2020年大河ドラマ「麒麟がくる」が、NHK総合他にて、日曜20時~放送中です。

第1回「光秀、西へ」が、1月19日に放送開始されました。

この作品は、安土桃山時代の本能寺の変で天下統一まであと一歩のところにいた織田信長を討った明智光秀の謎多き生涯を描いた物語です。

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原作はなく、従来のイメージに囚われず新しい光秀を描いた、脚本の池端俊策さんのオリジナルストーリーになっています。

数多くの戦国武将を題材とした大河ドラマでも、光秀を主役に据えたのは初めてのことです。

公式ホームページによると、

『麒麟がくる』は、武士としてあまり地位の高くないひとりの青年が成長していく物語です。明智光秀と聞くと、主君であった信長を討った謀反者というイメージが強いと思いますが、できることならそういう先入観を捨てて見てほしいと思っています。

もちろん行き着く先は本能寺ですが、池端さんをはじめ僕らは困難な時代を生きる名もなき青年の物語をつくっています。

戦国時代を描くことが第一の目的ではなく、史実や時代性を大切にしながらも、ひとりの青年の生き様が今を生きる人たちにどれだけ重ね合わせてもらえるかに主眼をおいています。戦国ファンの方々にとって見応えのあるものであることはもちろん、戦国がどんな時代か知らない、明智光秀なんて知らないという人たちも楽しんでもらえるドラマになっています。

とのことです。

私達も、「明智光秀」の先入観を捨てて、純粋にこの「麒麟がくる」という大河ドラマを、1年間楽しみたいと思います。

それでは、第1回「光秀、西へ」のあらすじと感想です。

美濃にて

天文16年、足利氏のお家騒動が原因で、幕府勢力が衰退、戦いの火種は各地にも飛び散り始めていました。

京から遠く離れた美濃の地でも戦乱の波が押し寄せてきていました。

国境に位置する明智の荘は野盗らに狙われやすい位置にありました。

明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)は、明智の荘に野盗が押し寄せると情報を得て、野盗らに応戦すべく作戦を立て野盗の襲撃を待ち構えていました。

馬で押し寄せる野盗に、物陰に潜んだ十兵衛は矢を射掛け次々と打ち倒して行きます。

しかし野盗の勢いは止まらず、とうとう民家に侵入を許してしまいます。

米俵を盗まれ、それを取り返そうと応戦する光秀に向けて、野盗の頭は馬上から長い棒状の武器を取り出し、撃ち放ちました。

弾は光秀の横を抜け家臣の腕に命中。

何が起こったかわからず動揺する光秀。

野盗はそのまま逃走しました。

家臣の怪我の様子を確認していた光秀のもとに、野盗に捉えられ連れ回されていた菊丸(岡村隆史さん)が保護されてきました。

光秀は菊丸から棒状の武器が鉄砲という名の武器で、野党の頭領が堺で手に入れた物だと知りました。

火を放たれ、燃える田畑を眺める光秀に、家臣は「我らの勝ち」というのですが、光秀は「野盗どもはまた来る、その度にこのざまか、何度戦えばここを守れる、何度戦えば」と苦悩しました。

主君・斎藤道三

叔父が城主を務める明智城に戻った光秀は、叔父の明智光安(西村まさ彦さん)に殿に会い、野盗と戦ったあれこれを報告したい、と願うのですが、光秀が殿と面会するなど出過ぎた真似をするな、と取り合ってはもらえません。

仕方なく稲葉山城に行き、鷹狩りに行った筈の主君・美濃の守護代を務める斎藤利政(後の道三)(本木雅弘さん)が通りかかるのを待っていると、利政の長男・斎藤高政(後の喜龍)(伊藤英明さん)が通りかかりました。高政は光秀とは幼い頃からの学友でした。

高政に促され城内に入った光秀は、奥方の具合が悪く鷹狩りを中止にして暇を持て余していた利政と面会することができました。

光秀は明智の荘を襲った野盗が鉄砲を持っていたことを報告しました。

自分は美濃に生まれ、美濃から出たことがなく、世間のことなど何も知らない。

叔父は殿さえ世の中のことを知っていれば良く、自分の領地を守ることだけしか興味がない。

しかし、自分は鉄砲を売っているという堺に行き、他国を見て見聞を広めたいと訴え、旅に出る許可が欲しいと申し出たのです。

利政は商人の出で損得勘定にうるさい人物です。

光秀は旅に出れば知識が増えて得になるが、利政には何の得もないので許可はできないと難色を示します。

光秀は、自分の持ち帰った知識は美濃のために役立てると約束し、鉄砲を手に入れてくると宣言します。

それでも頷かない利政に、病に倒れた奥方のために腕利きの医者を連れてくると言い募ります。

そこでようやく利政は頷き、鉄砲を買うための資金を用意してくれたのでした。


光秀、西へ行く

家に戻った光秀は、母の牧(石川さゆりさん)に旅に出ると報告し、翌日美濃を立ちました。

旅の途中、垂井宿に泊まった光秀は、鉄砲を売っている人物・刀鍛冶の宗次郎の情報を得ました。

琵琶湖に到着し、初めて船に乗った光秀は琵琶湖の広さに驚き、風の心地よさを堪能しました。

比叡山を通る時には、通行料が発生し、払えない人は僧兵からの暴力を受けていました。

山中を通る時には山賊に襲われそうになり、道の途中では、何やら連行される人々を見ました。

甲冑を着た軍勢ともすれ違い、堺への道のりは治安の悪さが目立っていました。

ようやく堺に到着すると、街の賑やかさ煌びやかな様子に光秀は圧倒されました。

珍しい生き物や品物、異国の人々が自由に行き交う街、何を見ても美濃から初めて都会にやってきた光秀には面白く刺激に溢れていました。

目的の宗次郎がいる辻屋にやってきた光秀は、中にいた人々に鉄砲を買いに来た旨を話しました。

すると、美濃の田舎からやってきた光秀を田舎者だと馬鹿にするのです。

将軍奉公衆である三淵籐英(谷原章介さん)のために用意された鉄砲の試し撃ちに立ち合わせてもらえることになった光秀。

近くで見る鉄砲の威力に驚く光秀ですが、撃った三淵は連射できず使い勝手の悪い鉄砲にあまり魅力を感じていないようでした。

三淵が店から出ようとすると1人の人物が、三淵を睨みつけるように立っていました。

睨むその人に軽く会釈をして去る三淵。

その人物は、自分が来ると知っていながら三淵を店に入れたことを宗次郎に怒り始めます。

堺は商人の町、誰にでも公平に商売をする姿勢は評価できても、あいつらだけは別だ、と怒りを顕にしました。

光秀に目を留めると、美濃の斎藤利政を尊敬していると言い始め、鉄砲を手に入れるために自分が手を貸すと協力を申し出てくれたのです。

その人物は、三好家家臣・松永久秀(吉田鋼太郎さん)でした。

強引に飲みに誘われ付いていった光秀は酔いつぶれてしまいました。

朝起きると、懐に入れた大金が消えており、慌てて周囲を見回すと、「また会おう」と書かれた紙と鉄砲が枕元に置いてありました。

念願の鉄砲を手に入れて意気揚々と堺を出た光秀は、京に向かいました。

廃れた京

京の目的は、腕利きの医者を探すことです。

目的地の京についた光秀は、驚愕しました。

度重なる戦で、街は荒れ果て、人々は家を失い、京は貧しい人々の巣窟になっていたのです。

そこで炊き出しをしていた僧に名医の話を聞くのですが、京に名医はいない、と言われてしまいます。

しかし、六角堂の近くに望月東庵(堺正章さん)という医者がいると聞き訪ねてみました。

訪れてみると、東庵はいない、という助手に追い返されそうになってしまいます。

事情を話し、美濃に来て欲しいと話すのですが、助手は取り付く島がありません。

しかし、金に困っていた助手は、光秀が示した礼金の金額を聞くと東庵に取り次いでくれると言います。

直接美濃に来て欲しいと頼んだものの、東庵の返事は否。

大名の診察はもう二度としないと誓ったと、過去大名にされた仕打ちを話したのです。

光秀は、その話を聞き、亡き父が「大事なことはただ一つ、誇りを失わぬことだ」と言っていたと告げると、無理強いしてはいけないと東庵のことを諦めました。

その時、近所の民家が燃えていて中に子供が一人取り残されている、と知らせを受けました。

火の中に飛び込もうとする助手・駒(門脇麦さん)を止めた光秀は、自分が水を被り火の中に飛び込んで行きました。

燃え盛る家の中、子供が倒れており、足が柱の下敷きになっています。

熱くなってしまった木材に苦戦しながらなんとか柱をどけていると、家がガラガラと崩れ落ちてきたのです。

民家の外では爆発が起こり、どんどんと家が崩れていき、もはや救出は絶望的と思われた時、光秀が子供を抱えて戻ってきました。

気を失っているものの、子供は無事。

駒は、外で休息を取っている光秀に感謝を述べ、駒が3つの時、自分の親も戦に巻き込まれ亡くなったと話しました。

戦によって火事になった家から助け出された駒は、戦が怖いと泣き続けていました。

その時、助けてくれた人が、いつか、戦のない穏やかな世を作ってくれる人が現れる、その人は麒麟を連れてくるんだ、と言っていたと駒は言います。

麒麟というのは、穏やかな国にやってくる不思議な生き物。

それを呼べる人が必ず現れる、麒麟が来る世の中に。だからもう少しの辛抱だ、と話したというのです。

光秀は、旅をしてわかった、どこにも麒麟はいない、何かを変えなければ麒麟は来ない、と気づきました。

そこに現れた東庵は、困ったことになった、家が焼けてしまった、薬もなく治療ができない、いっそ美濃にでも行こうか、と先程断った美濃行きを了承したのでした。

その頃、尾張の織田信秀(高橋克典さん)が美濃に討ち入る構えを見せていました。

父が戦支度をしていると聞いた娘の帰蝶(川口春奈さん)が城に戻ってきました。

帰蝶は光秀のいとこにあたります。

叔父である光安に光秀が息災かと聞くと、光秀は旅に出ているという返答に帰蝶は驚愕しました。

時は天文16年、冬間近です。

次回 第2回「道三の罠」

京の名医・望月東庵と助手の駒とともに美濃に帰る光秀。

しかし、その行く手には美濃に討ち入ろうとする尾張の織田信秀の軍勢が迫っていました。

籠城を決め込む斎藤道三に嫡男・高政と光秀は猛反対するのですが、それは敵を欺くための作戦だったのです。

第2回にして後の英傑達がどんどんと出てきます。

光秀の妻となる女性も出てきて、第2回「道三の罠」は見所が満載ですね。

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