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麒麟がくる 第21回「決戦!桶狭間」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

目次

前回のあらすじ

前回、第20回「家康への文」では、尾張を狙う今川義元(片岡愛之助さん)との決戦を避けるために、先鋒を務めるはずの松平元康(のちの家康)(風間俊介さん)のもとに、尾張に寝返るようにと実母に文を出してもらうお話でした。

越前に逃れて4年、明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)は称念寺で子供たちに勉学を教え、日々慎ましく暮らしていましたが、生活は苦しくなる一方。

尾張への偵察から戻った明智左馬助(間宮祥太朗さん)に出す米すら工面できずにいました。

光秀と妻・煕子(木村文乃さん)の間に娘が生まれ、ますます生活は困窮します。

これまでは、追手のことを考え、仕官せずにいましたが、そうも言ってはおられず朝倉義景に士官を申し込むことに。

偵察から帰った左馬助の報告で、今川の尾張侵攻が近いと気づいた光秀は、今川と五分に戦う手立てを思いつき、左馬助にもう一度帰蝶のもとに行って欲しいと命じました。

駿府の今川の館では、尾張との戦の先鋒として誰が良いかと軍議が行われていました。

大高城や鳴海城を足がかりに一気に攻め込むためには、その地に明るい者が適任として、三河の松平元康に決定されました。

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元康は、かつて人質として尾張で過ごし、後に駿府に移されました。

三河は今川の支配下にあり、元康はいずれ三河を今川の支配から解放したいと考えていました。

三河を返してもらうまでは、今川に従うしかない、と思いつめる元康。

元康の将棋相手を務めている望月東庵(堺正章さん)も助手の駒(門脇麦さん)も元康の出陣を知り、心を痛めていました。

かつて今川の軍師だった太原雪斎が褒めていたという療治を受けたいとして、今川義元に呼ばれた東庵。

その本意は、元康と親しい間柄の東庵に、元康という人物を聞くということにありました。

東庵から「元康は信頼に足る人物」という評を聞いた義元は、尾張侵攻の先鋒は元康でいく、と決断したのでした。

今川が尾張へ向けて着々と兵を集めている頃、尾張でも軍議が開かれていましたが、全く纏まらず、織田信長(染谷将太さん)は途中で退席してしまいます。

すると、どこかに出かける様子の帰蝶(川口春奈さん)の姿。

帰蝶は、熱田に松平元康の実母・於大の方(松本若菜さん)と元康の叔父・水野信元(横田栄司さん)を呼び、元康を説得してもらおうとしていました。

その策を授けたのは越前にいる光秀。

信長は、帰蝶と共に熱田に向かいました。

その頃、越前の光秀は朝倉に士官しようとしていたのですが、肝心の朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)が公家との蹴鞠で忙しく、謁見は明日にしろと言われる始末。

尾張が大変な時に、何をしているのだと憤った光秀は、左馬助に命令して尾張への抜け道へと案内させたのでした。

於大の方は、元康が3つの時に別れたきり会っておらず、成長した姿ですれ違っても全く分からない自分など母と呼べるのかと不安を口にします。

しかし、信長に「母は母」と諭され、於大の方は、「織田に付くように」と元康に手紙を書いたのでした。

1560年5月17日、大高城に入った元康のもとに三河の間者・菊丸(岡村隆史さん)が於大の方の手紙を携えて侵入しました。

於大の方の手紙には、この戦は勝っても負けても三河にとって良いことはないため、戦から身を引くように書かれていました。

於大の方の言葉は三河の者全ての願いと菊丸も訴えます。

元康は、母の手紙を読み苦悩していました。

そしてその頃、光秀は左馬助と共に尾張への抜け道を疾走していたのです。

前回、第20回「家康への手紙」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

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それでは第21回「決戦!桶狭間」のあらすじと感想です。

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松平元康の活躍

1560年5月、駿河の今川義元は大軍を率いて尾張に進軍を開始しました。

大高城、鳴海城は既に今川に落ち、義元は沓掛城に入城し情勢を見ています。

三河の松平元康が大高城の兵糧補給という難しい役目を担い、鷲津砦、丸根砦近くを通りながら無傷で大高城に入城を果たしたことを、義元は高く評価しました。

朝比奈親徳(山口馬木也さん)は、元康に丸根と鷲津、2つの砦の攻略を進言するのですが、それでは元康の負担が大きいと朝比奈泰朝に3千の兵を付けて援軍に出すことに決めました。

義元は大高城に大軍を集結させて、一気に清須を攻め落とすつもりでした。

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元康の決断

大高城の元康は、菊丸から「織田に寝返ろ」と再三に渡り説得を受けていましたが、今川を切り捨てろと言われても、今川の大軍の前では三河と織田の軍勢を合わせても敵うはずがなく、切り捨てられるのは自分たちなのではないかと反論します。

自分が寝返れば、家臣たちに勝てるかどうかわからない今川との戦を強いることになり、さらに、駿河にいる妻子や身内は捕らえられ殺され、自分は終生裏切り者との謗りを受ける事になる。

元康は今川に命じられたように明朝、織田方の丸根砦を攻めると菊丸に言い渡し、母にそのように伝えるようにと命じました。

その頃光秀は、清須までの道のりを駆け抜けていました。

今川の兵力を考えろ

5月19日午前4時。

松平元康は夜明け前に織田方の丸根砦の襲撃を開始しました。

午前6時、丸根砦襲撃の知らせを受けた織田方は、今川の大軍に対し少数で立ち向かわなければならない事態に陥っていました。

信長のもとには元康は離反しないという報告が入りました。

しかし、元康の側近の中にはいつでも離反の用意がある者もいるといい、水野は説得を続けると、望みは捨てていない様子です。

報告を受けた信長は、しばらく思案した後に、広間にいる家老たちに清須で籠城戦を行うと伝令を出しました。

しかし、信長は考え続けていました。

「敦盛」を吟じて舞う信長。

帰蝶は不安そうに見守っています。

すると突然信長は思いついたのです。

鳴海城の援軍に3千。鷲津砦に2千。大高城に送り出した大軍を合わせると6、7千の兵が義元のもとを離れています。

信長は父・信秀がかつて言っていたことを思い出していました。

義元は用心深く、東からの攻撃のために駿河にも兵を残しておくはず。そうすれば兵2万といっても本当はもっと少ないはずだと。

信長は、義元の本陣の兵力を調べろと命じ、善照寺砦で落ち合おう言ったのでした。

籠城と言っていたはずなのに動こうとする信長に帰蝶が問うと、清須内部には今川の間者が潜んでいるため、それを欺いたと言うのです。

今、信長の頼りになる者は砦で奮戦している者たちでした。

各砦で戦っている精鋭を善照寺砦に集結させ一戦交えることにしたのです

帰蝶は、今川の大軍に勝てるのかと不安に思うのですが、信長は今の今川は大軍ではないと言い切ります。

宿敵・今川義元がノコノコ駿河から出てきたのだ、討つなら今しかない、城の外にいる今川を討つ、それしかない。

心配する帰蝶に信長は、いずれ人は死ぬ、と語りかけ会わせたい者がいると帰蝶を連れ出しました。

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尾張を託す

その部屋には、信長が側室・吉乃に産ませた奇妙丸がいました。

今日、自分に何があるかわからないから、呼び寄せたというのです。

帰蝶と信長の間には子供がいません。

織田を継ぐものが必要と言われ、やむを得なかったと説明します。

「自分が死んだらあの子を育ててくれ、この10年、そなたを頼りに思ってきた。今もそうだ、尾張の行く末をそなたに託す、許せ」

そう言うと信長は混乱している帰蝶を置いて、善照寺砦へと向かいました。

午前8時。

丸根砦と鷲津砦は陥落。今川軍の勝利となっていました。

午前9時。

今川義元は沓掛城を出発。

大高城へと向かいます。

午前9時半。

その頃、清須城に光秀と左馬助が到着しました。

奇妙丸を抱っこし、泣きそうになっていた帰蝶は、やってきた光秀に「よう参った」と歓迎するのですが、来るのが遅い、知恵を借りたい時があったのに、と責めるのです。

殿は既に向かわれた、もはや打つ手はない、と今にも泣き出しそうな帰蝶。

光秀は、帰蝶に現状を聞くと、役に立つかはわからない、とした上で善照寺砦へと急ぎました。

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兵力を分散させろ

午前10時。

現在、善照寺砦には2500の兵がいます。信長が途中引き連れてきた兵を合わせて3千。

まだ義元の本陣には7、8千の兵がいるはずです。

義元は、各砦に分散していた兵を大高城に集結させ、一気に清須城を狙うつもりです。

その前に、義元の軍勢をもっと分散させなければならないと信長は考えを巡らせます。

義元は現在桶狭間にいます。

信長が桶狭間に向かえば、背後から元康が攻めてくるはず、信長は思案しました。

午前10時半。

丸根砦を落とし大高城に戻った元康たち三河勢は疲労困憊していました。

大高城の留守居の鵜殿長照から労われたものの、義元が駿府を出立する前に朝廷から三河守に任じられ、名実ともに三河の主になったと聞かされた元康の気持ちは複雑でした。

さらに、鵜殿長照は義元からの下知として直ぐに鳴海城へ向かえと命じてきたのです。

大高城のために兵糧を運び、さらに早朝から丸根砦を攻略してきた三河勢を休ませることなく次の戦いに向かえという命令に、元康は反発し翌朝の出発に変更、駄目ならせめて一刻の休息が欲しいというのですが、鵜殿に怒鳴られ、元康は憤慨しました。

午前11時、桶狭間で休憩中の義元のもとに、信長が中島砦に向かっているとの知らせが入りました。

砦には朝比奈泰朝を向かわせようとしていたのですが、朝比奈や他の兵は乱取り(敵兵が残した食べ物や金目の物を略奪する行為)に走っているため、鷲津砦に留まっているというのです。

乱取り行為禁止と言い渡していたはずの愚行に義元は激昂し、本陣の兵を砦に向かわせることにしたのです。

300の兵を出し、千人の今川の兵を本隊から引き剥がした信長は、今川本隊残り5千、これならやれる、と決断し桶狭間への出陣を命じました。

「他の者に目をくれるな、狙うは今川義元ただひとり、義元の居所は塗り輿が目印じゃ!」

信長が出陣しようとした時、雨が降り始めました。

信長は軍勢を隠す雨に喜び、桶狭間に向かいます。

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決戦!桶狭間

午前11時。

暴風雨が吹き荒れ、休憩していた義元たちは大慌てで避難します。

その頃、元康は大高城で休息を取っていました。

その様子を見て鵜殿は怒鳴り散らします。

信長が桶狭間に向かったとの知らせが入ったため、元康に直ぐに桶狭間に向かえと命じたのです。

信長を背後から突け、と命じられた元康は、先程は鳴海、今度は桶狭間、と怒りを顕にします。

本日はここを一歩も動かない、と宣言した元康。

三河勢は、食べていた湯漬けを置くと拳で床を叩き始め、鵜殿を威嚇して追い返しました。

元康は、かつて幼い頃の自分が光秀に語った「今川は敵です。いずれ討つべきと思うております」という言葉を思い返していました。

午後2時、暴風雨の中、信長勢は桶狭間に到着しました。

雨で乱れた今川本隊に信長たちは斬り込んでいきます。

激しい戦いが始まりました。

信長は「輿を狙え、輿に向かえ!」と下知を飛ばします。

険しい坂を下り今川本隊に突撃した毛利新介(今井翼さん)は義元が乗っていた輿を発見。

近くに義元がいると踏んで逃げる義元を捜します。

ほどなくして義元を見つけた新介は執拗に義元を追い詰めますが、側近に守られた義元は手強く、義元本人も奮戦し激しい戦いが続きます。

兵に腿を刺され動けなくなった義元目掛けて新介は跳躍。

新介の槍が義元を貫きました。

奮戦を続ける織田軍に「毛利新介!今川義元を討ち取ったり!」の声が響き渡りました。

その声を聞いた織田軍は歓喜の雄叫びを上げたのです。

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その後

その頃、駒から貰った万能薬を手に持った元康は、大高城から外を眺めていました。

桶狭間へ続く道で勝利を得た信長軍を迎えた光秀。

信長は光秀に水を所望しました。

水を差し出す光秀に信長は「勝ったぞ」と嬉しそうに告げました。

光秀が「おめでとうございます、お見事でございました」と信長を褒めると信長は褒めてくれるのかと驚きます。

昔、松平広忠の首を取り持ち帰った時、父に余計なことをするな、と怒られたと語ります。

自分は何をやっても褒められない、子供の頃から誰も、母も兄弟も。

帰蝶ならば褒めてくれる、と光秀が言うと、信長は嬉しそうに「帰蝶は何をしても褒める、いつも褒める、あれは母親だ」と眩しそうな笑顔を見せました。

そして、光秀に「また会おう」と言うと馬に乗り去って行きました。

その背中を見送っていた光秀は信長に声をかけました。

「今川を倒し次は何をなされますか?」

信長は振り返り、「美濃国を取る、美濃は帰蝶の国、美濃を取って帰蝶を喜ばす」と答えます。

「そのあとは?」と重ねる光秀に「そのあとは…」と言った信長は不敵に笑い去って行きました。

駿府にいる望月東庵と駒はそろそろ京に戻ろうかと話し合っていました。

ここでの療治は終わりました。

今川義元が討たれ、今が潮時かも知れない、と言うのです。

東庵は、元康から戦から戻ったらまた将棋を指そうと言われていたのですが、もういいだろうと言います。

駒は、その元康から手紙が来たと明かしました。

戦が終わり、元康は実母に16年ぶりに会ったと言います。

信長の考えのもと、元康は今川勢とは違う扱いを受け、三河・岡崎に入ることになったと知らせてきたのです。

その知らせを東庵は喜び、ならば我らも京に帰ろう、と駒を促しました。

駒はその前に1軒、灸を据えてから行きたい、と申し出ました。

駒が向かった先は万能薬を作る芳仁(ベンガルさん)のもと。

駒が京に戻ると聞いた芳仁は残念がり、餞別に万能薬の作り方が書かれた紙を駒に渡しました。

芳仁は、いつか作ってみればいい、みなが喜ぶ、と駒を送り出しました。

越前に戻る光秀は、亡き道三の言葉を思い出していました。

「大きな国を作るのじゃ、誰も手出しができぬ大きな国を」

光秀の顔は知らず笑みが零れていたのでした。

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これからの麒麟がくる

将軍暗殺計画、若き破天荒関白・近衛前久の登場、新将軍擁立、室町幕府最後の将軍・足利義昭の登場、宿敵の台頭、更なる混沌が待ち受ける、本当に麒麟は来るのか?と波乱尽くしの展開です。

光秀がどのように活躍するのか、歴史がどう動くのか、楽しみが満載ですね。

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最後に

今回の見所はやはり迫力のある桶狭間での戦闘シーンでしたね。

今井翼さんのワイヤーアクションが迫力満点で見惚れてしまいました。

迫り来る織田軍に奮戦する片岡愛之助さんの殺陣も格好良かったです。

桶狭間の戦い、というと崖から駆け下り義元軍を翻弄し義元を討つ、というのは有名でしたが、今回は時間を細かく区切って戦闘を見せてくれたので信長の考えが非常にわかりやすかったです。

今川方の三河に対する扱いに不満を持った元康の心の動きが繊細に描かれていたので見応えがありました。

これまで共に支えあってきた信長の突然の告白に驚く帰蝶が新鮮でした。

いつも強気な帰蝶が信長の出陣と突然の隠し子に驚き揺れ動き、心細くか弱い心情を見事に表現されていました。

コロナの影響で休止となってしまいましたが、これからが面白いところです。

桶狭間を制し、今川義元を討ち取った信長とそれを見届けた光秀。

京の情勢もどんどん変わっていきます。

「わしに仕えぬか」という信長の声が流れ、待ってました!という気持ちになりました。

次回、戦国大河ドラマ名場面スペシャル「独眼竜政宗」を楽しみつつ、「麒麟がくる」の放送再開を楽しみに待っています!

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