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西郷どん 第35回「戦の鬼」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年9月16日、第35回「戦の鬼」が放送されました。

前回、長州征伐のなか、将軍徳川家茂徳川家茂(勧修寺保都さん)が大坂城で亡くなりました。一橋慶喜(松田翔太さん)ははじめ、次の将軍になる事を固辞していましたが、孝明天皇(中村児太郎さん)に懇願されたことで15代将軍に就きました。

慶喜は将軍になってから、外国に対して「日本の最高権力者は徳川慶喜だ。」と世界に宣言。幕府の力を再び取り戻していきました。

慶喜の動きを牽制しようと、西郷吉之助(鈴木亮平さん)、大久保一蔵(瑛太さん)は、四候会議で慶喜の動きを抑えようと、裏で土佐、越前、芸州への根回しをしましたが、慶喜に先を越され失敗しました。

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ふき(高梨臨さん)の話がきっかけで、慶喜がフランスに薩摩を売り払おうとしている事を知った吉之助は「武力でもって、徳川を討つ。」と腹を決め、倒幕の密勅も受けた矢先、慶喜が大政奉還しました。討幕の機会を失う薩摩でした。

大政奉還後も討幕の意志を変えない吉之助は、坂本龍馬(小栗旬さん)と意見が合わず、龍馬は「おまんとは乗る船が違うようじゃ。」と言って去っていきました。これ以降、二人が会う事はありませんでした。

前回の第34回「将軍慶喜」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第35回「戦の鬼」のあらすじと感想です。

目次

龍馬殺される

吉之助は、藩主島津茂久(長田成哉さん)に出兵を促す為、薩摩に戻って来ていました。

久光(青木崇高さん)は、大政奉還した幕府を討つ理由がないと難色を示しましたが、吉之助は「不届きなる逆臣、徳川慶喜を討て。」という勅命が書かれた書状を茂久と久光に見せ、二人を納得させました。「失敗は許されんど。」という久光に「責めは全てこん西郷が引き受けもす。」と言うのでした。

吉之助は実家に戻り、生まれた我が子、寅太郎を抱き、おしっこを引っかけられるも、「男ん子はこんぐらい元気がなくてはいかん。」と大喜びしました。この話、母満佐(松坂慶子さん)が話していた、父吉兵衛(風間杜夫さん)が子供の頃の吉之助に言った言葉と同じです。

子どもを抱く吉之助に、「あん小さかった若さぁがこげん立派になられて。」と熊吉(塚地武雅さん)は泣いて喜ぶのでした。琴(桜庭ななみさん)や吉二郎(渡部豪太さん)の話によると、まだ赤ちゃんの寅太郎に吉之助の小さい時の話をしては大泣きしているとの事でした。

吉之助は、薩摩の実家にいる時だけは以前の優しい顔の吉之助に戻っていました。寅太郎を寝かしつけながら「早く大きくなれ。母上を守ってくれ。糸どんを頼むど。」と言っているのを切なそうに聞く糸(黒木華さん)でした。

一方、京の河原町にある近江屋では、龍馬と中岡慎太郎(山口翔悟さん)が、酒を飲んでいたところを何者かに襲われました。ほんの数十秒の出来事でした。

龍馬は「まだ死ねん。今じゃないぜよ。」と言い残し亡くなりました。慶応3年11月15日のことでした。

それから数日後、3000の兵と共に京にやって来た吉之助は、龍馬の死を知らされました。そこへ、龍馬から吉之助と仲違いしたという内容の文をもらっていた龍(水川あさみさん)が、吉之助が龍馬が邪魔になって殺したと思い込み、薩摩藩邸へ乗り込んできました。

吉之助の代わりに信吾(錦戸亮さん)が、龍馬が殺された日には、吉之助は薩摩にいたと説明しましたが、龍は「ほな誰どす?」と納得せず騒ぎ続けます。中村半次郎(大野拓朗さん)をはじめとする藩士たちは皆「幕府だ。」と口々に言いました。

龍は「あの人はこの窮屈な世の中を変えて、ただ商いがしたかっただけなんや。船で世界の海を旅したかっただけなんや。なんで殺されなあかんのや。」と言うと、吉之助は龍馬を守れなかった事を詫びました。龍は「何が新しい時代や。こんな事になるなら、そんなん来んでええ!」と捨て台詞を吐き、藩邸を飛び出しました。

そして町で「ええじゃないか。」と踊っている集団に紛れ込み、泣きながら踊ったのでした。

龍馬が殺されてしまいました。先週の放送を観ていたら、吉之助が龍馬を殺した事にするのかな?と思いましたが、違いました。すごく短いシーンでしたが、短いからこそリアルで、一瞬の出来事だったことを感じさせられました。

王政復古の大号令と小御所会議

慶喜は、大政奉還はしたものの、公家に政治能力があるはずがないので、また徳川が政を握れるだろうと予測していました。

しかし、慶応3年12月9日。吉之助たちは御所を占拠する計画を実行し、周囲の門は、薩摩、土佐、越前、芸州、尾張の兵で固められました。これで慶喜をはじめ、幕府寄りの公家たちも天皇に近づけさせないようにしたのです。

新たに即位した天皇のもとで、王政復古の大号令が発せられました。徳川幕府260年の世が終わりました。この直後、新政府の体制を決める、小御所会議が開かれました。

吉之助は門の外で守り、会議には岩倉と一蔵が出席しました。実際意見を言えるのは岩倉だけで、一蔵は離れたところで見守っていました。

会議では徳川家と慶喜の処遇について、土佐の山内容堂(大鷹明良さん)や松平春嶽(津田寛治さん)らをはじめとして、寛大な処置を望む意見が多数に及び、岩倉や一蔵たちは劣勢になっていきました。

一方、会議から締め出されていた慶喜に、吉之助が門の外にいるから撃つよう、松平容保(柏原収史さん)と桑名藩の松平定敬(庄野崎謙さん)が進言していました。しかし、門を背に立っている西郷に向かって銃を向けるという事は、御所に向かって撃つ事になり、こちらが朝敵になってしまいます。「俺は朝敵だけにはならん、」と慶喜は許しませんでした。

会議の休憩時間に外に出た一蔵は、吉之助に「土佐の容堂公が、慶喜公を新政府に呼び戻せの一点張りで、頑として譲らん。」と会議が劣勢になっている事を話していたところ、ちょうど廊下に容堂と後藤象二郎(瀬川亮さん)が通りかかりました。

吉之助は岩倉に渡して欲しいと言い、懐刀を一蔵に差し出し、二人に聞こえるように「そげな事、短刀一本あれば事足りっじゃろ。ないも天子様を討てち、言うちょらん。国家に仇なす逆臣を討つとじゃ。」と言いました。容堂と後藤はしっかり聞いていましたが、吉之助の迫力に押されてか、何も言いませんでした。

会議が再開すると、それまで息巻いていた容堂が発言しなくなった事で形勢逆転。徳川慶喜に辞官納地の命令が下される事になり、吉之助は新政府から慶喜を排除することに成功したのです。

吉之助が江戸の町を襲わせる

慶喜は、吉之助に懐刀で刺される夢を見た直後、京から出て大坂城に移りました。吉之助は京に禁裏守護の兵を残し、新しい兵の方を長州の兵と共に大坂へ向かわせました。

一蔵は「慶喜への措置が決まったばかりなので、すぐに戦をする理由がない。」と言います。しかし「既に手は打ってある。」と吉之助は言うのでした。

吉之助と一蔵の会話を聞いていた信吾は、恐怖の表情を浮かべます。信吾は、小御所会議が始まるより以前に、藩邸で吉之助が数人の藩士を呼び出し、江戸に向かわせ、500人ぐらいの浪士を集め、大きな商家を襲って火をつけよと指示。それも、薩摩の仕業だと分からせるようにして、幕府を怒らせろとまで言っていたのを偶然聞いてしまっていたのです。

大坂城に居を移した慶喜に、数日前江戸城二の丸で火の手が上がったと、板倉勝静(堀内正美さん)が報告。しかも薩摩が裏で糸を引いていたと言うのです。

容保や定敬をはじめとする幕臣たちは、すぐに江戸に兵を送るよう進言しましたが、慶喜は「全ては薩摩の策だ。我らが兵を出そうものなら、それは薩摩に戦の大義名分を与えるも同じ。」と挑発に乗るなと言いました。

しかし、慶喜の願いもむなしく、度重なる薩摩の挑発に業を煮やした庄内藩が、江戸の薩摩藩邸に砲撃を開始しました。

戦の鬼

年が明けた1月2日。薩摩藩士を前にして吉之助は、「既に聞き及んでおるち思うが、過日、当家の江戸屋敷が旧幕府軍の砲撃を受け、多くの藩士が命を落とした。藩邸の周りにも戦火が広がり、江戸の民にも累が及んだっちゅう話じゃ。」と旧幕府への恨みを藩士たちに募らせるよう仕向けます。

そして「我ら幕府は、天子様のご命令により天下万民を守る正義の軍じゃ。そん我らに弓引く旧幕府の連中は朝敵に他ならん。」と言い、さらに辞官納地をまだしていない慶喜は、大逆臣だとし、「大将の首を取って勝利とする!」と藩士たちの気持ちを煽りました。

半次郎、村田新八(堀井新太さん)ら他の藩士たちが、吉之助の号令に声を上げていたのに対し、信吾はひとり沈み込んでいました。

一方、旧幕府軍は京に向かって1万5000の兵を進めていました。しかし、「朝敵にだけはならん。」と言っていた慶喜の姿はありませんでした。

戦準備をしている吉之助を、信吾が呼び止めました。信吾は「あれだけ戦を嫌っちょった兄さぁが、大戦を前に喜んでおるようにおいには見えもす。」と切り出しながらもまだ、吉之助が戦を嫌っていると信じていました。

「慶喜公は、日本を異国に売り払おうとまでしちょ。生かしておったら民が苦しむ事になる。」吉之助は慶喜を討つ目的を説明しますが、信吾はまだ、民が苦しむ戦を吉之助がするはずないと言います。

「信吾、もう迷っておられん。おいはどげな手段でも使う。」という吉之助の言葉に、信吾は、ずっと疑問に思っていた江戸薩摩屋敷を襲わせたのかを、吉之助に聞きました。

「そん通りじゃ。みんなおいがやらせた事じゃ。ほどほどではいかん。おいはあん男を地の果てまでも追い詰める。」と吉之助は答えました。

「鬼じゃ。兄さぁは鬼になってしもた。戦の鬼じゃ。」と言って信吾は後ずさりをします。吉之助は迷いのない目で「ああそうじゃ。おはんも死力を尽くして戦え。」と静かに言うのでした。

終わりです。

今回は、ほぼ史実通りで見応えのある回でした。

前回、斉彬の懐刀を外したんじゃないかと書きましたが、今回はしっかり腰に着けてしかも大事な会議で持って行くよう手渡していましたね。斉彬の懐刀を脅しに使うなんて!なりふり構わない感じが余計恐怖を感じさせられました。

次回、第36回「慶喜の首」です。

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信吾が銃に撃たれる場面が予告で流れました。

悲惨な回になりそうです。


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