった北国で喧嘩をし、信長に無断で長浜に帰った事で怒りを買いましたが、命がけの宴をする事で信長の許しを得た上、毛利攻めを始めるよう命じられました。

いよいよ秀吉が播磨へやって来る事になりましたが…?

前回の第11回「命がけの宴」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第12回「人質松寿丸」のあらすじと感想です。

目次

松永久秀の謀反

天正5年(1577)8月。秀吉の播磨への出兵を待つ官兵衛は、栗山善助(濱田岳さん)の妻、お道(福島リラさん)が妊娠したと報告を受けました。松寿丸(若山耀人さん)も、生まれた子を家来にすると言い、黒田家は喜びに包まれていました。

その頃、茶道具を眺めて楽しんでいた信長のもとに、大和国の松永久秀(ミッキー・カーチスさん)が謀反を起こし、居城の信貴山城へ立て籠もったとの知らせが入ります。足利義昭(吹越満さん)にそそのかされてのことだろうと明智光秀(春風亭小朝さん)は推測します。

信長は秀吉に、播磨出兵を延期すると言い、まず播磨の三家から人質を出すよう命じます。松永久秀の謀反が播磨にまで影響を及ぼしたのです。

信長に人質を要求された小寺政職(片岡鶴太郎さん)は、体の弱い嫡男の斎(相澤侑我さん)を人質に出す事を渋ります。仮病を使って人質に出す日を延期しました。

黒田家も跡継ぎとなる男子は松寿丸だけでした。職隆(柴田恭兵さん)は松寿丸の成長を喜び、父の官兵衛の子ども時代の話を聞かせます。

職隆は子供の頃の官兵衛に、家の危機を救ってもらった事を嬉しそうに話し、話を聞いた松寿丸も「何かお役に立てることがあれば、何なりとおっしゃってください。」と言って職隆と官兵衛を喜ばせました。

小寺が人質を拒否

松永久秀は籠城を続け、信長は嫡男の信忠(中村倫也さん)に総大将として久秀の討伐を命じたのでした。

久秀も当然信長に息子を二人、人質に出していました。今回の謀反で10代前半の息子たちは京で公開処刑され、その事は伊吹文四郎(遠藤要さん)から播磨の官兵衛へ伝えられました。

播磨では、別所と赤松が既に人質を出しており、残るは小寺だけです。久秀の息子たちの処刑を聞いた小寺の姿勢はますます頑なになっていました。

斎の仮病も嘘から出たまことになり、本当の病になってしまい、小寺家からは人質を出せません。官兵衛は秀吉から催促の書状を受け取り、このままでは織田に敵と見なされることになると危機感を募らせるのでした。

織田信忠役の中村倫也さんは現在、朝ドラ「半分、青い。」に出演されています。主人公の鈴愛を振ってから出演がなくなってしまってますが…このまま出て来ないのでしょうか?

松寿丸を人質に

官兵衛は、光(中谷美紀さん)に「小寺の人質として松寿丸を差し出そうと思う。」と打ち明けます。話を聞いた光は「それはなりませぬ!松寿は黒田家の一粒種なのですよ!これだけは聞けませぬ!」と断固反対します。

光は謀反を起こせば久秀の子のように殺されることを恐れていました。夫の官兵衛は謀反を起こさないだろうが、小寺は起こす可能性がある。これまで何回も黒田家は、小寺の殿に苦しめられてきました。

官兵衛は「そんなことはさせぬ!」と言いましたが、光は「松寿を手放しませぬ!」と官兵衛の言葉に耳を貸しませんでした。話し合いは完全に決裂したのでした。

庭で、後藤又兵衛(松島海斗さん)と剣術の稽古をしていた松寿丸は、両親の言い争う声を聞いていました。

天正5年10月10日。信忠の攻撃は激しさを増し、松永久秀が籠る信貴山城は落城の時を迎えていました。

久秀は、信長が欲しがっていた平蜘蛛の茶釜を所有しており、「信長、この平蜘蛛は渡さぬ。」と平蜘蛛に爆薬を仕掛け、茶釜もろとも爆死を遂げたのでした。

松永久秀のいた信貴山城は、今は跡形もありません。ただ「信貴山城跡」と石碑が立っているのみです。

朝護孫子寺は大きな張り子の虎がありますので、虎関連で阪神タイガースが優勝祈願で訪れる場所というのは知っていましたが、戦国時代に戦があったなんて現在は想像つきません。

話を戻します。

官兵衛が改めて光に松寿丸を人質に出す事について話そうとしたところ、松寿丸が話し合いの場に入ってきました。

「私が人質に参ります。」松寿丸ははっきりとした口調で二人に切り出しました。

光は「お前は控えておれ。」と優しく制しましたが、官兵衛が松寿丸に続きを話すよう促します。

「父上が子供の頃、黒田の家を救ったことがあるとおじじ様から聞きました。松寿も黒田の家を救いとう存じます。」と松寿丸が話すと、光は慌てて松寿丸の着物の紐がほどけているのを見つけて結び直し「お前はまだ子ども。」とわざと松寿丸を子ども扱いします。

しかし松寿丸は「父上をお支えしたいのです。」と光に構わず話を続けます。

「黒田は小さな家なので皆で支え合わねば生き残れませぬ。私もお役に立ちたいのです。」と言うと「人質の意味が分かっておるまい。」と光は子どもをあやすような声で松寿丸になおも話すと「謀反を起こさぬ証としてよその家へ行く事です。」と松寿丸は答えます。

光は味方がいない場所でやっていけるのかと、不安をあおり松寿丸の説得を試みます。が、「私は男です、一人でも平気です。」松寿丸は光が次々と言う質問に負けず、意志を曲げません。

「死ぬ事など怖くありませぬ。」と松寿丸が言うと、とうとう光は手をあげてしまい、「お前がいなくなったら生きていけぬ。」と言って抱きしめます。

「見聞を広めたいのです。私は広い世の中を見とうございます。そして、父上やおじじ様のような立派な男になりたいのです。」と言うと、光に「泣かないでください。必ず無事で帰ってきます。母上を悲しませたりしません。」と父と母両方を立て、話したのでした。

松寿丸立派です。両親の気持ちをフォローしつつ、自分の意見もしっかりはっきり伝える。立派な子どもじゃないですか。こういう強い子どもに育てたのは光自身なんですよね。

松寿丸は夜、官兵衛から剣術の稽古をつけてもらい、人質としての心構えを説かれます。

「黒田の名に恥じぬ振る舞いをします。」と松寿丸は父に誓います。

官兵衛は松寿丸の事を「まだ子どもだと思っていたが、立派な男だ。わしの自慢のせがれだ。」と最高の言葉を贈ります。

かつて官兵衛も父の職隆に石川源吾の裏切りを知らせた時、職隆は子ども扱いせず官兵衛の言葉を受け止めてくれていました。

黒田家は年齢を超えた対等な語らいの出来る家ですね。幼くても家の役に立てると感じられれば家での居場所も確認できてのびのびと生きられる気がします。いい家です。

官兵衛は小寺に松寿丸を人質に差し出すと報告。小寺は「この恩、決して忘れんぞ。」と大袈裟に感謝の意を示しました。

松寿丸は秀吉のもとに

松寿丸の出発の日がやって来ました。官兵衛は、善助、井上九郎右衛門(高橋一生さん)、母里太兵衛(速水もこみちさん)と共に松寿丸を送りに安土へ向かいました。

信長と信忠は小寺からの人質でない事に疑問を持ちました。

「この松寿丸はそれがしのたった一人の、我が命よりも大事な息子でございます。それを差し出すは、この一命を差し出すのと同じでございます、それがしが命に代えましても小寺家を織田様に従わせます。」と官兵衛は言い、信じられなければこの場で斬って欲しいとまで言い切ります。

信長は親子の情が分からぬと言いながらも認め、松寿丸を秀吉に預けると言うのでした。

長浜城で、秀吉とおね(黒木瞳さん)に挨拶をする松寿丸。おねは一目で気に入り「松寿丸はしかと私が育てます。」と官兵衛を安心させるのでした。

秀吉の播磨入り

それから間もなく、秀吉が播磨に向けて出陣しました。信長の中国攻めがついに始まったのです。

姫路城で秀吉を迎えた官兵衛ら黒田家。秀吉は「ようやくじゃ!」と喜びます。次々と長い行列で入ってくる秀吉の部隊を官兵衛は安心したような感動したような表情で見つめるのでした。

次回、第13回「小寺はまだか」です。


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