2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

前回の第3回「美濃の国」は、なかなか一つにまとまれない美濃という国の不安定さを描いた回でした。

1547年秋、尾張の織田信秀(高橋克典さん)が美濃に攻め込んできた「加納口の戦い」は、美濃の守護・土岐頼純(矢野聖人さん)が尾張の織田をけしかけて起こした戦いでした。

美濃の守護代・斎藤利政(後の道三)(本木雅弘さん)に美濃の実権を握られていた頼純は利政に対し強い憎しみを持っていました。

頼純は、利政を倒し自身が美濃の守護として実権を取り戻した暁には、織田と手を組むと密約を交わしていたのです。

利政は頼純の企みを知り、白々しく戦勝祝いに現れた頼純を毒殺しました。

それ以来、利政の娘で頼純の妻でもある帰蝶(川口春奈さん)は、ふさぎ込んでいました。

ある日、先の戦いで負傷した明智光安(西村まさ彦さん)の見舞いとして明智の荘を訪れた帰蝶は、いとこである明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)や光秀の母・牧(石川さゆりさん)らとかつて明智の荘で過ごした思い出話などをして、気のおけないひと時を過ごしました。

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牧への手土産としてリスを捕獲した時に負傷した帰蝶の手当てのために明智家にやってきた駒(門脇麦さん)も交えての談笑で笑顔を取り戻した帰蝶。

光秀は帰蝶の苦しい立場を理解し、美濃に仇なした頼純が利政に殺害されたのは仕方のないことだったのだと帰蝶を慰めたのでした。

駒は、帰蝶と牧の会話から、幼い頃、火事にあった自分を助けてくれた武士は美濃の人ではないかと考えるようになりました。

光秀は、美濃滞在中にその人物に会えればいい、と駒を気遣います。

一方その頃、美濃の守護代・斎藤利政は嫡男・高政(伊藤英明さん)を連れて、土岐頼芸(尾美としのりさん)の館を訪れていました。

土岐頼芸は、かつて守護だった兄を利政の手を借りて追い落とし守護の座に就いたものの、協力関係にあった利政の手によりその座を奪われ、今では隠居同然に暮らしていました。

利政は、頼純の死により空席になった守護の座に、頼純よりも御しやすい頼芸を付けようとしていたのです。

慇懃な態度ながら有無を言わさぬ迫力で頼芸を追い詰める利政。

頼芸は、頼純のように殺されたくない、と守護就任に難色を示すのですが、利政は「操り人形ならば殺さない」と言い、頼芸に圧力をかけたのです。

利政に生活を支えられている頼芸は断ることができず、腹いせのように、高政に対し自分の出自を疑わせるような発言をして高政を惑わせます。

稲葉山城に戻った高政は、光秀を呼び出し鉄砲の使い方、使い道について光秀に任せようとしました。

堺では手に入りにくく、貴重な鉄砲の有用性を認めない利政や高政に激昂する光秀。

高政はそんな光秀を宥めて試し撃ちを見たいと言い始めました。

試し撃ちに適当な場所を探す道すがら、高政は父・利政は土岐家に見限られている、と話し始めました。

戦は強くとも内政に抜けが多く、国衆を力で押さえつけるだけで纏めきれない利政では美濃を治めることは難しい。

頼芸に頼りにされているので、その言葉に乗る、という高政は、その時が来たら協力して欲しいと竹馬の友である光秀に頼むのです。

光秀は、この美濃をどのような国にしたいか高政とよく話し合ってから決めると言います。

光秀が目指す美濃とは「麒麟がくる国」

戦のない時代を作ってくれる人が連れている麒麟が来る国にしたいと、光秀は考えていました。

その頃の尾張・古渡城には土岐頼芸からの密使が訪れていました。

頼純同様に利政を倒すために尾張の協力が必要だというのです。

美濃攻めを諦めていない織田信秀だったのですが、その時、駿河の今川義元(片岡愛之助さん)が尾張も含めて侵略しようと、尾張の隣国・三河に攻め入ったとの知らせが入りました。

美濃よりもまず自国を守る方が先決です。

織田信秀は三河の小豆坂で今川義元との戦いに向かったのです。

東海は動乱の最中にありました。

前回、第3回「美濃の国」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

麒麟がくる 第3回「美濃の国」のネタバレとあらすじと感想

それでは第4回「尾張潜入指令」のあらすじと感想です。

東庵の出立

1548年春、駿河の今川義元が軍を動かし三河の制圧と尾張への進出を始めました。

両軍が戦った小豆坂の戦いでは、両軍譲らず痛み分けでしたが、尾張の織田軍の消耗は酷いものでした。

美濃の明智の荘では、明智十兵衛光秀が鉄砲の技術習得に励んでいました。

しかし、部下に笑われるくらいになかなか当たりません。

弓を持てば美濃一番と言われる光秀であっても、鉄砲を的に当てるというのはかなり難しいことでした。

そこに、光安が呼んでいるという知らせが入りました。

光安は、稲葉山城の斎藤利政から光秀と共に登城しろとの命令が来たと言うのです。

光秀が京から連れてきた医師・望月東庵が京に戻るため、その挨拶ではないかとにこやかに話します。

荷物をまとめて京へ行く準備をしている駒を見て、帰蝶はせっかく仲良くなれたのに、お別れとは寂しいと残念がります。

東庵だけが戻り駒は残ればいい、と提案するのですが、駒は自分がいなければ東庵は賭け事三昧で折角貰った謝礼金が全て消えてしまう、と東庵の金遣いの粗さを嘆きました。

稲葉山城では、東庵が斎藤利政に挨拶をしていました。

その場に光秀と光安も同席していました。

妻の治療に対する礼を述べつつ、いつ美濃を発つのか次は何処へ行くのかと東庵に尋ねる利政。

東庵はまっすぐどこにも寄らずに京へ戻る、と言うのですが、利政はそんな東庵の嘘を見抜いていました。

実は東庵は、各国の武将と繋がりがある医師だったのです。

特に、尾張の織田信秀とは親しく、一緒に双六を楽しむ仲だというのです。

東庵は3年前、信秀に双六勝負で負けて、十貫の借金を作っていました。

貰った報奨金で借金を返すために尾張に行こうと思う、と東庵は言います。

しかし、それだけではない、と利政は言うのです。

先頃あった今川との戦いで負傷した織田信秀は、東庵の腕が必要だと尾張に呼んでいたのでした。

利政は、信秀の怪我の状況を美濃に知らせて欲しいと依頼するのですが、医者は患者の容態を他人に漏らすことはできない、と東庵は断ります。

すると利政は立ち上がり、このまま尾張に行かせては美濃の状況が知られてしまう、と激高し東庵を斬ろうとしたのです。

東庵を京から連れてきたのは光秀であると、利政は光秀に東庵を斬るようにと強く命じたのです。

戸惑う光秀の様子を横目で見ながら、東庵は渋々密命を承知しました。

東庵は、利政の密命を受ける条件として、織田信秀に双六で負けた十貫を謝礼金に上乗せして欲しいと言います。

さらに、それを承服してくれないのならば、どうぞ自分の首を跳ねてもいいと言い放ちます。

利政は怒りを抑えきれないような荒い足取りで部屋を出て、光秀を呼びました。

かなり怒っているのかと思いきや、利政は楽しげな様子で、各国の大名や公家衆と繋がりを持っている東庵の存在は面白く、使い道があると連れてきた光秀を褒めます。

利政は、東庵に随行している駒を人質に取り、東庵を見張れと光秀に命令するのでした。

また、鉄砲にも興味を示し始め、戦に使いたい、と言い始めました。

翌朝、東庵は駒のことを案じながら尾張の織田信秀のもとへと旅立って行きました。

東庵が旅立ったその日から、置いて行かれた駒は稲葉山城で監視されての生活となりました。

尾張潜入

尾張の古渡城では、織田信秀が家臣らと蹴鞠の練習に励んでいました。

美濃から尾張に到着した東庵は信秀の家臣・平手政秀(上杉祥三さん)と旧交を温めながらその練習を眺めていました。

平手は、東庵が敵国美濃にいた事に驚き、東庵も家が焼けて美濃に行ったものの、旧交のある尾張と美濃が戦を始めてしまい、戸惑ったと話します。

元気に蹴鞠をしている信秀の様子を見ていた東庵は、なぜ自分が呼ばれたのかと尋ねてみました。

すると、先の今川との戦いで信秀が流れ矢を受けてしまったと聞かされたのです。

そこに休憩に入った信秀がやってきました。

信秀は、京に上るという野望がありました。

京で公家たちに侮られないためには 蹴鞠が上手い方がいいと言われ、和歌もできれば尚良し、と教えられたと語ります。

しかし、練習をしてみても何が面白いのか一向にわからないと嘆きます。

自分にもわからない、という東庵に、ならば東庵も田舎者だと信秀は元気に笑うのです。

久しぶりに2人は双六を楽しみ始めました。

その頃、光秀は三河の農民・菊丸(岡村隆史さん)と一緒に尾張の国境に居ました。

2人は農民の出で立ちで背には薬草がたっぷりと入った籠を担いでいます。

兄弟を装い、緊張しながら関所で通行料を支払っていると、後ろに居た農民が怪しい人物とみなされ役人に取り押さえられていました。

それを横目に見ながらなに食わぬ顔で通り過ぎる光秀と菊丸。

光秀は尾張に潜入した東庵の目付け役として尾張に入り、情報を入手した後に美濃に帰る予定です。

三河の農民で薬草売りでもある菊丸は、幾度となく尾張を訪れており、清洲の城下にも詳しい人物です。

それを見越して光秀は菊丸を連れてきたのでした。

明智の荘で駒の薬草取りの手伝いをしていた菊丸でしたが、駒に何も言うな、光秀に何も聞くなと言われて連れてこられていました。

自分たちは兄弟で西三河から各地を巡って物を売っている、という設定で美濃から来たのですが、もし、自分たちが兄弟ではないとバレてしまったらどうするのかと菊丸は尋ねました。

すると光秀は、一目散に逃げろ、と忠告するのです。

古渡城に薬売りとして入り、医師に会って薬を売ったらすぐに美濃に帰る、これが今回の光秀たちの任務です。


探り合い

東庵と双六勝負をしていた信秀は美濃の守護代・斎藤利政のもとにいた東庵に、利政から何を言われてきたのかと問いただします。

東庵は、博打の借金の肩代わりを条件に尾張にやってきたのだと来る際のいきさつを正直に話しました。

利政に借金を支払わせた東庵の行動を笑う信秀。

東庵は、今川との戦いで受けた傷のことを信秀に尋ねてみました。

傷を受けてから3か月、傷は塞がり痛みはかなり少なくなっている様子。

東庵は傷を見て臭いを嗅ぎ、診察していきます。

信秀はこの傷のことではなく、夜寝ている時に汗をびっしょりとかき、嫌な夢を見ることがあるため、東庵を呼んだというのです。

その他にも、美濃の様子を聞くためでもあると口にしました。

その時、東庵のもとに薬草売りが来たと連絡が入りました。

東庵は、城下で珍しい薬草を売っている物売りを見つけたので城まで来るように言っておいたと報告しました。

すぐにでも物売りの所に行こうとする東庵を信秀は引き止めたのです。

人質・竹千代

東庵を待っている薬草売りとは光秀と菊丸の2人でした。

なかなか現れない東庵にじれていると、武士の子供とみられる小さな男の子が2人の前に現れました。

男の子は刈谷の城に行って母に会いたい、と言い募るのです。

光秀は籠の薬草を素早く取り出し、籠の中に男の子を隠しました。

ほどなくして、織田の家臣たちが男の子を探して慌ただしく現れました。

光秀たちをちらちと窺いますが、まさか籠に入っていると思わず、家臣たちは男の子の名を呼びながら走り去っていきました。

足音が遠ざかると、光秀は男の子と向き合います。

自分はこれから熱田に移されてしまう、もう母と3年も会っていない、熱田には行きたくない、母が居る刈谷に行きたい、と言い募る子供に光秀は、「自分ができるのはここまでです」と言いました。

男の子の名は竹千代、後の徳川家康です。

竹千代は駿府の今川へ人質として送られたはずだったのですが、今川家臣の裏切りにより、織田信秀のもとに送られていました。

母のもとへ帰りたい、という竹千代に光秀は逃げるのは難しい、と諭します。

竹千代には人質という大切な役目があり、逃げ出したとしても母も竹千代も辛い目にあうかも知れない、きちんと役目を果たした方が良いのではないかと話す光秀の言葉を竹千代は黙って聞いていました。

今は辛くとも、日が変わり月が変われば人の心も変わる、いずれ母にも会える、その時を待て、と言って懐から取り出した干し柿を竹千代に渡すと、光秀は竹千代を籠から出しました。

干し柿を口に含み、光秀を振り返ると、竹千代は元居た場所へと戻って行きました。

立ち去る竹千代を見ていた菊丸は、自分も三河の人間だから竹千代の悔しさが理解できる、と話しました。

尾張と駿府の間に挟まれた三河は大国の顔色を窺いながら生活しなければなりません。

尾張と駿府の間で戦が起こると、巻き添えをくって三河の田畑が荒らされてしまいます。

悔しいけれど、今は尾張に頭を下げるしかない、と竹千代同様に、菊丸もそんな思いを内に秘めていました。

尾張脱出

少し立つと、表口に東庵がやってきました。

東庵は2人の持つ籠を手に取ると、薬草の鑑定を始めました。

初めは珍しい、と喜んでいた東庵ですが、これは違うもの、と1つの枝を持って言います。

光秀を近くに呼び、これは役立たず、と枝をへし折ってしまいました。

これは東庵からのメッセージです。

光秀は東庵からお金を受け取ると、そのまま急いで美濃へと戻ろうとしました。

一方の信秀は、東庵の行動を怪しみ、東庵に薬草を売った2人を捕らえて怪しければ殺せと命じました。

城から急いで遠ざかり、東庵に渡された袋を確認すると、中から信秀の病状が書かれた紙が出てきました。

光秀は急いで美濃に戻ろうとするのですが、山中で織田の家臣に囲まれてしまいました。

初めはとぼけてみるのですが、織田方は2人を見逃してはくれません。

光秀は菊丸を逃がすために、敵を引きつけつつ、敵から刀を奪い応戦します。

しかし、途中で刀を折られピンチに陥ります。

すると、山の上から石礫を投げて光秀を助ける集団がいたのです。

織田方が石に怯んでいる隙に、光秀は逃げ切りました。

菊丸と合流した光秀は、光秀を助けた人々を不思議に思いながら美濃へと帰り着いたのです。


鉄砲の謎

美濃に戻った菊丸は、どこへ行っていたのか駒に問いただされてしまいます。

東庵に薬草を売るために光秀と共に尾張に行っていたというと、東庵が自分に何も言わずに美濃を去ったのは、自分に邪魔をされずに双六を楽しむためだったのかと駒は憤ります。

東庵がもたらした情報を利政に報告すると、利政は上機嫌になりました。

今川によって傷つけられた織田信秀は毒矢に射られ、重篤な状態であるという情報だったのです。

光秀が人質である駒の処遇を尋ねると、東庵は十分な働きをしたと、駒を解放すると言いました。

翌朝、寺の住職が鉄砲の話をしに来るので明日また登城するように命じると、利政は上機嫌に部屋を出ていきました。

駒を解放するために駒のもとへ行くと、駒は薬草の仕分けをしていました。

もう京へ帰っていい、良かった、良かった、と連呼する光秀を見た駒は、自分が出ていくのがそんなに嬉しいのかと腹を立てます。

そして、東庵が戻るまで美濃にいると宣言するのです。

そんな駒の様子に戸惑う光秀でした。

翌朝、利政と光秀は訪れた常在寺住職から、京の本能寺は、種子島の鉄砲鍛冶に密かに鉄砲を作らせているという話を聞きました。

本能寺にそれを命じているのは足利将軍家と幕府の重鎮たちです。

鉄砲のような複雑な仕組みを誰が作っているのかと、光秀は不思議に思うのですが、住職にもそれはわからないといいます。

これからの戦は鉄砲の時代。

光秀は、明智の荘で鉄砲の腕を磨き、そしてとうとう見事的を撃ち抜けるようになったのでした。

次回、第5回「伊平治を探せ」

光秀は利政の命を受け、鉄砲の作り方と、なぜ将軍家が鉄砲を大量に作っているのか探るために京へと向かいます。

そこで聞いた鉄砲鍛冶の伊平治が行方不明という話。

以前出会った三渕(谷原章介さん)らも伊平治を探していると聞き、光秀も伊平治を探し始めます。

今回の「麒麟がくる」もみどころが満載でしたね。

とぼける東庵を追い詰める利政の演技に目を奪われましたし、長谷川博己さんと岡村隆史さんの兄弟設定も面白かったです。

どろどろとした政治のことなど知らず、清らかな駒に和みましたし、幼い竹千代(後の徳川家康)の健気な様子に心を打たれました。

笑顔で話しながら裏ではお互いを牽制し、腹の探り合いを行う戦国時代の厳しさが良くわかる回でした。

鉄砲が重要なキーワードになってきました。

次回の第5回「伊平治を探せ」では腕利きの鉄砲鍛冶がなぜ姿を消したのか、将軍家が何で鉄砲を大量に求めるのか、謎がたくさんですね。

戦が始まる予感でいっぱいです。

来週も見どころ満載、楽しみもいっぱいで、見逃せませんね。

麒麟がくる 第5回「伊平治を探せ」のネタバレとあらすじと感想