毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年12月3日、第48回「信長、浜松に来たいってよ」が放送されました。

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今回のサブタイトルの「信長、浜松来たいってよ」は、「桐島、部活やめるってよ」が元ネタですね。2009年に発表された、朝井リョウさんのデビュー作で、2012年に神木隆之介さん主演で映画化されています。この映画化された「桐島、部活やめるってよ」は、第36回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む3部門で最優秀賞を受賞したほか、橋下愛さん、東出昌大さんが優秀新人俳優賞を受賞しています。これを機会に、改めて見直してみてはいかがしょうでうか?

前回、徳川家康(阿部サダヲさん)は、亡き妻、瀬名(菜々緒さん)の願いであった駿河、高天神城を攻め落としました。

井伊万千代(菅田将暉さん)は、高天神城の兵糧攻めの際、水の手を切った功績で2万石をもらったことをきっかけに、井伊から奥山六左衛門(田中美央さん)と中野直之(矢本悠馬さん)を呼び寄せ、共に武田攻めをしました。

天正10年3月武田勝頼の自害により、武田家は滅びます。

物語はいよいよラストスパートへ突入していきます。

前回の第47回「決戦は高天神」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

おんな城主 直虎「第47回 決戦は高天神」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第48回「信長、浜松に来たいってよ」のネタバレとあらすじと感想です。

信長が浜松へ

徳川軍は勝利の宴で盛り上がっていました。石川数正(中村織央さん)は「次は穴山、北条。」と言い、酒井忠次(みのすけさん)は「その次は織田を蹴散らし!」とお酒が入って大盛り上がりです。家康だけ冷静な感じです。

万千代も酔っぱらって、宴席の真ん中に躍り出て「ありもせぬ言いがかりをつけて織田の嫡男、信忠様の首を差し出させるのです。織田が皆殺しにするという敵を救い出し、丸抱えにし、織田の首、一族郎党の首を罪人として、三条河原…!」と発言をして、その場にいた人たちを閉口させます。家康も「飲み過ぎじゃの。」と引いていました。

そこへ、急ぎの織田の使者が来ます。家康は、駿河を貰った事を大いに喜んで、前後不覚に酔いつぶれたという事にして、榊原康政(尾美としのりさん)が代わりに話を聞きました。

織田信長(市川海老蔵さん)は、甲斐から尾張への帰りの道すがら、富士山を見て、ついでに遠江、三河の名所も見て回りたいとの事。

家康は「いささかの粗相もせず、おもてなしをせねば。」と言います。酔いつぶれて眠っていた万千代も話だけは聞いていたらしく起き上がり、「心得ました!」と立ち上がるのでした。

信長を甲斐から迎えるにあたってまず、通り道の整備が進められました。通り道を広げる工事をしたり、陣屋を設けたり、川の流れが早すぎるところでは、奥山六左衛門(田中美央さん)のような大男を集めて人の堰を作って弱めようとしたり、それは大変な気の使いようです。

万千代も、信長に使ってもらう椅子や葡萄酒など、細部にわたって調達の指示を出し、奮闘するのでした。

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氏真動く

信長の物見遊山の情報は、今川氏真(尾上松也さん)にも入って来ていました。氏真は天下の権利を握る信長に取り入ろうと動き出します。

いよいよ、信長が浜松にやって来ました。

信長は用意された椅子に座ったまま、なかなか話し出さず、家康は「道中不具合でも?」とびくびくです。

沈黙を破るかのように、氏真が祝賀の為やって来たとの報告が入ります。待つように指示を出す酒井を制して、信長が「祝い事には楽しい男であろう。」と氏真を通すように言います。

氏真は信長と家康に、武田に勝った事への祝いの言葉を笑顔で述べ、感謝します。続けて氏真は座興を用意したと言って、三河の美丈夫を集めて連れてきて、相撲を披露すると言います。美丈夫の中に中野直之(矢本悠馬さん)も入っていて、万千代と万福(井之脇海さん)を驚かせます。

直之は小さい体ながら健闘していて、信長を感心させます。桶狭間の戦いにおける小兵であった自分と重ね合わせていたのです。

信長は、これまでの徳川の働きに感謝の言葉を言い、続けて道中へのもてなしにも感謝します。そして武田攻めの為に備えて使わなかった兵糧米、八千俵を徳川へ与えると言います。「これからも頼むぞ、弟よ。」と優しく声をかけるのでした。

氏真、スゴイですね!父を倒した信長に頭を下げ、余興まで披露するなんて。「戦ばかりが仇討ちではない。」と前に言っていましたから(第40回「天正の草履番」)、ここからが本領発揮といったところでしょう。

氏真は信長一行が帰る前、明智光秀(光石研さん)から呼び出されました。

もてなしの返礼

信長は浜松から帰ってすぐにまた使者をよこして「もてなしの返礼として、安土、京、堺に案内したい。」と言って、家康だけでなく、酒井、本多忠勝(髙嶋政宏さん)、石川、井伊、榊原も共に安土に来るよう言ってきました。家来も皆という話に家康は警戒します。

家康は、榊原と万千代を呼び出して、「皆で出かけると城がガラ空きになる上、招待されたとなると戦支度で行くわけにも行かない。」と罠ではないかと話します。

榊原は、丸腰の状態であるところを討たれるのでは?と疑います。今徳川は、北に武田領をもらい受けた織田の家臣たち、東に北条と、敵に包囲されている状態で、徳川が味方でなくても十分やっていける状態になっていました。

そこへ氏真がやって来ました。氏真は織田からの招きを知っており、受けた方がよいと言います。理由を尋ねる家康に氏真は耳打ちをします。驚く家康でした。

捨て子の正体

井伊では、龍潭寺の井戸端に捨てられていた小さな男の子を、昊天(小松和重さん)が連れて来ました。おとわ(柴咲コウさん)が名前を聞こうとしても言葉を発しません。とりあえず預かる事とし、梅(梅沢昌代さん)に身なりを整えさせ、食事を与えるよう指示しました。

おとわは村中に聞きまわりましたが、行方不明の子はいないとの事で、身元の分かる手掛かりは掴めません。

龍潭寺に戻ると梅から、体の状態から百姓ではないと思われると聞きます。男の子は作法も見事なもので、武家の、それも身分高い家の子ではないかとの事でした。疲れて眠ってしまった男の子は、「父上、自然は…」と寝言を言います。織田が通った直後のタイミングなので、おとわは事情のある子だと確信するのでした。

南渓和尚(小林薫さん)と話し合った結果、身分高い子なら見張り役が近くにいるはずと、捨て子が行方不明になったという噂をわざと流し、その見張りをあぶり出す作戦を実行します。

噂を聞いて慌てて走っていった見張り役とおぼしき人物を、傑山(市原隼人さん)が追っていき、その主を羽交い絞めにします。家康を訪ねた帰りの氏真でした。

おとわは捨て子について尋ねます。氏真はおとわとの再会に複雑な様子です。

「井伊にとって悪い話ではないゆえ、預かっておいてくれぬか。ふたつき、みつきの話じゃ。」と答えをはぐらかします。おとわは「男の子に理由を無理やり吐かせてどこかへ引き渡す事も出来ますが。」と脅します。氏真は「織田の家臣、明智の子供じゃ。」と白状します。

氏真と明智は、氏真が徳川に下った後に京に遊びに行っていた時、歌会で知り合い、交流を続けていました。織田一行が浜松に来ることも、明智を通じて知ったのです。

浜松に駆け付けた夜、明智から「共に信長を殺しましょう。」と持ち掛けられ、それは信長を殺さなければ家康が殺されるという話であると言います。

今回の見物は領内の視察で、何より家康を京へ誘い出す口実。もてなしの返礼という形で織田領へ招き、家康他、主だった武将を皆殺しにする計画。その饗応と暗殺を任されているのが明智なのです。

明智は手立てを考えているうちに家康を殺す策を、逆に信長に用いてはどうかと考えたと言います。そこで明智は氏真を誘ってきたのです。チャンスは今回を逃せばないとの事です。

明智は徳川に囮となって、饗応に出てきてもらう橋渡しを氏真に頼んできたのです。信用出来ないと言う氏真に明智は息子「自然」を差し出してきた、という経緯でした。

男の子の寝言と一致します。氏真は浜松に自然を預かると、織田の耳に入るとも限らないと考え、井伊へ送ったのでした。

井伊へ送った理由は、井伊が、桶狭間で死んだ井伊の者たちの仇、瀬名の仇を討ちたいと思っているだろうと考えての事でした。氏真自身も討ちたいと思っていました。

氏真は、このままだと徳川は織田に頭を抑えられたまま、消されるだろうから、徳川も風向きを変えたいと思っているはず、と言い、「逆風になったが最後。仲間が裏切り、下に付く国衆は寝返り…。そなたもよう知っておるとは思うがな。」とおとわに含みある言い方をするのでした。

桶狭間では氏真もおとわにとっては仇。寝返られた氏真にとってはおとわは仇。仇が向かい合って別の仇の話をしているのです。よく直虎の時に生き残るためにと言っていましたが、戦国時代は本当に理解出来ない状況が普通にあったんですね。

おとわの訴え

氏真との会見後、家康はずっと考え込んでいました。そこへ本多正信(六角精児さん)がおとわの書状を持って現れます。中身は「自然のことにて」とだけ書かれてありました。

家康はおとわ通します。

おとわは「明智はまことやるつもりかと。」と人質を出しているのも本当だと伝えます。しかしおとわは、「織田に申し出ようかと。さすれば明智は成敗され、徳川様はとりあえずは無傷。より覚えもめでたくなりましょう。」と持ち掛けます。

家康は「織田はいつかは徳川を潰そうと考えてはおるわけで。」とおとわの案に躊躇します。

「それでは明智の策に乗り、織田を亡き者にしてしまいたいと?」とおとわが言うと、部屋の外で聞いていた万千代は驚きます。榊原は冷静なままです。

おとわは、信長を討った後の事を聞きます。織田の武将は多くいて、家中での戦は必至です。

「内輪もめをし始めると、臣従を誓った諸大名が反旗を翻しましょう。なりかかった天下布武は露と消え、乱世のやり直しとなりましょう。さような方を殺める代償はいかに…」と家康を追い詰めると、「何故そこまで言われなければならぬ!」と激高します。

「私は、徳川様に織田に取って代わって欲しいと、望んでおります。私は徳川様にいつか、この日の本をまとめる扇の要となって頂きたいと。心密かに望んでおります。」おとわは言います。

家康は驚きます。おとわは「頭となって世を動かしたいと思ったことはありませんか。」と聞くと、家康の目は潤みます。

「わしはこの世が嫌いじゃ。戦やはかりごとや首やさような事ばかりで物事を決する。昨日までの味方が今日よりは敵になるような。一年かけた稲が一日で焼かれるような。

一体誰が望んでかような事になっておるのかのう。変えられるものならば、変えたいに決まっておる。戦という手立てがこの世にある限り、武勇が自慢の者たちはそこに訴える。

ならばあらかじめ、戦を起こせぬような仕組みを敷いてしまうがよい。そんな事を考えたりはするが、出来ると思うた事はない。」家康はそう言うとおとわに背を向けます。

「なれど、やってみねば分かりますまい。」おとわはいつもの言葉を今度は家康に言います。

そして明智の子は預かっておきますと言い、立ち上がり、部屋を出ます。

部屋の外に出たおとわに、榊原は礼を言うのでした。おとわは、万千代と万福に「日の本一の殿にの。」と念を押して去りました。

龍潭寺に戻ったおとわは自然に「案ずるな。何も言わぬ。大人たちが何をどうしようが、私は自然の味方じゃ。」と言って抱きしめるのでした。自然はこらえきれずに泣き出しました。

おとわは龍潭寺の人たちに自然の事を話して、「これは定めと思います。直親も虎松もよその寺に守って頂きました。此度は私たちがあの子を守る番ではないかと。」と言うのでした。

家康の決意

家康は、碁盤の上に置いた瀬名(菜々緒さん)の紅入れを見つめて、「出る時は前に出ねば、好機をつかみ損ねまする。」という瀬名の言葉を思い出します。

そして万千代に皆を呼ぶよう伝えます。

呼び出された重臣一同。家康が話し出す前に、一番織田を恐れていた酒井が「それがしは、今ここで露と消えようと、悔いはございませぬ!」と言います。

続けて石川が「お二人の仇が取りとうございます!」と言います。

「まさかの時は刺し違えましょう!」忠勝が言います。

榊原は「尋ねるまでもなかったようにございますな。」と笑顔です。

こうして、徳川の主たる面々は安土城へと旅立ち、その裏で万千代をはじめ、万福、六左衛門、直之、それから松下常慶(和田正人さん)がおとわに頼みごとをしてきたのでした。

今回はここで「続く!」です。

第48回全体をふりかえって

いや~!開戦前夜ですね!静かに盛り上がってきました!織田の意向ばかり気にして家康の指示を聞かなかったりした酒井も決意しました。変わりましたね!

氏真との話も見応えがありました。何回も井伊の者を殺されていますからね。仇ですよ!本当は。傑山さんが氏真を羽交い絞めにするなんて最初の頃は考えられなかった事です。徳川に下った後の氏真は、コミカルに描かれていましたが、太守様時代の氏真が戻りました。

氏真との話がここに来て回収されました。

常慶役の和田正人さんも、初めの頃からの出演者です。今は「陸王」にも出演されていて、引退しましたがマラソン選手を好演されていました。共演の竹内涼真さんにもマラソンのアドバイスをされていたそうです。

初め常慶はあまり話さない謎の人物として描かれていましたが、虎松の養子の件からセリフが増えてきて、朝ドラ「ごちそうさん」を観ていた私としては嬉しかったです。

あと全くの余談ですが、アニメ「3月のライオン」の第1シリーズのエンディングテーマ「orion」目当てに米津玄師さんの11月発売のアルバム「BOOTLEG」を聴いたのですが、14曲め「灰色と青」を万千代役の菅田将暉さんが参加されてます!

1番を米津さん、2番を菅田さん、あとは交互です。恐らく学生の頃の恋の、切ない思いを叫ぶように歌う曲の感じが、菅田さんの声に合っていました。とてもいい曲です。

菅田さんの歌声は、話し声とあまり変わらない感じで、そのまま歌っていて無理がないです。

直虎役の柴咲コウさんの歌声は、話し声と違い、高い声ですよね。

2015年のカバーアルバム「こううたう」に入ってる「笑顔を探して」は、アニメ「YAWARA!」のエンディングテーマでもありましたが、原曲の辛島美登里さんの歌声は、切ない感じでしたが、柴咲さんが歌うととってもかわいくて、こちらはこちらで大のお気に入りです。

「こううたう」には他に中山美穂さんの「ただ泣きたくなるの」、秦基博さんの「アイ」など、私も大好きな曲が選曲されていて、それぞれ歌い方も違うので同じ人が歌っているのかと思うくらいです。

若い時の直虎の柴咲さんの声は、歌声の時の高音で、可愛かったです。ドラマでも声色を変えてらっしゃるのでしょう。

すみません。随分話がそれてしまいました。本編に戻ります。

このドラマを観ていると、信長の後を継ぐ秀吉の事は、草履番の頃にチラッと出ただけで全く出てきません。

秀吉がこの後天下を取るなんて本当に予想外の事だったんでしょうね。

次回は、いよいよ

次回、第49回「本能寺が変」です。

おんな城主 直虎「第49回 本能寺が変」のネタバレとあらすじと感想。

予告では、久々に中村屋(本田博太郎さん)、龍雲丸(柳楽優弥さん)も登場するようです。

堺と聞いて「龍雲丸!」と思ったのですが、直虎は関係ないだろうなと諦めていたので嬉しいです!

有名な伊賀越えもありそうです。

早く次回が観たいです!