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西郷どん 第37回「江戸無血開城」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年10月7日、第37回「江戸無血開城」が放送されました。

前回、鳥羽伏見の戦いで旧幕府軍を打ち破った、西郷吉之助(鈴木亮平さん)率いる新政府軍は、大坂城に進軍しようとしました。しかし徳川慶喜(松田翔太さん)は、味方の兵を残し江戸へ逃げ帰ってしまいました。

江戸に進軍する事になった新政府軍。駿河で旧幕臣、山岡鉄太郎(藤本隆宏さん)が、吉之助宛ての勝鱗太郎(海舟)(遠藤憲一さん)の書状を持って現れ、進軍を止め、勝と会談するよう説得に現れました。

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総攻撃は3月15日と決まっていましたが、吉之助は勝に会いに江戸に行き、磯田屋で幾島(南野陽子さん)に会いました。幾島に連れられ江戸城大奥に入った吉之助を待っていたのは、天璋院(北川景子さん)でした。

前回の第36回「慶喜の首」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第37回「江戸無血開城」のあらすじと感想です。

目次

天璋院の覚悟

「頼みを聞いてくれ。」と切り出す天璋院。吉之助は慶喜の命乞いだと思っていましたが、天璋院の頼みは「慶喜殿の首一つで、この戦を終わらせてくれ。」というものでした。それを頼む為に城から逃げず、留まっていたのだと幾島が説明しました。

天璋院は、そもそも吉之助と自分の人生の転変は、斉彬(渡辺謙さん)からの命で、慶喜を将軍にと働きかけるところから始まったのに、今は共に、亡き者にしようとしている。と言うと、吉之助も「まっこて時の移り変わりとは、非情なものにございもすな。」と返します。

天璋院は、吉之助と同じ立場だったという話で、自分に共感するよう引き付けておいて、「慶喜殿が死して後、私も自害する覚悟じゃ。」と言います。

そして両手をついて頭を下げ、「西郷、最後の頼みじゃ。私と慶喜殿の命は差し出すゆえ、どうか、徳川家だけは救って欲しい。」と言いました。吉之助は天璋院を追い詰めた事を詫びますが、「この戦を止める事は出来もはん。」と天璋院の頼みは拒否しました。

そして「完膚なきまでに、徳川を打ち砕かなければないもはん。」と言い残し、総攻撃は3月15日、二人に逃げるように告げます。しかし天璋院は「私は、ここにおります。徳川の名にかけて、命を懸けて戦うのみです。」と睨みつけながら返しました。幾島が突然咳き込み、吉之助は駆け寄りますが「控えよ!天璋院様と共に戦う身じゃ。」と吉之助を拒否したのでした。

幾島は手紙を渡すだけの役割だと思っていましたけど、もしこうして本当に西郷と天璋院が会う事が出来たのなら、幾島も側にいて、天璋院と戦うと言ったでしょうね、きっと。

天璋院の話も聞かないなんて、スゴイ設定ですね。思い切ったことやりますね、「西郷どん」って。

勝との会談

江戸城総攻撃の前日、江戸の薩摩藩邸で勝と吉之助は会談を始めました。中村半次郎(大野拓朗さん)と川路利良(泉澤祐希さん)は、すぐにでも斬れるよう襖の向こうで控えていました。

予定通り総攻撃をかけるという吉之助に、勝は「こちとら、この江戸を、戦で火の海にするのはやめてもらいてえのさ。あいにくと時がねえ。早速で悪いがこれを。その為の条件だ。」と一通の書状を差し出し、「徳川は降伏する。徳川慶喜公は隠居して水戸で謹慎する。」と切り出しました。江戸城は明け渡し。武器、弾薬、鉄砲類も引き渡すと言います。

しかし、「少しばかり猶予がもらいてえ。何もかも一遍に取り上げちまうとな、息巻いている奴らが、江戸城を乗っ取りかねねえ。あと、慶喜公の暴挙を助けた者の処分は、寛大にしてもらいてえ。」と次々に条件を言いますが、全部聞いてもらえないのは分かっているとも言います。

「だた、いつの世でも勝者と敗者なんてもんは、あっけなく入れ替わるもんだ。おめえさんほどのお人なら、勝者のたしなみをご存じないはずはあるまいよ。」と穏やかに、しかし、たたみかけるように勝は吉之助に訴えます。

「せごどん、江戸100万の民に、塗炭の苦しみをなめさせて作る国に、この先にどんな望みがあるってんだ。せごどんが作る、新しい日本てのはなんだい?」と投げかけます。

吉之助は、今まで散々色んな人に言ってきた「民を第一に考える。」という自分の言葉を思い出します。そして、勝の言い分を受け入れ、総攻撃を止める事を決めました。

吉之助は川路と半次郎に、全軍に総攻撃をやめるよう各隊に指示しました。自身は京に出向き、天皇に許可を貰いに行くといいました。勝は涙を流して喜びました。

しかしどうしても吉之助は、慶喜のことだけは譲れないと言います。勝は「どうやっても主君を守らなければならない。だが、会いに行けばいい。」と吉之助に言うのでした。

勝は吉之助に礼を言い、「よかった。おかげで今年も上野の桜が見られる。こうなったら上野にお前さんの銅像とやらでも建ててやらねえとな。」と唐突に言いました。

ちょーっとこれは無理やりでした。急に何を言ってるんだって思いました。

吉之助を止めたのは、山岡鉄太郎(藤本隆宏さん)でも、天璋院でも、勝でもなく、自分自身の思想って事でしょうか?民の為?いや、徐々に人の話が心の奥底に入ってきたって事でしょうか?

変わらぬヒー様

次に吉之助は上野の寛永寺に行き、慶喜と会いました。

吉之助は「本当に、おいたちが恐ろしくて逃げたのでございますか?」と大坂城から逃げた理由を聞きます。

「俺はロッシュ殿から逃げたのだ。あの男は俺に持ち掛けた。いざとなればフランスが援助をする。精鋭のフランス軍12万と銃を5万丁。ただちに遣わそう。そのかわり、勝利した暁には、薩摩をよこせと。逃げなければ戦は長引く、薩摩は取引しているエゲレスを巻き込み、大勢のエゲレス軍がやって来る。日本の中でフランスとエゲレスが戦い、勝った方が日本を乗っ取る。俺に出来る事は、逃げる事しかなかったのだ。」慶喜は言います。

「おいは、あなたが恐ろしかった。しかし今、ようやく分かりました。徳川慶喜様ではなく、ヒー様こそがあなた様なのでございもすな。徳川の血を引く者に生まれた事が、あなた様のご不幸でありました。もうよかでごわす。徳川最後の将軍のご覚悟、こん牛男、しかと見せて頂きもした。ヒー様、よくぞ逃げて日本をお守り頂もした!おやっとさぁでございもした。」と言い、深々と頭を下げました。

え?どういう事ですか?ふき(高梨臨さん)から言われてイギリスの人に話を聞いて、慶喜がフランスに薩摩を売ったと思い込んで、内戦を引き起こし、さらにふきが、西郷が恐くて逃げたんだろうと慶喜に言って去っていったのも、思い込みだったって事ですか?

あの時、イギリス人が吉之助に吹き込んだことも、内戦を引き起こさせるよう仕向けられて、吉之助がまんまと乗ってしまったって事ですか?その為に弟の信吾(錦戸亮さん)が瀕死の重傷を負ったんですか?

慶喜は水戸へ

京にやって来た吉之助は、新政府の組織作りを行う岩倉(笑福亭鶴瓶さん)、大久保(瑛太さん)、そして桂小五郎(玉山鉄二さん)らに勝との会談の報告をしました。岩倉は「虫のええ願いやな。」と言い、大久保は「西郷参謀と、有栖川宮大総督が義を尽くして受けると決められた事。異を唱えるつもりはありません。」と言います。

しかし桂は「御一同、これまでの徳川の悪行を、もうお忘れでございますか?慶喜公の首をはねなければ、我ら長州の屈辱を晴らす事は出来ません。」と言い、吉之助に共に武力で幕府を叩き潰そうと手を組んだはずではないか、薩摩はまた長州を欺くのかと言います。

「我らはもう、薩摩と長州ではなく、天子様の軍です。たとえどんな恨みつらみがあったとて、相手が恭順の意を示したからには、寛大に許し、それを天下万民に示さなければなりません。」と大久保が言います。

桂は「武器弾薬、軍艦までも残させよったら、いずれまた戦になるぞ。それでもええんか?」と凄みました。「そん時は、おいが慶喜を討ちもす。」と吉之助が全責任を負う事を約束し、その場を収めました。

江戸城は明け渡し、江戸城の武器弾薬は尾張に引き渡す事になりました。慶喜は水戸家お預かりとなり、山岡と勝が見送るなか、慶喜は水戸へと去っていきました。

天璋院は、江戸城引き渡しの日、吉之助に徳川家を守ってくれた事に礼を言いました。そして、徳川家が260年の間に見聞きしてきたのをまとめた、徳川がこれまでどうやって天下を治めてきたかが分かる貴重な書物を吉之助に渡しました。

その中には二宮尊徳の農法書が含まれており、吉之助は感激して読みました。

「西郷が作る国というのをこの目で見たくなった。西郷、我らはいつまでもそなたを見ちょって。」と天璋院は吉之助を激励したのでした。

江戸城引き渡し作業が進む中、半次郎や、川路、村田新八(堀井新太さん)、信吾、小兵衛(上川周作さん)らは吉之助を探していました。やっと見つかった吉之助は、書物を読みながら眠っていて、皆を慌てさせました。

「紛らわしか~!」と言う小兵衛。「お静かに!ようやく眠れたんじゃ。兄さぁ、おやっとさぁ。」信吾がそう言うと、皆、吉之助をそのまま寝かせてやるのでした。

こうして、江戸無血開城は終わりました。

戦場は奥羽へ

新たな争乱が起きようとしていました。上野の寛永寺には新政府に不満を持つ者たちが、集まり「義」を「彰かにする」と唱え「彰義隊」と名乗りました。

山岡鉄太郎が止めに入りましたが、彰義隊は「我々は降伏していない。戦わずして屈したら、徳川節の面目が立たぬ。」と戻る家もない若者たちは説得に応じませんでした。

反乱の火は広がり、旧幕府方の会津藩をはじめとする東北諸藩が、徹底抗戦を構えて蜂起。軍艦の引き渡しを拒否した榎本武揚率いる海軍も、江戸湾から脱走したのでした。

桂は「あん時、徳川を完膚なきまでにたたき潰しておきゃあ、こねえな事にはならんかった。」とここぞとばかりに言います。そして兵を差し向け、彰義隊を殲滅するよう岩倉に言いました。しかし新政府軍は戦続きで、兵もお金も足りていませんでした。

桂は「戦は兵の数じゃない。身をもって知っとる我ら長州が先頭に立てば、この戦、難しいもんじゃない。」と、大村益次郎(林家正蔵さん)を呼びました。

大村は「戦は半日で片付きます。」と宣言。上野の地図を見せながら、佐賀が持っているアームストロング砲の配置場所の指示を始めました。

大村益次郎は、かつて僅か3500の兵で幕府10万の兵を打ち破った希代の戦略家でした。

後日、吉之助は、勝と江戸市中で会っていました。

上野の彰義隊との戦が始まる事に、勝は「せっかく江戸で血を流させずに済んだってのによ。」とつぶやきます。そして「これからも戦い続ける気かい?」と吉之助に聞きます。

吉之助は「彰義隊の後は会津。そのあとは奥羽諸藩。」と戦うと言いながらも「先が見えない。」とこぼします。

「何にせよ、死んじゃいけねえよ、せごどん。龍馬が夢見た新しい国をつくってくれ。」と勝は言うのでした。

今回はここで終わりです。

次回、第38回「傷だらけの維新」です。

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