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西郷どん 第42回「両雄激突」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年11月11日、第42回「両雄激突」が放送されました。

前回、岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)、大久保利通(瑛太さん)、木戸孝允(玉山鉄二さん)が、岩倉使節団として欧米へ派遣されました。留守を任された西郷隆盛(鈴木亮平さん)は、岩倉と利通に「何もするな。人事も動かすな。」と言われていました。

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しかし、陸軍大輔の山県有朋(村上新悟さん)が不正を働いたことを江藤新平(迫田孝也さん)らが調べあげ、決断を迫られた隆盛は、山県に役目を返上させました。

今回、欧米から帰国してきた利通と隆盛の間に溝が出来ます。

前回の第41回「新しき国へ」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第42回「両雄激突」のあらすじと感想です。

目次

長州出身がいなくなる

山県に続いて、井上馨(忍成修吾さん)まで、秋田の鉱山を不正に差し押さえ、巨万の富を得ていることが分かり、三条実美(野村万蔵さん)は「井上まで辞めさせたら長州の者がいなくなる。いつから薩摩は土佐と肥前に肩入れするようになったんや。」と止めましたが、隆盛は「いつまでそげな事言うておられる?」と井上を辞めさせました。

10か月の予定だった利通ら欧米使節団でしたが、1年が過ぎても帰国していませんでした。

アメリカに不平等条約改正をもちかけるも全く相手にされなかったのです。続いてイギリスに渡り、その近代化を目の当たりにします。それは予想をはるかに超えたものであり、今の日本が対等に付き合うなど無理だと実感した利通は、もう少し学ばねばならない、と延期することを隆盛に手紙で伝えてきて、留守を頼んできていたのでした。

留守政府

隆盛は「もう使節団の帰りは待っておられん。こいよりは政府内を一新し、おいたちは一枚岩となって政を推し進める。こい以上、ないもせんのは民への裏切りじゃ。」と、江藤や後藤象二郎(瀬川亮さん)、大木喬任(濱田嘉幸さん)らを新たに参議に迎え、薩長主導に不満を抱いていた土佐と肥前をまとめ上げる形で、新しい留守政府を動かし始めました。

地租改正、徴兵令、学制を制定。鉄道、製糸場の開業、太陽暦の採用、裁判所の設置など、留守政府は、後の世に繋がる大きな成果を上げていったのです。

隆盛は留守政府を預かる立場でいるつもりが、いつの間にか政府の中心になって働いていました。

明治6年5月5日の未明。明治天皇(野村万之丞さん)のいる宮殿が火事になり、天皇を救うため東京城に飛び込んだ隆盛。天皇は避難して無事でしたが、宮殿は3時間燃え続け、焼失してしまいました。

夜通し火事の処理をしていた隆盛は、翌朝自宅に戻った途端、倒れてしまいました。丸二日間寝続けて、起きた隆盛は、駆け付けてくれていた従道(錦戸亮さん)、小兵衛(上川周作さん)らから、心臓を弱めている、安静にしていないといけないと告げられます。

しかし隆盛は「休んじょっ時じゃなか。」と起き上がって出かけようとしますが、また倒れてしまいました。「もう46じゃ!父上が亡くなられた年と変わらんたっど!休んじょってくいやい!」と弟たちに懇願された隆盛。そのまま仕事を休む事にしました。

隆盛が政府の仕事を休んでいる間も、留守政府の江藤たちは留まることなく働いていました。

そんななか、他の使節団より一足先に、利通だけが帰国しました。三条は歓迎して「土産話が聞きたい。」と言いましたが、後藤たちは莫大な金を使ってまで欧米に行ったのに、何の成果も上げられなかった利通を責め、「もう席はない。」「参議でもない大久保卿におられたち困りますき。」と言って、新政府の話し合いの場から追い出しました。

隆盛が倒れて自宅療養していると聞いた利通は、土産の時計を持って隆盛を自宅まで見舞いに行きました。そして「ないごて、ないもすんなち、約束を守らんかったんじゃ?」と隆盛を責めます。「1年半もないもせんわけにはいかんじゃろ。政が止まって困るのは民じゃって。」と言う隆盛。

利通はイギリスで見た文明の高さを見て、改めて日本の国力を上げなければならないと言います。そして自分をないがしろにした留守政府の面々を全員辞めさせるよう隆盛にお願いしました。

隆盛は「本気で言うちょっとな?」と留守政府の功績は、江藤らの働きが無くてはなしえなかったことを語ります。しかし利通は隆盛がいたから出来たのだと言います。隆盛は「おいだけでは出来んかった。江藤さぁらを参議に入れたこつは間違いじゃなか。」言います。

隆盛は議論を尽くして推し進めていく政治を目指し、利通はドイツのビスマルクのように力業でまとめ上げていく政治を理想としており、二人の考えは真っ向からぶつかりました。

隆盛は、「焦るこつはなか。おはんらが異国で得てきた文明も、悔しか失敗も決して無駄にはならん。そいが皆宝となって、日本は異国に負けん盤石の国になっとじゃ。」と利通を説得します。

しかし利通には届かず、隆盛は優しいから土肥の者たちにその優しさにつけ込まれていると非難します。「欧米に追いつくために大事なのは、前へ突き進む力だけじゃ。そいに逆らう者は、取り除けばよか。おいにも譲れん理想があっとじゃ。」と冷たく言い放つのでした。

隆盛は「じゃったら政府にはおらんでよか!薩摩に帰ったらよか!政府はおいと江藤さぁたちとで十分じゃ。」と利通を突き放したのでした。

しばらくして、喧嘩の仲直りをする為、カステラを持って大久保邸を訪れた隆盛でしたが、利通は仮病を使って会おうとしませんでした。

利通の非礼を、代わりに謝るゆう(内田有紀さん)に隆盛は、「一蔵どんは頭がよか分、ほどけるのに時がかかる、それだけじゃ。昔からそうじゃった。」と言い、まだ修復できると信じていました。

隆盛と利通の議論は、迫力がありました。幼馴染の二人はこれまでも考えの違いでよく対立していましたが、今回のこの喧嘩はいつになく怖かったです。若い時はお互い下級武士同士で、隆盛の方が先に出世したりして力関係がはっきりしていた分、こじれることもなかったですが、今回の場合は違います。お互い力があります。だからこそ、亀裂はもう後には引けないほどこじれていくんでしょう…。

体調が戻り新政府に戻った隆盛に、新しい問題が待ち受けていました。

明治政府樹立以来、朝鮮との国交が途絶えていた日本。釜山に日本の商人が不法に入り込んで商売をしていた事に対して「日本は無法の国。密貿易を行う日本人商人を厳罰に処す。」という立札が立てられていたという報告が入りました。

さらに朝鮮は、開国以来西洋の真似事ばかりをしている日本を夷狄だ、禽獣だと批判していました。今後、交易はおろか、国に立ち入ることも許さぬと布告してきたのです。

板垣退助(渋川清彦さん)は軍を派遣して、日本への非礼を詫びるよう迫るべきだと意見しますが、隆盛が一番心配していたのは朝鮮にいる2000人もの日本人でした。「こん悪か関係を放っておけば、いずれ危なか目に遭うかもしれもはん。戦になれば一番に捕らえられ、人質になるのは居留民じゃ。」と大反対。

高圧的な態度を取るのではなく、朝鮮に対してあくまで礼節を重んじ、全権大使を派遣して交渉による関係改善に努めるべき、と言います。

さらに、もしかしたら殺されるかもしれないという危険もある、朝鮮に派遣される日本国の大使を、自分が引き受けると言うのでした。

この国家の一大事に、右大臣の岩倉の帰りを待ってから、とそれまで強気で政治を推し進めてきたはずの留守政府の人たちが弱気な事を言い始めました。しかし隆盛は「じゃったら、こいはないの為の政府か!堂々たる一国の政府が国家の大事にそん是非を決められんとなら、今すぐこげな政府はやめた方がよか!」と熱く語るのでした。

新政府の面々はさらにこの事について2か月議論して、隆盛を大使として朝鮮に派遣する事で内定。あとは天皇に上奏した上で実行に移される、という事になりました。

両雄激突

明治6年9月13日。予定より1年も遅れて、岩倉使節団が帰国しました。岩倉は伊藤博文(浜野謙太さん)と一緒に、天皇に成果を上げられなかったことを詫びました。

天皇から「民は、失意しておる。」と言われ、落ち込んでいた岩倉を「きれいどころをそろえておりますゆえ。」と言って、伊藤が飲みに誘います。

が、お店で待っていたのは、新政府から追い出された山県、井上と木戸という長州出身者でした。

「西郷参議に見放され、今岩倉様にまで見放されたら、我ら長州はどうなるんですか?」と何とかしてもらえないかと頼んできた山県と井上。木戸は「全てはお前らが、欲に目をくらませたせいじゃないんか!」と怒ります。

山県と井上を責めた木戸でしたが、伊藤と共に欧米での成果が上げられず、新政府での身の置き場がなくなっている窮状を改めて岩倉に訴えます。

長州出身者の勝手な願いに呆れた岩倉が帰ろうとするのを、引き留めた伊藤は、さらに大久保も新政府に戻れないでいる状態も岩倉に報告しました。

「西郷と大久保に何かあったんか?」と面白がります。そこへ利通も現れました。

何か企んでいる顔になった岩倉は、利通の話を聞く為に飲み直す事になったのでした…。

10月14日。政府に戻って来た岩倉。傍らには利通がいました。岩倉は利通に参議として働いてもらうと言うと、江藤らが反対の声を上げます。

しかし既に天皇から許しをもらったと言って、反対意見をはねつけました。

新政府は、利通を入れて閣議が始まりました。

最初の議題として隆盛は、既に決定していた日本国大使として朝鮮に派遣してもらう事を、岩倉に承知してもらえないかと話し始めました。

しかし利通が「西郷参議の朝鮮派遣のこと、私はいま一度考え直すべきだと思います。私は断固、承服しかねます。」と真っ向から反対してきました。その目は、昔からの友人に向けられるものではなくなっていました。

緊張の雰囲気のなか、第42回は終わりました!

これは怖いです!

先に「政府を去ったらいい!」と言ったのは隆盛でしたからね~!仕返しされてるわけですよね!

ねちっこい感じが嫌です!さぁ、どんなこじれ方して政府を去るんでしょうか??

次回、第43回「さらば、東京」です。

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予告では幕末からずっと何かといえば隆盛に目くじらを立ててきた木戸が、かばってくれるような素振りがありました!

木戸も自分が政府に復帰したい為に岩倉と大久保の考えに加担すると思いましたけど、生真面目な人だから、嫌なやり方には反対してくれるんでしょう!

さぁ、隆盛と利通の直接対決ももしかしたら次回で見納めかも?

あんまり観たくない回です。


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