毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年7月1日、第25回「生かされた命」が放送されました。

前回、国父久光(青木崇高さん)の命に背いた罪で徳之島へ遠島の後、さらに南の沖永良部島に送られた西郷吉之助(鈴木亮平さん)。徳之島よりさらに過酷な環境に身を置くことになり、牢の中で死にかけたところを、同じ流人の川口雪篷(石橋蓮司さん)、監視役の島役人の土持政照(斎藤嘉樹さん)らに助け出されました。

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土持の機転により、野ざらしの牢から座敷牢へ移された吉之助。一方薩摩では大きな事件が起こります。

前回の第24回「地の果てにて」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

西郷どん 第24回「地の果てにて」のネタバレとあらすじと感想。

それでは、第25回「生かされた命」のあらすじと感想です。

座敷牢の先生

土持に運ばれた吉之助は、一命を取り留め順調に回復していきました。

野ざらしの牢に入れられていた時に、土持が吉之助の為に用意した食事を、吉之助がヤンチュと呼ばれる下人の子たちに与えたことで、その子どもたちは盗みの容疑をかけられましたが、吉之助が事実を話した事で容疑が晴れました。

「先生を死なせるわけにはいかない。」と藩からの命令書を読んでいた土持は「遠島の上、囲いに召しこみ」という言葉は「牢に入れろ」とは書いていないと解釈して、手足を伸ばせる座敷牢を造りました。

土持は代官所の黒葛原源助(下総源太朗さん)にも許しを得て、晴れて吉之助を快適な座敷牢に移し、食事を出す事も許可を得て、土持の母、鶴(大島蓉子さん)は堂々と牢の中に食事を運び入れました。

吉之助は、扶持もない自分に世話をしてくれる土持親子をはじめとする島民たちに感謝し、お礼に子供たちに学問を教えたいと申し出ました。

島の子たちが牢の前に座って講義を受けようとするなか、身分の低いヤンチュの子たちは衣服も汚く座敷に上がってはいけないと、牢から離れた土間に立っていました。

しかし吉之助が「だいがそげなこつを決めたとじゃろうか。薩摩では幼か頃より日新公のいろは歌ちゅうもんを教えられる。そん歌のなかにこうある。「楼の上もはにふの小屋も住む人の 心にこそは高きにいやしき」。住む人の立派さや身分で、そん人の値打ちは決まらん。心の在り方によって人間の高い低いが決まるっちゅう教えじゃ。」と吉之助は説き、「おはんらは皆、国の宝じゃ。」と分け隔てなく子供たちに学問を教えました。

土持は吉之助の言葉に感動して涙を流し、子供たちの教育に協力しました。

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生麦事件

その頃、久光は幕府に朝廷の意向を受け入れさせ、薩摩への帰路についていました。その道中の武蔵国生麦村で、イギリス人が行列に道を譲らず小競り合いが起き、薩摩藩士の奈良原がイギリス人のリチャードソン(ノーアム・カッツさん)に斬りかかりました。

さらに瀕死の状態を憐れに思った海江田武次(高橋光臣さん)が、助けるどころか介錯をして、命を奪いました。

イギリスはこの事件の賠償金30万両を、幕府に求めてきましたが、将軍後見職である一橋慶喜(松田翔太さん)は、国同士の問題ではなく、薩摩藩の責任であると言い、将軍徳川家茂(勧修寺保都さん)はこの言葉に従いました。

事件はイギリス対薩摩の争いとなりました。世に言う「生麦事件」です。

江戸から遠い沖永良部島にいた吉之助にも、生麦事件のことが土持により伝えられました。イギリスの軍艦が薩摩に向かっているというのです。

その頃大英帝国と名乗っていたイギリスは、煮え切らない薩摩の態度にしびれを切らして、世界に誇る艦隊を薩摩に向かわせたのです。

薩摩鶴丸城の久光は、戦うか降伏するかの選択に迫られていました。

中山尚之助(天野義久さん)、堀次郎(鬼塚俊秀さん)が、イギリス人に手をかけた二人を切腹させて降伏をしようとすすめるなか、大久保一蔵(瑛太さん)は、「やつらの脅しに屈しては薩摩の名折れ。いや、日本の名折れでございます。薩摩はどの藩よりも早く、この事態を想定し、亡き殿の頃より準備をして参りました。」と戦う事を進言します。

プライドの高い久光は、一蔵の意見を採用。一蔵と小松帯刀(町田啓太さん)に一任します。

一蔵は自害しようとしていた俊斎と奈良原を引き留め、また、寺田屋騒動での信吾(錦戸亮さん)ら若い者たちの謹慎を解いてもらう許しを久光より得ました。

寺田屋騒動以来、仲たがいしてきた俊斎と大山格之助(北村有起哉さん)や、信吾たち若い藩士たちを、イギリスという大きな敵を一緒に倒そうという目標で一つにまとめ上げたのでした。

一蔵、やり手です!こういう風にまとめ上げていくとは!見事というしかありません。

島でイギリスに備える

一方、沖永良部島で吉之助と一緒に薩摩の危機を聞いていた川口雪篷が、島抜けをしょうとします。海岸で雪篷を捕らえて打ち付けようとしていた役人を、土持から牢を出してもらった吉之助が止めに入ります。吉之助は雪篷が薩摩に行こうとしている事を見抜きます。

雪篷は「国がどげんなろうとも侍がどげんなろうともわしは知らん!じゃっどん、犠牲になる民は放っておけん!ある人が言うておられた、「今は異国に強さを学び、日本を異国に負けぬ国にする時。決して異国と戦うてはならぬ。」」と言います。吉之助はその言葉が、斉彬(渡辺謙さん)が言っていた言葉だと気づきます。

雪篷はお由羅騒動で、遠島処分された人物だったのです。雪篷は吉之助と同じ牢に入れられる事になりました。

イギリスに狙われている事を聞きつけた島民は、吉之助らがいる牢の前にいた代官の黒葛原に、島が攻撃された時、薩摩は守ってくれるのかと不安を訴えに来ますが、はねつけられます。沖永良部島に軍艦に対抗できる武器などないのです。

「イギリスは琉球を補給の拠点にし、薩摩をたたくという噂がある。」と土持は言います。危機感を募らせた吉之助は、丸太を大砲に見せかけて浜に並べる事を提案します。遠くから見て大砲に見えるだけでいいのです。

雪篷も「もう逃げない。事が終わればいつでも捕らわれてやる。」と言って牢から出て、吉之助の話に乗り、皆で島を守ろうと偽大砲づくりを始める事にしました。

偽大砲は、大きな丸太に炭を塗り付け、黒くするというものです。作業をするのは雪篷、吉之助、土持の三人だけで誰も手伝いに来ません。

雪篷が投げやりになっていると、吉之助に学問を教えられていた子どもたちが手伝いに現れ、吉之助らを喜ばせます。

雪篷は子どもたちにフランス革命が民の力で起きたと言い、英雄ナポレオンの名前も教えてやります。子どもたちは雪篷の話に心を弾ませるのでした。

子どもらに背中を押されるように島の大人たちも手伝いに来てくれました。

京でも薩摩でもない沖永良部島での小さな革命が、希望に満ちて見えるような演出でした。

薩英戦争の終結

大砲づくりをしていた吉之助に、徳之島で世話になっていた仲為から文が届きます。イギリスの艦隊を薩摩が追い返したというのです。

吉之助、雪篷をはじめ、子どもたちと島民の皆で無事を喜びました。

生麦事件から始まった薩英戦争は、たった2日で終わりました。そしてさらに、吉之助に召還命令が下されました。

お祝いの宴の合間に、雪篷と話す吉之助。「わしの負けじゃ。わいには、ほんのこてよか友がおっとじゃな。」雪篷は言います。

雪篷はやっと島の人と仲良くなったから、薩摩に帰ってから自分の赦免運動など起こすなよと笑いながら釘を刺しました。

雪篷は餞別と言ってナポレオンのことが書かれた本を吉之助に渡しました。雪篷がずっと懐に大事に入れていた本です。

吉之助は去っていく雪篷の後ろ姿に一礼をしました。

前回で、一蔵の考えが読めなくなっていましたが、こうして吉之助の召還が叶ったのでこの為に動いていた、ということなんでしょうね。少々やり方が冷たいように思いますが、吉之助は、過酷な状態においても生き延びてくれる一蔵は信じていたという事でしょうか?

このやり方、有馬さんの言い方を真似すれば、私は「好かん。」です。

話は戻ります。

吉之助は残された時間の中で学問、飢饉に備えての食物の備蓄など、自分の知識を島民たちに教えました。

信吾が迎えに来る

薩摩からの迎えの使者は、信吾でした。「おやっとさぁでございもした。」と頭を下げる信吾を吉之助は抱きしめ、無事を喜びました。

信吾は島民たちの歓迎を受け、一緒に吉之助の送別の宴に参加しました。

薩英戦争の事を聞きたがる島民に、イギリスの軍艦を乗っ取ろうとした話を披露する信吾。

暑かったので、すいか売りに化け、イギリスの軍艦に乗ろうとしたというのです。

「目の前で見る黒船はそらもう恐ろしか。大砲一つだけでもおいの乗っちょる舟よりも大きかとじゃ。そん黒船に向かって「すいか~すいかはいりもはんか~。」って。じゃっどん、うまくいかんかった。どっちも言葉が分からんでの。」と言うと皆大爆笑しました。

少し見ない間に信吾は経験を積み、たくましくなったような気がします!話も上手くなって人の心を掴んでいました。

浜で別れの挨拶をする吉之助。土持が「あとはおいに任せてくいやい。」と言うと、「土持丼、おはんは命の恩人じゃ。あいがとさげもした。」と吉之助はお礼を言いました。

舟で島から遠ざかっていく吉之助に島の人たちは「ちばりよ~!」と声をかけます。

雪篷は島の人から一人離れて、丘の上から「せごど~ん!」と何度も名を呼び「革命」と書いた旗を振って見送りました。

吉之助を乗せた蒸気船は途中で喜界島に寄り、村田新八(堀井新太さん)を乗せました。船で眠ってしまった吉之助は人の気配で目を覚まします。

なんと目の前に愛加那(二階堂ふみさん)が座っていました。信吾が気を利かせて大島に寄ってくれたのです。

大島で船を降り、話をする二人。「おはんはおいに生きる力をくれた。こん両手では抱え切れん程の幸せを。おいに教えてくれた。じゃっどん、おいは菊池源吾にはなれんかった。すまん。」吉之助が言うと「おいのこつより民が大事。そういう男だから私は惚れた。離れててもこん島にいるよ。旦那様は私のここにいる。」と愛加那は言い、胸に手を当てます。

「二度と会えなくても、私のこの体の中、あなたでいっぱいじゃ。ありがとさまりょうた。西郷吉之助様。」愛加那と吉之助は抱きしめ合って別れを惜しみました。

史実では大島に二人の子供を連れて行ったのが愛加那との最後のようですので、ドラマの中でも、ちゃんとお別れが出来て良かったです。

ドラマなんだからまた二人会えないかな?と思います。二階堂さんの愛加那、強くて愛情深くて大好きです!

次回、第26回「西郷、京へ」です。

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