2017年1月8日から放送が始まった「おんな城主 直虎」、12月17日の第50回で最終回を迎えます。

今回は1年の放送を振り返ってみたいと思います。

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井伊家当主の一人娘

初回は井伊家当主の一人娘、おとわ(新井美羽さん)と幼なじみの亀之丞(藤本哉汰さん)と鶴丸(小林颯さん)の三人の子供時代がみずみずしく描かれました。

森や川、滝など、自然の景色がダイナミックに映し出され、とても映像が美しく引き付けられました。前年の「真田丸」の引きずっていた空気みたいなものが一新した感覚がありました。

そんな平和な井伊が、亀之丞の父、直満(宇梶剛士さん)が今川から謀反の疑いがかけられ殺害されます。息子の亀之丞の命も狙われ、井伊家は信州へ亀之丞を逃がしました。

初回の内容が盛りだくさんで、ドラマの「つかみ」としては本当によくできていました。

子役の人たちの可愛さも相まって、女性人気が決定づけられたんじゃないでしょうか?

おとわが立ち向かった最初の問題は、鶴丸との婚約でした。許嫁だった亀乃丞が姿を消したことにより、井伊家乗っ取りを考えた鶴丸の父、小野政直(吹越満さん)が、自分の息子と婚姻させることで井伊家を継ぎ実質的な権限を奪おうと画策したのです。

おとわは、亀之丞への思いもありそれを拒否する為、出家することを選びます。女でありながら男の名前「次郎法師」と名乗る事になったのでした。ここで子役の新井美羽ちゃんから柴咲コウさんに代わります。

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桶狭間の戦い

信州に落ち延びていた亀之丞は、立派に成長して井伊に戻り元服し、「直親」となります。おとわを還俗させて結婚を望んでいましたが、おとわの出家で今川から小野家との婚姻を拒否したことを許されていた為、おとわは還俗出来ないと言います。

直親(三浦春馬さん)は、奥山朝利(でんでんさん)の娘、しの(貫地谷しほりさん)と結婚しました。

今川義元(春風亭昇太さん)は織田攻めを始めました。桶狭間の戦いでは、井伊からも今川方として参戦し、父直盛をはじめ、多くの重臣が戦死しました。

私はこれまで桶狭間の戦いは勝った側の物語しか観た事がなかったので、初めて今川側からの視点でこの戦いをみて、かなりショックでした。

こんなに戦死者が出て、井伊家のように男の人が一気にいなくなる心細さ。今川義元は傲慢で、討たれて当然みたいに思っていましたが、戦は大将だけ討たれて終わりではないんですよね。今はゲームにまでなって戦を楽しめますが、本当の戦は死者が多く出て、その人達には家族がいて、生活があるんですよね。

そんな中、直親としのに嫡男、虎松が誕生しました。

おんな城主の誕生

直盛に代わり、直親が治める事になった井伊。義元を失った今川は、ますます締め付けがきつくなり、今川の行く末を危ぶんだ直親が、徳川と結ぼうとしたところ、今川の罠にかかって今度は直親が殺されてしまいます。

井伊は、虎松以外男がいなくなってしまいます。井伊家存続の危機に、次郎法師となったおとわは「直虎」と男の名を名乗り、虎松の後見となる事を今川に認めさせるのでした。

重臣の中野直之(矢本悠馬さん)は、女の当主に大反発。今川からは、目付の小野政次(高橋一生さん)を通じて次々と無理難題を突き付けてきます。

おとわに降りかかってきた問題は、「徳政令」を井伊の統治している土地に出す事でした。徳政令を出してしまえば、井伊家もろとも潰れてしまう事態に直虎は、徳政令を出すよう要求してきた百姓たちが、田植えを放棄しているのを手伝うなどして、奥山六左衛門(田中美央さん)と共に、自ら百姓の立場に立って、物を見て回ります。

そして借金そのものを減らし、生活を潤わせる為、綿花を育てる事を百姓たちに提案します。

最初は抵抗していた百姓でしたが、直虎に次第に協力していくようになります。

そして「徳政令」を延期してもらう事を今川に認めさせるのでした。

この話は面白かったですよね!百姓たちが戦う力もないのに、直虎が今川に呼び出されているのを知って皆で「守れなかったら男じゃない!」と立ち上がるのを見て、直之が今川の刺客から直虎を守りに行ったんですよね。

この場面は本当に直之が格好良くて、録画で何度も見返しました。百姓たちの覚えたての字で書かれた署名状も泣けました。

本当に愛される人って意図せず周りを動かしてしまう人なんですよね!

今川との攻防戦

直虎は、綿花の他に材木を商う事を始めて、井伊にやって来た盗賊の龍雲丸(柳楽優弥さん)達に切り出しを担ってもらいます。直虎の政策により、よその土地からも人がどんどん井伊へ来て、人が集まってきました。当主として直虎は、メキメキと頭角を現し、今川氏真(尾上松也さん)の祖母、寿桂尼(浅丘ルリ子さん)に睨まれます。

寿桂尼は死の直前、氏真に延期していた徳政令を井伊に出させるよう言い残し、最大の危機を迎えます。今川の目付として今川側に付いていると見せかけていた小野政次と策を練り、小野が井伊を統治するという形を取って、井伊が潰れたと見せかけます。

今川からは虎松の首まで要求されましたが、寸前で虎松(寺田心さん)を逃がし、政次が「地獄へは俺が行く。」と別の子供の偽首を差し出して今川に認めさせるのでした。

そしてとうとう武田による今川の駿河侵攻と徳川の遠江侵攻が始まります。

政次が守っていた井伊谷城でしたが、木材の事で因縁があった近藤康用(橋本じゅんさん)の策略によって奪われ、政次も処刑されます。政次の最期は壮絶でした。直虎が処刑場に現れ、兵の槍を取って自ら政次を刺すというものでした。これには衝撃を受けました。

井伊と小野は対立していたという事を見せつけるものでした。

今川の目を盗んで、直虎は徳川家康(阿部サダヲさん)と密約を交わしていたにもかかわらず、裏切られ、井伊は再興することが出来ませんでした。井伊は、近藤の土地になり、徳川領になりました。

虎松は、母しのの再婚先松下の養子になり、井伊家の皆もバラバラになり、直虎自身は還俗して百姓となり、龍雲丸と夫婦のように暮らし始めるのでした。

直虎は、百姓になってからも民たちのことを第一に考え、井伊谷の主となった近藤を動かし、武田との戦で焼かれてしまった土地を蘇らせ、前よりもよい土地になるように働きました。

龍雲丸が商いの町、堺行きを誘ってきましたが、結局井伊から離れる事が出来ず、二人は別れます。

近藤の土地ではありましたが、ずっと民の為に働く直虎を百姓たちは「殿」だと思っていたのでした。

直政へバトンタッチ

松下の養子になった虎松(菅田将暉さん)は、直親の十三回忌法要の為、母しの、叔母なつ(山口紗弥加さん)、伯父六左衛門、亥之助(井之脇海さん)と共に龍潭寺へやって来ました。

成長を喜ぶ井伊の人々。虎松は元服もせず帰ってきます。直虎の母祐椿尼(財前直見さん)は、父直親も信州から戻って来てから元服した事を思い出すのでした。

虎松は松下の跡取りになっていたのにも関わらず、亥之助と共に「井伊」として仕官します。

虎松は「万千代」、亥之助は「万福」と家康から名を与えられました。

しかし元今川の国衆であった井伊に対する風当たりは強く、松下として仕官したのなら「小姓」からスタートできたのが、「草履番」からスタートすることになりました。

万千代は全力で目の前の仕事をこなし、「小姓」に上がると武田の田中城攻めで初陣を果たします。そこで武田の間者を見抜き、家康の命を救った功績で1万石の知行を与えられました。

一方、武田信玄(松平健さん)の死後、織田信長(市川海老蔵さん)は天下布武への道を進んでいきます。徳川は織田と同盟を組んでいて、信長の娘の徳姫が、家康の嫡男信康(平埜生成さん)に嫁いでいました。

織田と徳川との関係は、昔の今川と井伊と同じような関係で、潰されない為、織田の意向に徳川は従っていました。

そんな関係が、信康が元武田家臣の娘を側室に迎えた事から、織田から武田への内通を疑われ、信康の首を要求されます。家康の正室の瀬名(菜々緒さん)が信康を救う為、武田と内通したのは自分だと偽り首をはねられます。

しかしそれでも家康は信康を救うことが出来ず、自刃させる事になり、家康は正室と嫡男を失うという最悪な結果に終わりました。

家康はのちに秀吉の妹を迎えるまで正室を置きませんでした。

信康を救えなかったことで奮起した徳川軍は、瀬名の願いであった、駿河、高天神城を取ります。

万千代は高天神城攻めで、水の手を切った功績から2万石を賜り、中野直之と奥山六左衛門を呼び寄せ、二人も万千代と一緒に武田攻めに加わりました。

武田家は勝頼が自刃した事で滅びます。

最後に

昨年の「真田丸」でも描かれましたが、勝頼が自刃した同じ年に、信長も明智光秀に討たれます。そして直虎も同じ年に亡くなるそうです。

秀吉の天下統一後、万千代こと直政は、関ケ原の戦いの島津の退き口で負傷したのが原因で、関ヶ原の戦いの2年後に亡くなります。

「おんな城主 直虎」は直虎が主人公です。あと3回放送が残っていますのでどこまでの話を描くのでしょうか。直虎が亡くなるところまでではないと思うんですが…。

最後まで見逃せません。