2018年1月7日(日)から、次の大河ドラマ「西郷どん」が放送スタートする予定です。

今回は、「西郷どん」を始まる前にどんなドラマになりそうなのか、ゆるくみていきたいと思います。

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原作は、林真理子さんの「西郷どん!」です。脚本は「花子とアン」、「やまとなでしこ」の中園ミホさんです。

1.西郷さんってどんな生涯だったの?

ドラマの流れを掴むためにも、西郷隆盛さんがどんな人生を送ったのか、ざっと見ていきます。

1-1.斉彬の側役に異例の抜擢

文政10(1827)年、薩摩国、今の鹿児島県に武士の長男として誕生しました。薩摩藩での武士は、城下士(上級武士)と郷士(下級武士)に分けられていましたが、西郷の身分は城下士といっても末端の方だったそうです。

江戸時代、薩摩藩は他藩と比べて教育に厳しかったようで、上下関係もはっきりしていました。また、山が多い薩摩では騎兵を育てるのが難しく、足腰を鍛えて機動力を養っていました。これがのちに西南戦争で大いに発揮されたようです。

成長して藩に出仕し、27歳までずっと同じ役職を勤める平凡な藩士でした。しかし28歳で藩主、島津斉彬から「側役」に異例の抜擢をされ、参勤交代に付いて江戸に向かいます。

西郷は斉彬に従って、幕府の老中をはじめ多くの要人たちと会う事になり、西郷は幕末の志士として急激に成長するのでした。

1-2.二度の島流しと三度の結婚

しかし、斉彬が急死すると、西郷は自害をしようとしたり、二度も島流しされるなど辛い目に遭います。そんな中、プライベートでは3度の結婚をします。一度目は江戸に向かう前に結婚していました。西郷家の生活は厳しく、その上西郷は江戸に行っていて不在。妻は家の事を引き受けて大変苦労したようです。そんななか、家が売りに出される事になり、ついに妻の実家が呼び戻し、離縁となったそうです。

二度目の妻は、藩より奄美大島行きを命じられた時に出会った、愛加那という女性。この女性との間には、長男菊次郎、長女菊草(菊子)が誕生します。島での妻は本土へ連れて帰れないという決まりがあり、別れました。

三度目の妻は、薩摩藩家老座書役、岩山八太郎の娘、糸です。西郷が39歳、糸は22歳で二人とも再婚同士だったそうです。夫婦仲は良好だったそうですが、当時の西郷は大役を任されている身だったので、新婚生活を楽しむ余裕もなく、各地を飛び回っていたそうです。

1-3.討幕の維新志士

沖永良部島へ島流しされていた時に薩英戦争勃発します。脱出しようとしたり、色々ともがく日々が続き、鹿児島へ帰還を果たすと、維新の中心となる薩摩藩のリーダー的存在にまで上り詰めます。薩長同盟、薩土同盟を結び、討幕へ向かっていきます。

西郷は、大久保利通らと朝廷に働きかけ、「討幕の密勅」を得ます。が、同じ日に徳川慶喜が大政奉還をしたので、討幕の理由を失います。その後、王政復古の大号令を経て、新政府が発足。

新政府にはまだ親徳川派がいて、西郷は親徳川派を威圧して黙らせたり、当初は強硬に慶喜の切腹を求めていました。しかし勝海舟や山岡鉄舟と会談し、江戸城総攻撃を中止しました。

これが江戸城の無血開城です。百万もの命を救ったといいます。

1-4.新政府での活躍と対立

幕府は滅び、明治天皇を中心とする新政府の体制になりました。西郷は、出世に目がくらんだ同志たちに嫌気が差し、一度鹿児島に帰ってしまいました。

しかし、弟の従道に説得されて新政府に戻り、廃藩置県や徴兵制など、武士の権限を失わせる政策を大久保利通と一緒に行っていきます。そして参議、陸軍大将、近衛都督と3つの役職に就きます。

しかし、朝鮮への使節派遣を巡って大久保と対立。政府を去って鹿児島へ戻った後は、反政府勢力とみられ、新政府から恐れられることになります。

1-5.私学校の設立、西南戦争へ

西郷が戻った鹿児島は、元近衛軍人たちが大勢帰郷していて、昼間から酒を飲むなど素行が悪く、問題になっていました。薩摩人の再組織化をするため西郷は、私学校を設立。子弟の軍事教育を行います。

軍事教育は新政府と戦う為ではなく、以前から懸念していたロシアの南下に備えてでもありましたが、警戒していた新政府が私学校を刺激。新政府が、西郷の暗殺を計画していると思った私学校の生徒が暴発してしまいます。

西郷は生徒たちを見捨てられないのと、廃刀令などで困窮した士族の為に決起します。これが西南戦争です。西郷は官位を剥奪され、逆賊とされます。

私学校は薩軍を名乗り、熊本県士族の協力もあって2万人ほどに膨れ上がります。薩軍は北上し、熊本城を包囲しましたが、新政府軍に次々と敗戦。西郷は、薩軍の解散命令を出します。

そして、新政府軍の総攻撃で自決。享年51歳でした。

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2.ドラマのキャストは?

次にキャストをみていこうと思います。

  • 西郷隆盛(吉之助):鈴木亮平さん
  • 西郷従道(信吾):錦戸亮さん→隆盛の弟
  • 大久保利通(正助):瑛太さん→幼い頃からの親友
  • 赤山靱負:沢村一樹さん
  • 岩山糸:黒木華さん→三番目の妻
  • 愛加那:二階堂ふみさん→奄美大島で出会う二番目の妻
  • 大久保満寿:ミムラ→利通の妻
  • 大久保次右衛門:平田満さん→利通の父
  • 西郷吉兵衛:風間杜夫さん→隆盛の父
  • 西郷満佐子:松坂慶子さん→隆盛の母
  • 調所広郷:竜雷太さん
  • 篤姫 (於一):北川景子さん
  • 島津斉彬:渡辺謙さん
  • 島津斉興:鹿賀丈史さん
  • 由羅:小柳ルミ子さん→斉興の側室
  • 幾島:南野陽子さん→篤姫の教育係
  • 月照:尾上菊之助さん
  • 桂久武:井戸田潤さん
  • 島津久光:青木崇高さん
  • 徳川家定:又吉直樹さん
  • 井伊直弼:佐野史郎さん
  • 徳川斉昭:伊武雅刀さん

3.キャストをみて思ったこと

物語の初めは、南国の豊かな自然の中を走り回る、元気なシーンが多いようです。正助(大久保利通)との友情や、於一との淡い恋などが描かれるそうです。於一との淡い恋?と驚きました。

2008年の「篤姫」とどうしても比較してしまうのですが、「篤姫」では、篤姫と小松帯刀が幼なじみで、小松が片思いをしている…という設定でした。小松役をしていた瑛太さんが、今度は大久保の役で出てくるのですから、「篤姫」を観ていた者としては、なんともややこしいです。

「篤姫」で出演していて「西郷どん」でも出演されている方は他にもいて、松坂慶子さんと沢村一樹さんです。

松坂慶子さんは、「篤姫」では幾島、「西郷どん」では隆盛の母、満佐子。

沢村一樹さんは、「篤姫」では小松清猷、「西郷どん」では赤山靱負です。

幾島は「西郷どん」では南野陽子さんがその役をされます。将軍の御台所として嫁ぐ為の教育をしていく役です。松坂慶子さんの時は少々強引な強い女といった感じでしたが、南野さんではどんな幾島になるのでしょうか?ドラマによって性格設定は変わるのでしょうか?

あと、サプライズだと思ったキャストは、篤姫の夫で13代将軍徳川家定役、又吉直樹さんです。NHKでは、2012年からEテレで「オイコノミア」という経済学の番組に出演中ですし、「おやすみ日本」という不定期の番組にも出演されているので、NHKとは縁があるので、出演が決まったのでしょうか?

民放ではゲストでドラマ出演していたのを一度観た記憶がありますが、あまり演技が上手とは言えなかったような…。篤姫との結婚生活は1年9か月なので、短い出演になるとは思いますが、又吉さんの家定、とても楽しみです。

4.篤姫と三人の妻

西郷隆盛について調べた時に、一人目の妻が「スガ」という名前だと分かったのですが、今回のキャストに「スガ」という名の女性がいませんでした。どなたがされるのが、分かりません。

公式サイトに「三度の結婚」とあるので、登場するとは思いますが、妻と出会う前に篤姫との淡い恋があるようです。これは将軍家への輿入れの道具を西郷が揃えるのですから、初恋の人の結婚を涙で見送るという事なのかもしれません。

篤姫役は北川景子さん。関西人の北川さんが薩摩の言葉を話すのでしょうか?「篤姫」では、幾島に言葉を直されるという場面がありました。

次に二度目の妻、愛加那。奄美大島での慣れない暮らしの中で、苦労していた西郷の前に現れ、助けてくれる存在なのだとか。ドラマの中では愛に目覚めるのはこの女性に会ってからという事みたいです。愛加那役の二階堂ふみさんは沖縄出身だそうで奄美大島の女性をどう演じるのでしょう?

次は三度目の妻、岩山糸。「真田丸」で信繁の一人目の妻を演じた黒木華さんです。ドラマの序盤から出演されるようです。前回は3月ぐらいまでの出演だったのが、今回は順番としては三番目ですが、ヒロインです。

とまぁ、それぞれタイプの違う美人揃いで、ドラマの役柄とはいえ、次々と相手が変わって羨ましいです。

5.ドラマに期待すること

1.でざっと西郷隆盛の生涯を見てきた通り、薩摩で生まれて、幕末の志士として京に江戸、様々な地へ奔走します。立場も下級武士から藩主の側役、新政府の重要な役職に就いた後、最後は逆賊として亡くなるという、波乱万丈な人生を送ります。

ドラマとしては、環境も周りにいる人物も、景色など映像的にも次々と入れ替わっていって面白いんじゃないでしょうか?

面白いとは思いつつも、状況が変わり過ぎて付いていけなくなったり、誰が誰か分からなくならないように、ものすごく変わってしまった時には、説明してもらえたら嬉しいなと思います。

主人公が鈴木亮平さんという事で、「花子とアン」のような紳士役から「変態仮面」のような役まで幅広くされて、固定したイメージのない俳優さんなので、入っていきやすそうです。

以上、まことに簡単ではありましたが、「西郷どん」の予習を終わりたいと思います。