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西郷どん 第24回「地の果てにて」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年6月24日、第24回「地の果てにて」が放送されました。

前回、国父島津久光(青木崇高さん)の命に背いた事で、捕らえられた西郷吉之助(鈴木亮平さん)。追い詰められた有馬新七(増田修一朗さん)ら討幕の志士たちは、寺田屋に籠り、説得に差し向けられた大山格之助(北村有起哉さん)ら鎮撫使たちと同士討ちとなり、有馬は死亡しました。

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吉之助は徳之島へ、村田新八(堀井新太さん)は喜界島への島送りが決まりました。薩摩に残る大久保一蔵(瑛太さん)は久光を支え、ますます上り詰めていきます。

前回の第23回「寺田屋騒動」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

それでは、第24回「地の果てにて」のあらすじと感想です。

目次

慶喜復活

久光は、京での働きを朝廷に認められ、ついに江戸城に勅使を送る事に成功しました。

江戸、芝にある薩摩藩邸で久光は、徳川家茂(勧修寺保都さん)は勅書を受け取ったという知らせを受け、喜びます。

幕府は、井伊直弼(佐野史郎さん)の死後、急速に力が弱まり、薩摩の武力を後ろ盾にした朝廷の意向を無視できませんでした。

そして安政の大獄以来追放されていた、一橋慶喜(松田翔太さん)を将軍後見職に、松平春嶽(津田寛治さん)を政事総裁職に任命したのです。

二人を政界に復帰させた久光は、堂々と二人への謁見を遂げます。

「こいからの日本の為にお二方のお力がなくてはならんと、そう考えております。此度の事だいよりも喜んでおられるのは、亡き兄上に相違ないと思っております。

こいからは、私が兄上に成り代わりお二方と共に手を取り合って、こん日本を異国に負けん強か国にしていきたいとそう願っております。」

久光は二人に語りますが、慶喜は、斉彬(渡辺謙さん)の考えをそのまま語り、薩摩なまりの強い久光を鼻で笑い、「その言葉は亡き兄上の猿真似か?おぬしにこの日本の何が分かるのだ?軽々しく日本などと口にするな。」と言います。

春嶽が「失礼では?」と止めるのも聞きません。慶喜は将軍後見職、政事総裁職とそれぞれの地位についている自分たちに対して、薩摩の国父というだけで何も肩書のない久光の方が失礼だと言い切ります。

久光は自分のおかげで二人が政界に復活できたと思っていたので、慶喜のこの失礼な態度に憤慨します。

さらに慶喜は「俺と対等に話したければ、西郷を連れて来る事だ。」と吉之助を連れて来るよう要求しました。慶喜は言いたいだけ言って去っていき、久光は怒り狂うのでした。

政界から追い出されていたのに、相変わらず慶喜は口が悪いですね!謙虚さもありません。

島から帰ってきたばかりの吉之助と同じような事を言って久光を怒らせました。慶喜も政界から離れていた分、時代遅れなことを言っています。

この時点では、久光はまだ斉彬がかつて将軍に推していた人物として敬っていますが、この失礼な態度でどう変わっていくのでしょうか?

久光の成長も楽しみです。

愛加那がやって来る

徳之島に送られた吉之助は、藩からの扶持もなく自給自足の生活を送っていました。

一か月経った頃、吉之助のもとに、愛加那(二階堂ふみさん)が菊次郎と生んだばかりの女の赤ちゃんを連れ、兄の富堅(高橋努さん)と一緒にやって来ました。

愛加那は薩摩にいるなら諦めもつくが、手の届く距離に吉之助がいると分かり、出産を終えてから会いに来たのです。生まれたばかりの子と菊次郎を両腕に抱き上げ、再会を喜ぶ吉之助です。

吉之助は娘に「菊草」と名付けました。

愛加那が徳之島にやって来て穏やかな日々を過ごしていた吉之助でしたが、5日後、今度は沖永良部島に送られることになり、家族はまた引き裂かれたのでした。

久々の愛加那の登場でした!まだまだ小さい子どもをお兄さんと一緒とはいえ、小さい船で連れて来るなんて、並大抵のことじゃないです。愛加那さんの愛情深さがわかります。

こんなに愛されて、生まれた子の顔も見られて吉之助は幸せな人です!

一蔵への不信

沖永良部島に送られた吉之助は、徳之島にいた時よりさらに過酷な境遇に追いやられます。海の近くの野ざらしの、雨も避けられない牢に閉じ込められたのです。

島役人の土持政照(斎藤嘉樹さん)が、母の鶴(大島蓉子さん)と共に牢に入れられた吉之助に挨拶に現れます。政照は島で生まれたが、薩摩で学び、役人として島に戻っていました。

薩摩にいた時に吉之助の話をずっと聞いていたこともあり、「本物の西郷と会えるなんて。」と感動し、母と二人で食事を持って現れたのです。土持は吉之助を尊敬しており、吉之助の真似だと言って食事を差し出したのです。

吉之助ははじめ遠慮しましたが、ありがたくいただくのでした。土持親子だけでなく、他の島民も一緒に来ており、吉之助が食事を取ると満面の笑顔で喜びました。

島にはもう一人、罪人として流されてきていた人がいました。川口雪篷(石橋蓮司さん)です。

雪篷は昼から海辺で酒を飲みながら、牢にまで入れられている吉之助を見て、「酷かなぁ。一体何をやらかしたらあげな罰を受けっとじゃ…。」とつぶやき、笑うのでした。

ある日、土持が薩摩からの文を持ってきました。土持が、木の牢の柵の隙間から文を差し出すと、吉之助が受け取る前に雪篷が横から奪い取りました。雪篷は流されて10年になり、退屈していたのです。

文の中身を改めなかった土持に代わり、雪篷が読み始めました。

1通目は海江田武次(高橋光臣さん)からでした。「らっきょ久光は天下の乱賊を鎮撫し、京に平穏をもたらしたとされ、その名声を天下にとどろかせる事になった。一蔵の尽力によるところ甚大なり。一蔵は寺田屋での一件後、一時出仕辞退をしていたが、復帰。今や久光の寵愛を受け、側近第一として出世の階段を上っている。」

2通目は大山格之助(北村有起哉さん)から。「有馬を失った悲しみも癒えぬのに、よく国父様にかしずけるものよと一蔵を罵倒したが、ただ笑うだけ。一蔵が何を考えているのか分からん。吉之助、おはんがおらんとこん薩摩はバラバラじゃ。おいたちだけじゃどうにもならん。早よ帰って来てくれ。」という内容でした。

吉之助は、文の内容を聞いて、「大山さぁも俊斎どんも、どげんしたとじゃ。一蔵どんの心の内が見えんとは。」とつぶやきます。雪篷は「わいには見えるっちゅうことか?」と聞くと、「一蔵どんは友じゃて。」吉之助は当然のように答えます。

「友ならば、ないごて側近にまでなったというのに、わいの遠島処分を解かん?ないごてこげな最果ての島で牢獄に入れられたのを見過ごしている?人は裏切るもんじゃ。人の心の内など見えるはずもなか。」と言うと雪篷は、土持に本当の事を言うよう促がします。

代官所から申し渡されているのは、日に一度僅かな冷えた麦と塩だけだというのです。土持は吉之助に切腹の命が下るのであろうと思い、哀れに思って食事を運んで来てくれていたのです。

雪篷は、「初めから国父と吉之助が友と信じる一蔵は、わいを殺すつもりなのだ。」と追い詰めました。

その日から吉之助は、土持が持ってくる食事を受け付けず、藩からの処分に従う事にしました。土持たち島民の心配をよそに日に日にやせ細っていきます。

吉之助は一蔵を信じて、待ち続けたのです。

死の淵の吉之助

島に嵐がやって来ました。野ざらしの吉之助の牢にも雨が吹きつけます。吉之助は牢の中で倒れてしまいました。慌てて駆け付け牢を開けて助けようとする土持に、力を振り絞った声で「藩の命に逆らえば、おはんらに迷惑がかかっで。」と自ら助けを拒否します。

土持は身が裂かれる思いをしながらも牢の鍵をかけ直しました。

吉之助は薄れゆく意識の中で、「おいは死ぬのか。そいでもよか。もともと死んだはずの命じゃ。今更惜しくはなか。」と懸命に命乞いをしてくれた一蔵を思い出していました。

次に愛加那と二人の子を思い浮かべ「守らんにゃならんものが、まだある。おはんにしかできんこつがまだあっとじゃ。生きろ。まだじゃ。」と自分自身に語りかけていましたが、とうとう意識を失いました。

雨は止み、洞窟の中でやり過ごしていた雪篷が、意識を失っていた吉之助のもとに駆け付けて、牢の柱を石で叩いて壊し、吉之助を抱きかかえ声をかけますが反応がありません。

「西郷!わいは死んでも友を信じっとか?!」と言い、持っていた水筒を口元にやり吉之助に飲ませようとしますが、意識がないため飲めません。

雪篷は口移しで飲ませてやります。息を吹き返した吉之助ですが、起き上がれません。

次に屋敷で自分の気持ちと薩摩との間で揺れていた土持が、島民と一緒に牢に来ました。

牢を開けて吉之助が生きている事を確認すると「先生をわが家へ運ぶぞ。死なせんぞ。たとえ薩摩に背くことになろうとも。」と言い、島民と一緒に牢から吉之助を運び出すのでした。

今回はここで終わりです。

土持は同じ島の役人でも、大島の田中雄之介(近藤芳正さん)とは大違いですね!

運び出されるシーンは泣いてしまいました。

それから、一蔵の気持ちがよく分かりませんね。「必ず呼び戻す。」と言ってる割には吉之助を危険な目に遭わせたままですし、私も俊斎どんと大山さんの意見に同意です。

次回、第25回「生かされた命」です。

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