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西郷どん 第34回「将軍慶喜」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年9月9日、第34回「将軍慶喜」が放送されました。

前回、京の伏見の寺田屋で奉行所の捕り方から襲われた坂本龍馬(小栗旬さん)は、お龍(水川あさみさん)が薩摩藩邸に助けを呼んだおかげで、薩摩藩が保護し、助かりました。

西郷吉之助(鈴木亮平さん)は、龍馬と妻となったお龍を京より安全な薩摩に連れ帰り、療養させました。

一方、薩摩藩はイギリスを味方につける為、イギリス公使パークス(セイン・カミュさん)を迎え、もてなしましたが、本題に入らない薩摩にしびれを切らしたパークスは、軍艦に乗り帰ろうとしたところを吉之助が交渉した事で思い留まらせる事に成功しました。

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今回は、イギリスを味方にしたと思われた薩摩と、慶喜(松田翔太さん)率いる幕府の攻防戦が繰り広げられる事になります。

前回の第33回「糸の誓い」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第34回「将軍慶喜」のあらすじと感想です。

目次

慶喜が将軍に

岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)の邸を訪れた吉之助は、先に来ていた大久保一蔵(瑛太さん)と、勝海舟(遠藤憲一さん)に会います。勝と岩倉は、和宮降嫁の折、岩倉が江戸に下った時からの縁で、昵懇の仲でした。

勝の話によると、第2次長州征伐が行われている最中、大坂城で将軍家茂(勧修寺保都さん)が亡くなり、慶喜の指示で長州へ休戦要請に単身出向いたのが勝で、「公方様はお亡くなりになられた。その喪に服する為、戦を中断したい。俺は徳川が一大名に戻ってもいいと思ってる!中断した戦を、再び始める力はもうない。」と本音をさらけ出し、長州との交渉を成功させたとの事でした。

慶喜は、徳川家は引き継ぐが、将軍にはなりたくないとの事。勝は、「今更貧乏くじは引きたくねえって事だろうな。ひでえ幕引きだが、これで幕府は終わりだ。」と言うのでした。

岩倉は「この勢いで天子様を中心とした共和の大策をなすべし!」と言い、一蔵も同意します。しかし吉之助だけ慶喜が将軍になると予想していました。

吉之助の予想通り、世の混乱を不安に思った孝明天皇(中村児太郎さん)から懇願され、慶喜は第15代将軍に就きました。

幕府の全権を握った慶喜は、フランスに急接近をし始めました。そして天皇の許しも得ずに、外国に対して兵庫の港を開港する事を決めたのでした。

慶応2年12月25日。孝明天皇が突然崩御。吉之助と一蔵は、嘆き悲しむ岩倉に「今こそ朝廷と幕府を引き離すの好機。」と言います。

岩倉は朝廷を、吉之助と一蔵は雄藩諸侯に根回しする事に決め、吉之助はまず久光(青木崇高さん)に会いました。

「薩摩をはじめとした四藩が結託し、慶喜公が独断で決めた兵庫開港に待ったをかけるのです。そいが出来れば、徳川にはもはや力が無かっちゅう事を新しか天子様に示すことが出来もす。国父様には、四藩の総代として会議の進行を取り仕切って頂きとう存じもす。」と久光を説得。

「総代」という言葉に気を良くした久光は早速、土佐、宇和島に吉之助を派遣し、上洛を要請する事にしました。

吉之助は早速、土佐の山内容堂(大鷹明良さん)のもとへ向かい説得。一蔵は松平春嶽(津田寛治さん)に上京を促しました。

フランスが薩摩を領地に?

土佐、宇和島、越前、そして薩摩の久光の四候が京に集まり、吉之助の思惑通り久光を議長として兵庫開港についての議論をしようとしましたが、久光を除く3人は事前に慶喜に抱き込まれており、話し合いはまともに行われませんでした。

吉之助らの策は慶喜に読まれ、先回りされ、失敗したのです。

さらに慶喜は、イギリスをはじめとする各国を大坂城に招待し、「日本の最高権力者は徳川慶喜だ。」と世界に宣言。幕府の力を再び取り戻していきました。

綱引きのようです。薩摩が引けば、幕府も引く。中心の紐は右に左に揺れまくりです。当事者は大変ですが、客観的にみるとこの駆け引きは面白いです。

落ち込む吉之助を気遣って、虎(近藤春菜さん)が江戸前の鰻を売る店に連れ出してくれました。村田新八(堀井新太さん)も護衛だと言ってついてきました。

新八どんは、食べ物のことになると登場しますね!かわいいです。

鰻店で三人はふき(高梨臨さん)と会いました。

吉之助はふきから、「慶喜がフランスの公使と会っていて、異国の言葉で何を言ってるか分からないが、「薩摩」という言葉が聞こえる。」と聞きました。

ふきの話を受け吉之助は、イギリス通詞のアーネスト・サトウ(スティーブ・ワイリーさん)に会い行き、パークスが慶喜に会っていると聞いたと切り出しました。

サトウは「このままでは、我らイギリスは考えを改めざるを得ない。フランスが幕府に猛烈な支援をしてるのは、ご存じかと思います。あくまで噂ですが、フランスはその見返りに薩摩を要求している。もし薩摩が強く望むなら、イギリスは支援を惜しみません。いくらでも武器や金を貸します。事と次第によっては提供してもいい。」と言ってきました。

イギリスも日本に領地を欲しがっていると察した吉之助は、パークス公使に「日本の事は日本人で解決せねばなりません。日本はエゲレスのものでもフランスのものでもあいもはんど。」と伝えて欲しいとサトウに言いました。

倒幕の決意

その夜、一蔵を呼び出した吉之助は、慶喜が異国に日本を切り売りしようとしていると打ち明け、「もう腹をくくるしかなか。武力をもって徳川を討つ。威圧するだけじゃやっせん。」と言います。

一蔵が「決めたら後には引けんど。」と覚悟を聞くと、吉之助はとっくに覚悟を決めていました。

吉之助の決意を聞き、一蔵はまず長州へ向かい、挙兵を要請しに行きました。長州藩主毛利敬親は了承し、桂小五郎(玉山鉄二さん)も「待ちょったぞ。」と言いました。

吉之助は岩倉に「討幕の勅命を賜りとうございます。徳川慶喜を討ちもす。」と切り出し、諸藩も異国も、「これから誰が天下を統べるか。」を見定めている今しかないと迫りました。

吉之助は、天皇から幕府を討てという詔を得て、倒幕の大義名分が欲しいのです。

岩倉はそう簡単に詔は出ないと、吉之助が急ごうとするのを止めますが、一蔵が既に長州に挙兵を促しに行っており、次は芸州にと、もう事は進んでいたのです。岩倉も腹をくくるより他なくなりました。

京の薩摩藩邸にも、戦に向けて薩摩から続々と武器が運ばれていました。

信吾(錦戸亮さん)や、中村半次郎(大野拓朗さん)、川路利良(泉澤祐希さん)は1回めの長州征伐の時のように、今度は幕府に武力を見せつけて、実際は戦をせず解決するのだと思い込み、吉之助の采配を絶賛します。

しかし、吉之助は考えが変わっていて、幕府を武力で討つと思っていましたが、皆には黙っていたのでした。

吉之助たちが倒幕へ向かっていたなか、土佐にいた龍馬は、山内容堂に会い「薩摩は幕府と戦をする事を決めたがです。今頃長州や芸州もその誘いに応えて京に兵を送る事を決めゆう頃ですろう。もし土佐がその芝居に乗るがやったら、早いに越した事とはないと思いますき。まあ既に、一歩も二歩も遅れちょりますけんど。」と言っていました。

容堂が「気に食わん、薩摩め。」と怒って席を立ち、同席していた後藤象二郎(瀬川亮さん)が「このままでは、まっこと土佐は、時流に取り残されてしまうぜよ。」と怒りも交えて龍馬に迫ります。

龍馬は意味ありげな顔で「実は別に妙案があるかです。幕府を取り潰せる策が。」と言うのでした。

この頃から、不平不満が溜まった民衆たちが「よいじゃないか。ええじゃないか。ええじゃないか。」と歌って踊る騒動が日本中に広がっていました。

外が大騒ぎしている中、岩倉は一蔵と吉之助に「賊臣慶喜を討て。」という偽の詔が書かれた書状を見せます。

「残念ながら畏れ多くも天子様に、正しいかどうか分からん詔を賜る訳にはいかん。そやから、お前らが見事に幕府を滅ぼしたら、これがほんまの詔になる。」と岩倉は、禁裏に根回ししているので、明日取りに来いと言います。岩倉も命を懸けているのです。

しかし、朝廷にもスパイがいたのか、慶喜に薩摩の動きが伝えられていました。

大政奉還

慶応3年(1867)10月13日。突然京にいる10万石以上の重臣が二条城に招集されました。

皆が集まるなか慶喜が現れ「余は畏れ多くも天子様に、家康公以来260年お預かりしてきた政の大権を、返上願い奉る所存である。これより、天下の政は、天子様の下、朝廷と諸藩が手を取り合い、執り行うものとしていきたい。」と宣言したのでした。

大政奉還により、諸藩は討幕する大義を失ってしまったのです。

龍馬が吉之助のもとに現れ「将軍さんも、うんとお辛かったろう。げにまっこと立派な御決断をなさったがやねえ。」と言います。

龍馬の言葉に吉之助は、龍馬が土佐に大政奉還の建白書を出させたと確信しました。「これから日本も新しい国になる。日本中の雨漏りも直るがぜよ。」と龍馬は言います。

「坂本さぁはないも分かっちょらん。慶喜公はうまく逃げただけじゃ。大政奉還の真の狙いは、おいたちが振り上げた拳をかわす事じゃ。ただの詭弁じゃ。」吉之助は静かに言います。

言い過ぎたという龍馬に、「あん頭のよかお人は分かっちょ。政権を返したところで、今の朝廷にはないも出来んち。すぐにまた政権が戻ってくるち。もう武をもって徳川をたたき潰さんにゃ、ないも変わらん。新しい世は来ん。」と吉之助は言います。

しかし龍馬は「そうは思わんき。今徳川と戦をしたら、日本全土が火の海ぜよ。それこそ異国の思うつぼじゃき。西郷さん。おまんも戦は好かんかったじゃろ。」と言いましたが、「なんち言われようと、おいは慶喜を討つ。息の根を止めっとじゃ。」と吉之助は言い、二人は睨み合いをしたまま今回の話は終わりました。

振り上げた拳という話で、とんねるずの曲、「情けねえ」の「今振り上げたこぶしは 芝居じみた正義さ」という歌詞を思い出しました。あの時は湾岸戦争があって、アメリカの事を歌っていたんでしょうけど、薩摩の正義も、幕府側の人たちを倒したわけだし、正義なんでしょうか?と思いました。

それにしても、吉之助がとうとう戦へ向かって走り出しました。

吉之助が倒幕の決意をした時に、斉彬の懐刀を机の上に置いて見つめている、というシーンがありました。

斉彬なら戦をしようとはしなかったはずです。私は、この見つめるシーンが、斉彬から脱皮して、吉之助が自分の足で歩きだした事を象徴するシーンだったのではないかと思いました。だからこそ、いつも身に着けていた懐刀を体から離して机の上に置き、斉彬に反する事をする罪悪感から、遠く離して見つめたんじゃないでしょうか?

斉彬さんに、顔向けが出来なかったんじゃないか?そう思いました。

ここからが斉彬から離れた、真の姿の吉之助だと思います。民の事を一番に考えず、慶喜を倒すために動き出すのです。

この先、江戸を戦場にするのは避けますけど、このドラマで最初から一貫して言い続けてきた「民の為」じゃない東北を戦場にした戦を、このドラマは描くのでしょうか?

江戸城無血開城までで、後は軽く流しそうな気がします。

力で潰そうだなんて、井伊直弼、慶喜と立場が違うだけで、やってる事は変わらないと思います。

次回、第35回「戦の鬼」です。

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龍馬が暗殺されます。小栗旬さんの龍馬も見納めになるのでしょうか?

恐ろしい吉之助の一面が開花しそうです。


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