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西郷どん 第38回「傷だらけの維新」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年10月14日、第38回「傷だらけの維新」が放送されました。

前回、慶応4年4月。西郷吉之助(鈴木亮平さん)は江戸城の無血開城をやり遂げました。

しかし、新政府に不満を持つ旧幕府の勢力が上野に集結。「彰義隊」と名乗っていました。

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彰義隊を速やかに殲滅させる為、長州藩、大村益次郎(林家正蔵さん)の指示通り、吉之助は攻撃を開始しました。

彰義隊は、多くの戦死者を出し、わずか半日で壊滅しました。

前回の第37回「江戸無血開城」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第38回「傷だらけの維新」のあらすじと感想です。

目次

吉二郎の願い

彰義隊が倒れた後、会津ほか東北、北越の諸藩が決死の抵抗を始めていました。

大村益次郎は、「兵の数も金も兵糧も武器も何もかも足りない。特に会津、庄内、長岡は戦上手。このままじゃ十中八九負けます。」と言います。そして吉之助に「薩摩には、精兵も金もまだまだ揃うとるはず。」と薩摩を動かすよう言いました。

吉之助は、援軍を編成する為、急ぎ薩摩へ戻りました。糸(黒木華さん)や居候の川口雪篷(石橋蓮司さん)も皆喜んで吉之助、信吾(錦戸亮さん)、小兵衛(上川周作さん)を迎えました。

熊吉(塚地武雅さん)は吉之助から手紙で知らせて来た、信吾の傷の様子を伺います。信吾は「こげな傷、名誉もくそもなか。戦ち言えば勇ましかどん、ただの命の奪い合いじゃ。醜くて、むごかもんじゃ。百姓たちが一生懸命食い物を作っちょっ方が、よっぽど立派じゃ。」と答えました。

吉二郎(渡部豪太さん)が守る実家には、吉之助が全国に名を轟かせるようになってから、吉之助の親戚、友人を名乗る見知らぬ人々が大勢頼ってくるようになり、お金の無心にやって来ると言います。

西郷家も子供が増えて生活が苦しいため、追い返せばいいものの、「西郷吉之助の名を傷が付く。」と言い、吉二郎はお金を渡していると言うのです。吉之助は、吉二郎が家を守ってくれるからこそ、自分たちが何の憂いもなく働けると感謝を述べ、「吉二郎はおいの兄じゃ。こいからも頼んぞ。」と言うのでした。

その晩、糸が書物を送る準備をしていました。奄美大島にいる吉之助と愛加那(二階堂ふみさん)の8歳になる息子、菊次郎に「島では、学問もおぼつかないのでは?」と米や反物に加えて、吉二郎が揃えてくれた書物を送っていると言います。

吉二郎は、自分が至らないところまで色々と考えてくれていると糸は言います。そして吉二郎が、いつか菊次郎を薩摩に迎えたいと思っているのでは?と推測。糸も同じ考えだと言います。吉之助はそんな吉二郎と糸の思いに感謝するのでした。

吉之助は城に上がり、藩主島津茂久(長田成哉さん)と、国父である久光(青木崇高さん)に、新政府からの要望を伝えます。「薩摩の為になるとか?」久光は聞きます。

「薩摩の忠義と底力を、必ずや天下にお見せ出来るでありましょう。」と吉之助が返すと、久光は「全てお前の思うようにいたせ。」と許しました。

久光の許しを得た吉之助は、薩摩の兵たちに「一足先に、越後、長岡へ行ってもらう。じゃっどん、戦は長岡だけじゃなか。会津に庄内、既に奥羽各地で始まっちょ。どいも厳しか戦じゃ。おはんら、薩摩隼人の名に恥じぬ戦をして参れ!」と指示を出していました。その姿を吉二郎が見つめていました。

吉二郎は、畑に鍬を担いで行こうとするところに、信吾が声をかけます。吉二郎は鍬と、剣術の稽古をする為に長い棒を持っていました。

咎められた吉二郎は鍬を置き、信吾に対して棒を構えてきました。信吾は、吉二郎の攻撃を数回交わして、棒を吉二郎の首元に突きつけ、止めました。吉二郎の完敗です。

「兄さぁ、似合わんこつはやめちょけ。」信吾は言います。「わいにおいの気持ちは分からん。」吉二郎が言い返すと、信吾は首の傷跡を見せながら、「兄さぁも戦に行きたかとか?兄さぁもこげな傷が欲しかとか?片方の耳が聞こえんようになってもよかか!?」と言います。

吉二郎は、聞こえないようになっている信吾に驚きます。「戦場なんて好き好んで行くとこじゃなか。」と信吾は静かに言うのでした。

妹の琴(桜庭ななみさん)が、勢い込んで西郷家にやって来ました。

「糸さぁも吉二郎もだいもないも言えんで、私が代わりに言わせてもらいもす。兄さぁ、どれだけ出世しても驕らず、贅沢はせず、慎ましく暮らす。そんお心がけは大層立派ち、思いもす。じゃっどん、少しでよかで、家の者をいたわってくいやんせ。」と糸や園(柏木由紀さん)に新しい着物の一つでも買ってあげるように言ってきました。

そして一番我慢しているのは吉二郎だと言い、吉二郎の願いを聞いてやって欲しいと言ってきました。

琴に促され、吉之助の前に座った吉二郎は「おいは袴も鋤も鍬も要らん。お願いがあいもす。おいも戦働きがしたか。」と言います。信吾が「やめちょけち、言うたではごわはんか。」と口を挟みます。

が、「おいなんぞが行っても、役に立たんこつは分かっちょ!じゃっどんおいも薩摩隼人じゃ。西郷吉之助の弟じゃ。おいは一生に一度でよか、侍らしく生きてみたか。兄さぁと、おはんらと一緒に戦場を駆け回りたか。」と思いの丈を吐き出しました。

黙り込む吉之助に、園が「私は吉二郎さぁに戦などいって欲しくなか。じゃっどん、こん人と一緒になって初めて、吉二郎さぁが今日、ご自分のしたかこつを口にされもした。お家のこつは、私がこん人の分まで気張いもす!どうか、吉二郎さぁの願いを聞き届けてくいやんせ。」と詰め寄り、頭を下げました。

「よう聞け、吉二郎。こん戦はおはんが思っちょっような侍の合戦とはまるでちご。西洋の銃や大砲は、あっちゅう間に大勢の命を奪う。そいでもいっとな?」と吉二郎の覚悟を聞くと、吉之助は一緒に戦に行くことを許したのでした。

あ~、これで西郷の兄弟皆が戦場に行ってしまう事になりました。いちよ、雪篷さんと熊吉がいますが、西郷家は女性が主体の家になってしまいますね。

けれど、吉二郎の気持ちも切ないですね。そろばんが出来るのは父の吉兵衛(風間杜夫さん)譲りなんでしょうけど、他の男兄弟皆、戦場に行っているのに、自分だけ家にいるのは嫌だったんですね~。この願いを聞いてやらないわけにはいかなかったんでしょう。

切ないです。

吉二郎死す

それから間もなく、吉二郎たちは船で越後へ出立していきました。数日後、薩摩に村田新八(堀井新太さん)がやって来て、長岡藩の河合継之助が、ガトリング砲という新しい武器と、精兵を操り、新政府は防戦一方だと言います。兵たちの士気は下がっており、新八は急いで吉之助に来て欲しいと言ってきたのです。

吉之助は早速新八を伴い、軍艦春日丸で越後へ向かいました。越後松ヶ崎本陣に着いた二人。長岡の部隊だけでなく、東北各地から援軍依頼が続々とやって来ました。

軍議中、信吾が、吉二郎が撃たれたと知らせて来ました。自分の時のようにイギリス人医師がいないので、すぐに来るように言います。しかし吉之助は動かず、軍議を続けました。

北越戦争は、双方の死傷者およそ1500人という激しい戦いの末、新政府軍の勝利で集結しました。

越後柏崎の陣に、吉之助がやって来ました。傷を負った兵たちは西郷の到着を喜びます。

兵たちに「おはんらのおかげで長岡は落ちた。ほんのこて、よう気張ってくれた!のう!」と声をかけた後、銃弾に倒れた吉二郎のもとへ駆け寄りました。

吉二郎は「侍働きが出来て、嬉しかった。あいがとさげもした。兄さぁ、体を大事にしてくいやい。どうか、体だけは。」そう言って息を引き取りました。吉之助は吉二郎を抱きかかえ泣きました。信吾、小兵衛も一緒に吉二郎の最期を見届けたのでした。

東京を去る

この後も、会津、庄内そして箱館と戊辰の戦は続きました。そんななか、日本は明治へと新しく生まれ変わり、大久保一蔵(瑛太さん)をはじめ岩倉(笑福亭鶴瓶さん)や桂(玉山鉄二さん)、そして西郷吉之助といった面々による、明治政府が動き出そうとしていました。

明治元年10月。江戸城は東京城と改められ、京を離れた明治天皇の新しい住居となりました。

一蔵は、長い戦をした吉之助をねぎらいました。吉之助は、一蔵の天皇を京から東京へ移した力業をねぎらいました。これからの政は、東京で行うべきだいう考えは二人、一致していました。しかし、一蔵の本当の狙いは、京にいる公家衆を置き去りにする事だったことも、吉之助は見抜いていました。

なごやかに話している途中、「頼みがあって来た。」と吉之助は切り出します。

「おいは薩摩へ帰らせてもらいたか。もう、おいの役目は終わった。大久保一蔵がいればもうないも心配いらん。岩倉様もおる。長州の桂さぁじゃて、おる。」吉之助は言います。

「元はと言えば、幕府を倒して新しか国を作ると言うたは、おはんじゃ。」と一蔵は言います。「そん為においは、こん手で全てを壊した。壊して多くの者たちを死なせてしもた。そん責めを負わねばならん。」と言う吉之助に、その責めを負う事は、民の為に新しい国を作る事だと言って必死に止めますが、吉之助は聞き入れません。

一蔵は、幼い時から吉之助の背中を追いかけ、やること言う事をただひたすら信じてきた。吉之助と共に手を取り合い、新しい国を作る事だけを目指してきた。と、勝手な事をいう吉之助に対して怒りをぶつけます。

しかし何を言っても吉之助は聞き入れず、去っていきました。一蔵は笑うしかありませんでした。

吉二郎が残したもの

薩摩に戻った吉之助、信吾、小兵衛。迎えた糸は、吉二郎の姿がないことに気付きます。吉之助は同じく迎えに出た園に、「すまん、死なせてしもた。」と吉二郎の髷を差し出しました。

園は、髷を受け取ります。信吾が「吉二郎兄さぁは、どんなに苦戦してても一歩も引くことなく、皆を励まし、最後まで戦いもした。最後まで薩摩の侍らしく立派に戦いもした。」と言うと、園は涙を流し「そうですか。吉二郎さぁ、おやっとさぁでございもした。」と言うのでした。

糸は吉二郎が貯めていた、お金と帳簿を吉之助に差し出します。吉二郎は、吉之助がまた何か思いついた時に役立つよう貯めていたと言います。家族と雪篷に、吉之助に言わないよう口止めしていたのです。知らないのは吉之助だけでした。

吉之助はたまらなくなり席を立ち、一人になって座り込みます。そして吉二郎の帳簿を見て、泣き出しました。こらえようとしても次から次へと涙が出てきます。家族は、吉之助の泣き声を黙って聞いていたのでした。

その晩、吉之助は斉彬の短刀で髷を切ったのでした…。

会津との戦い、まさかのナレーションだけでしたね。予告で早くも東京を去るシーンが流れていたんで1回で終わらせるつもりでは?と予感はしていましたが、まさかナレーションで終わらせるとは!

予想をはるかに超えての流しっぷりに驚きました。

けれど、吉二郎の死を大事に扱ってくれたのはよかったです。どうしても裏方のイメージが強かったですけど、ここで今回の主役になりましたね。「龍馬伝」の龍馬の兄役、権平(杉本哲太さん)を思い出しました。

最後の最後で、思いがかなってよかったですね。けれど、現代人の感覚としては、死ぬことで思いを叶えるという感覚は理解できない部分はあります。でも!ずっと思っていたことを内に秘めてきた吉二郎の切なさが感じられて、なんとも言えない気持ちになりました。

次回から最終章の始まりです。

第39回「父、西郷隆盛」です。

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愛加那との子、菊次郎役になんと!ナレーションを担当している西田敏行さんが出てくるとのこと!

ビックリですね!

来週からの西郷どんも楽しみです!


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