毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年12月9日、第46回「西南戦争」が放送されました。

前回、廃刀令と金禄の廃止をされたことによる士族の反乱が、熊本、福岡、山口と次々起きました。政府は軍を出し、力で押さえ込みました。

鹿児島の私学校にも、大久保利通(瑛太さん)が放った密偵、中原尚雄(田上晃吉さん)が潜んでいました。桐野利秋(大野拓朗さん)らはそれを見抜き、拷問の上、中原に「ボウズヲシサツセヨ」という命令を受けていた事を自白させました。政府による西郷暗殺計画を知った私学校の生徒らは、政府の武器庫を襲撃しました。

DSC00442_122318_024158_PM

後戻りできない状況の中、隆盛は皆を引き連れて東京へ行き、政府の政を正すよう訴えると決断しました。

明治10年2月17日。西郷たちは大雪が降るなか、東京へ向け出発しました。

前回の第45回「西郷立つ」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

西郷どん 第45回「西郷立つ」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第46回「西南戦争」のあらすじと感想です。

西郷征討の勅書

隆盛が挙兵したことは政府にも知らされ、利通の働きかけで天皇から西郷征討の勅命が出されました。

明治10年2月18日。西郷軍は熊本城の手前、川尻に入りました。突如熊本城天守から火が上がり、同じように熊本城下各所でも火災が発生し、市街は一気に炎に包まれました。

篠原国幹(榊英雄さん)ら西郷軍は、熊本鎮台のやり方に戸惑ったものの、平民たちで構成されている政府軍を甘く見て、力を見せつけてやると意気込んでいると、村田新八(堀井新太さん)が「おいたちから手出してはいかんち、言うちょっとが。おいたちの大目的は政府への尋問じゃ。」と釘を刺したのでした。

しかし西郷軍は熊本鎮台から夜襲を掛けられました。鎮台の兵を捕らえて尋問すると、「西郷軍は国家に弓引く賊軍」と城下のあちこちに高札が立てられていると言います。そして、鹿児島県暴徒を征討せよとの天皇からの勅書も出ていることを知りました。

西郷軍は賊軍とされ、征討軍が徹底抗戦するということでした。これによって尋問の為の上京という名目が崩され、戦わずに熊本を通ることが叶わなくなったのです。

兵たちは「先に手を出したのは政府じゃ。おいたちはやるのみじゃ!」と言い、政府を叩き潰すという士気が上がりました。

隆盛も「たとえ政府がおいたちに耳を貸さずとも。もはや進むべき道はただ一つじゃ。行く手を阻むちゆうなら、押し通る。引き留める者は振り払う。そいしか道はなかな。」と同意しました。

桐野が「おいたちが西郷先生の矛となり盾となり、何としてでん、東京に行っど!」と兵たちに声をかけ、兵たちは団結したのでした。

こうして、後に西南戦争と呼ばれる戦いに突入していきました。

スポンサーリンク

田原坂で小兵衛死す

福岡方面から政府軍8000が南下し、集結しているという斥候からの知らせを受けました。政府軍は高瀬から一気に熊本城までの血路を切り開こうとしているのだろうと推測する篠原。「もし熊本城の囲いを破られたら、おいたちは腹背を狙われる。そん前に食い止めんといかん。」という桂久武 (井戸田潤さん)です。

隆盛は、二手に分かれて攻め寄せるに違いないと言います。一つは吉次峠で一つは田原坂。

桐野は、吉次も田原も政府軍には越えさせないと言い、自分たちに任せて欲しいと隆盛に申し出ました。隆盛は「おいの体は、おはんらに預けたで。」と言い、桐野、篠原らに任せました。

田原坂で菊次郎(今井悠貴さん)、小兵衛(上川周作さん)、いとこの市来宗介(前川優希さん)らが銃を持って待機していたところへ、政府軍がやって来ました。小兵衛の号令で銃を撃ち、攻撃を始めました。

一方政府へは、「大分中津隊に動きあり。熊本からは熊本隊、協同隊、竜口隊。宮崎からは延岡隊、佐土原隊、飫肥隊など続々と各地の不平士族たちが決起し、西郷のもとに駆け付けている。」と川路利良(泉澤祐希さん)が利通に伝えていました。1万3000の私学校生徒に7000が加わったことになります。

兵の数より政府が苦戦しているのは、抜刀による斬り込み戦術でした。政府軍にいる兵たちのほとんどが、刀も握った事のない農兵たちだったのです。川路は、警視庁警視隊を編成し戦地へ向かいました。

南下する政府軍に対し、西郷軍は熊本に続く田原坂と吉次峠で迎え撃ち、激しい戦闘になりました。田原坂に川路率いる警視抜刀隊が到着。この警視抜刀隊の多くは薩摩士族で、かつての同志たちによる殺し合いになりました。

「雨は降る降る 人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂」

薩摩士族に限らず、中には庄内藩から来た、伴兼之(金井浩人さん)と榊原政治(健道虎吉さん)もいて、かつての仲間同士、兄弟同士が血で血を洗う事になったのです。

警視抜刀隊による斬り込みをきっかけに、政府軍の圧倒的兵力と最新式の銃や大砲による攻撃に押され始め、西郷軍は劣勢へと転じ、ついに田原坂を突破されました。

田原坂で撤退する途中、菊次郎ら若い兵たちが、死んだ政府の兵たちから未使用の銃弾を抜こうと夢中になっていたところを、政府軍の攻撃に遭いました。菊次郎は足を撃たれ、その場に倒れ込みます。小兵衛が助けに戻り、小兵衛も撃たれました。

小兵衛は、自分が盾になり、宗介、菊次郎らを逃がしました。そして「西郷隆盛が末弟、西郷小兵衛じゃ。チェスト!行け~!!」と政府軍に向かって立ち、銃弾に倒れました。

「兄さぁ、すんもはん…。」小兵衛はつぶやき息絶えたのでした。

野戦病院に運ばれた菊次郎たち。亡くなった小兵衛らも運ばれていました。

そこへ隆盛が現れ、兵たちは喜びます。隆盛は何も言わず兵たちの様子を見て回りました。そして小兵衛の側へ座り、小兵衛の額に両手をかけ、泣きました。

戊辰戦争では、従道が撃たれても吉二郎が撃たれても、すぐに駆け付けなかった隆盛でしたが、小兵衛の死には感情を隠しませんでした。年齢を重ねたからか、小兵衛がまだ若かったからか、息子の前でも悲しさを見せていました。

もう先がないと悟っていたからでしょうか?悲しさが伝わるシーンでした。

久光、政府の依頼をはねのける

同じ頃、天皇より命を受けた勅使、柳原前光(三谷昌登さん)が鹿児島磯御殿を訪れていて、久光(青木崇高さん)と側役の海江田武次(高橋光臣さん)が迎え入れていました。隆盛に今すぐ改心し、降伏、恭順するよう働きかけて欲しい、という命でした。

久光は話を一度はしっかりと受け止めましたが、「そん前に一つだけ。聞くところによると先に偵察団を送り込んだのは、政府の方であったとか。」と切り出しました。

「シサツ…。こいは一体…?視察でございもすか?刺殺…。どちらの意味でございもすか?」と柳原に問いました。黙り込む柳原。

「お答えになられん?そいがお答えにございもすか。改心すべきは政府の方ではございもはんか?」としら~っといてのけます。「西郷をかばい立てするおつもりか?」と怒る勅使に久光は笑い「わしは時世に取り残された薩摩の芋侍でございもす。じゃっどん、道理の通らんこつだけは、断じて承服するこつはできもはん。」と断言し、頭を下げました。

側にいた俊斎は涙をこらえながら、久光と一緒に勅使に頭を下げたのでした。

こうして島津久光は、己の意地を貫き通しました。

田原坂での敗戦をきっかけに、窮地に立たされた西郷軍は、北上することを断念し、人吉へと逃れていました。

右脚を撃たれて移動するのも困難になってきた菊次郎は、バランスを崩し転んでしまいました。そして熊吉(塚地武雅さん)に、自分を捨てていってくれと頼みます。それを聞いていた隆盛が近づくと、菊次郎は、今度は隆盛に殺して欲しいと頼みます。隆盛は刀を熊吉に預け、菊次郎をおぶって進みました。

かつての仲間たちが次々逝く

この頃、京にいた木戸孝允(玉山鉄二さん)は、死の病に侵されていました。「何でじゃ?西郷君、ええかげんにせんか!」と言い残し、この世を去っていきました。

ずっと体調が悪そうにしていた木戸さんでしたが、ここで西郷が挙兵するという心労もたたったんでしょうか?最後まで隆盛を心配して亡くなっていったんでしょうね。隆盛を政府から追い出してしまった事もずっと後悔していたのかもしれません。

また、大山綱良(北村有起哉さん)は、鹿児島県令という身でありながら隆盛に加担したということで、東京に投獄されていました。牢にいたところ、利通が訪ねてきました。

大山は、利通にどうしてこんなことになっているのか?吉之助は利通を直接話したいだけなのだと言います。そして友達だったのに、何があったのかと問いかけました。

「西郷隆盛は、友である前に大罪人です。西郷が立てば、多くの不平士族が共に立つ。西郷が生きている限り、日本は治まらん。」利通は言いました。大山は「ちごちごちご…ちご~!」と全力で否定。「おはんの中に何があったかが聞きたいんじゃ!話をそらすな!」とイラつきながら質問します。

「西郷とその一党を討ち滅ぼす。こいを日本で最後の戦にする為に。そいが政府が出した答えです。」と答える利通に「そいは政府じゃなくて、おはんが出した答えじゃろうが一蔵!」と大山は言います。

「おいが政府じゃ。」と答える一蔵に、大山は言葉を失います。

「ほうか。ほいじゃあ、おはんともこいでお別れかの。」と大山が言うと、一蔵は一礼し去ろうとしました。「一蔵。先に行って、有馬と待っちょっで。」と言って笑い見送る大山でした。

ここで有馬さんの名前が出てきました。同士討ちした過去をずっと抱えて大山さんは生きてきたんでしょう。有馬さんの死を悔やんできたんでしょう。一蔵と自分が有馬さんを助けられなかったという共有する後悔を抱えてるということを、ここで念押しした感じでした。

解散命令

陸軍卿代理となっていた従道の命令で、西郷家を訪れた政府軍は、西郷家の皆を保護すると言ってきました。対応に出た糸(黒木華さん)は「私たちは西郷隆盛に家族!敵の世話にはないもはん。」と言って追い返しました。琴(桜庭ななみさん)も「西郷隆盛の息子もうちの息子も戦っちょっとじゃ!敵方の世話になどなっはずがなか!」と言いました。

陸軍の人たちは、黙って去っていきました。

軍の人が去っていって、その場に倒れ込む糸。雪篷(石橋蓮司さん)は「政府軍を追い返すとは、西郷家の女子は恐ろしか。」と称えました。

しかし糸はその場に倒れ込み、琴は「怖かった。」と言いました。

そこへほっかむりをした男が現れました。久武でした。

「驚かせてすまん。武器や食い物をかき集めるために、ひそかに舞い戻ったとじゃ。」糸が皆は無事かと聞くと「小兵衛が死んだ。菊次郎らを守るため…立派な最期じゃった。」と伝えると琴が泣き崩れました。

菊次郎も足を撃たれたと聞いた糸は、久武に菊次郎のもとに連れて行って欲しいと頼み込みました。

8月。菊次郎は前線を離れて延岡で治療を受けていました。熊吉の呼びかけで目を覚ました菊次郎は、起き上がって自分の右脚がなくなっていることに気付きました。熊吉は命を助けるにはこうするしかなかったと説明しました。どんな手を使っても生かしてやってくれと隆盛が頼んだということでした。

西郷軍は戦い続けましたが、当初2万いた兵の数は、3500人にまで減っていました。残りわずかとなった西郷軍は、ついに延岡に程近い俵野まで追い詰められました。

西郷軍が身を寄せていた家に、数人の住民の人が食事を持って来てくれました。隆盛が礼を言うと「何を何を!世直しんために皆様が戦うて下さっちょる!ありがといこっです。」「薩摩の西郷というお方はそれは偉い御方じゃと聞いちょります。」と口々に言う住民の方たち。目の前の人物が西郷だと聞くと感激して頭を下げました。

西郷軍の兵たちは、もらった握り飯でまた戦えると喜んでいました。しかしそんな若い兵たちを見て、隆盛も桐野も新八も複雑な表情を浮かべていました。

隆盛は連れて来た犬達を野に離しました。そして、また政府軍との戦いに向かおうとする兵士たちと、合流してきた菊次郎と熊吉を座らせて話し始めました。

「おはんらほんのこてよう戦った。じゃっどん、ここまでじゃ。おいたちは今こん時をもって解散する。」と言いました。

桐野や篠原、別府晋介(篠原悠伸さん)らがショックを受けていると「おいたちの行くところ行くところ、戦場になる。切りがなか。おいたちは今日頂いた握り飯の礼すらできん。もう東京へは行けん。皆分かっちょっじゃろが。生きたか者は降伏してでん生きろ。死にたか者は死にやんせ。皆自分の欲するところに従ってくいやい。」と言うと、皆黙り込み、泣く者もいました。

糸が延岡に来る

その晩、隆盛は自分自身に区切りをつけるように軍服を燃やしました。そこへ久武が追いつき、糸を連れてきました。

糸は菊次郎に会うなり「生きちょってくれてよかった。」と泣き崩れました。菊次郎は「片足は失くしたどん、こいで父上のそばにおられもす。」と言います。

まだ戦うつもりだという菊次郎に隆盛は「病院ち書かれてある所におれば、政府軍も手出しはせん。おはんは母上と熊吉とここに残れ。」と言います。

それでも一緒に死のうとする菊次郎。他の若者たちも死ぬと言い出します。「おはんらはならん。」と隆盛が言うと「ほうじゃ。おはんらのような若い者が、おいたちと道行きを共にするなんぞ100年早か。足手まといじゃ。」と桐野も言います。

隆盛は若者たちに投降し、生きてこれからの日本国を作れと命令しました。菊次郎ほか、若者は黙り込んでしまいました。

「母上は弟たちの事、頼んだど。」と隆盛は菊次郎に言い、菊次郎も従うしかありませんでした。

二人になる隆盛と糸。糸にも菊次郎のことを頼みました。

最後に言わせて欲しいと切り出す糸。「私の望みは、一つだけ。旦那さぁが西郷隆盛じゃなかったら、どんなによかったか。吉之助さぁが、ただのお人じゃったら、どんなによかったか…。」と泣きながら言いました。

隆盛は糸の手を握り、涙を流し、抱きしめたのでした。

次回、最終回「敬天愛人」です。

西郷どん 第47回「敬天愛人」のネタバレとあらすじと感想。

とうとう最終回!隆盛の最後を「西郷どん」どう描くか?

楽しみです。