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西郷どん。尾上菊之助が熱演中の勤王の僧・月照。その生い立ちと西郷隆盛との関係。

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西郷どん第13回「変わらない友」で初登場した京都の僧、月照。

その雅な雰囲気に、西郷吉之助も見とれていた様子でしたね。

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月照はこれから、吉之助の人生にどのように関わってくるのでしょうか?歴史上の足跡を詳しく調べてみました。

また、月照役の尾上菊之助さんとは、どのような俳優なのか、こちらもまとめてみました。

目次

月照の生い立ち

大阪の町医者・玉井宗江の長男として、父の実家の讃岐で生まれます。文化10年(1813年)生まれ、西郷隆盛より15歳年上ですね。

友松圓諦という明治の仏教学者の本『月照』に「其身短小、中肉」とあります。背が低く、中肉体型だったようです。

また「眉目清秀、威容端厳、風采自ずから経審を惹く」と伝えられ、美男子であったことが窺えます。

叔父は清水寺成就院の住職で、後継者として出家。14歳のとき、京都の真言宗牛額寺で、僧侶になります。その後、23歳で清水寺成就院の住職に。

勤王運動

成就院は宮家の支配下にある寺院です。そして有力公家・近衛家の祈願寺でした。

近衛家は薩摩の島津家と姻戚関係などで長年親しい間柄です。

天皇家や公家に近く、幕末の世情を敏感に察知していた月照は、国事を憂うようなります。

ついには住職の座を弟に譲り、幕府だけに国を任せてはいられないと、攘夷運動に身を投じていくのです。

西郷隆盛との関係

いつどこで2人が知り合ったのか、定かではありませんが、成就院は島津家とも関係が深く、薩摩藩士も出入りしていました。

西郷隆盛が篤姫の輿入れ道具を揃えるために東奔西走していたときに、月照が協力をしたという説があります。

安政5年(1858年)に西郷の主君・島津斉彬が急死。西郷は尊敬していた斉彬の死にショックを受け、殉死しようとします。

それに気づいた月照は、西郷を説得し、自害を思いとどまらせるのです。

安政の大獄で、窮地に

大老・井伊直弼は、将軍跡継ぎ問題や「戊午の密勅」で、朝廷や水戸藩・福井藩と対立。老中の権限で、敵対する者を次々に捕縛・断罪していきます。

過激な尊王攘夷運動をする者たちも捕らえて次々に処分。この大規模な政治的弾圧は、のちに安政の大獄とよばれます。

月照は「戊午の密勅」に関わった罪で指名手配されます。近衛家に月照を匿うよう頼まれた西郷たちは、月照を連れて薩摩に逃げます。

しかし薩摩藩は幕府を敵に回すことを恐れ、月照を「日向送り」にします。これは薩摩の隠語で、暗殺せよという命令。途中の関所近くで、郷士になぶり殺しにされてしまうのです。

西郷と月照は、日向に向かう船に乗り、桜島を望む錦江湾を進みます。なぶり殺しにされるのが耐えられなかったのでしょうか。2人で固く抱き合いながら、船から身を投げて自害したのです。

船にはもう1人、平野国臣という尊王攘夷派の福井藩士も乗っていました。

2人は彼に引き上げられ、西郷は息を吹き返しましたが、月照は亡くなります。享年46歳でした。

月照役を演じる、五代目・尾上菊之助さんについて

尾上菊之助さんは、女形も二枚目もこなす歌舞伎俳優です。

月照として登場したときの、整った容姿の僧侶姿は、美しいを通り越して色気すら感じさせました。

女形で磨いた演技経験から醸し出たものだったのだと、納得です。

プロフィール

  • 1977年8月1日生まれ 現在40歳
  • 東京都出身
  • 血液型 B型
  • 学歴 青山学院大学中退
  • 身長 173cm

家族

父は七代目尾上菊五郎さん、母は女優の富司純子さん。祖父、曽祖父も歌舞伎役者の、梨園のサラブレッドです。姉は女優の寺島しのぶさん。歌舞伎の名門の生まれであり、一家そろって芸能人なのです。

結婚は?

奥様は一般人ではありますが、二代目中村吉右衛門さんの娘・波野瓔子さんです。江角マキコさんや、知花くららさんなど、芸能界の美女と噂があった菊之助さん。しかし結婚相手には芸能人ではなく、一般女性を選びました。富司純子さんはバリバリの東映看板女優でしたので、母とは逆の女性を選んだということでしょうか。

2013年に結婚、子どもは3人。2013年に長男誕生。結婚が2月で出産が11月なので、できちゃった婚ではありませんね。2015年に長女、2017年に次女が生まれています。梨園に嫁ぐと大変だといわれますが、歌舞伎界のことを十分に理解されている方と結婚されたので、そのあたりの心配はないと思います。

長男の和史くんも歌舞伎の道を歩み、2016年に初舞台、2018年3月に菊之助さんと初共演するなど、話題になっています。

芸歴

1984年 6歳のときに、初舞台。『絵本牛若丸』の牛若丸役を演じる。

1996年 『弁天娘女男白浪』の弁天小僧役に。五代目尾上菊之助を襲名。

2000年 『源氏物語』で紫の上役を演じ、人気に。

2005年 シェイクスピアの戯曲『十二夜』の歌舞伎版を企画、主役の琵琶姫・獅子丸を演じる。

その他、たくさんの当たり役のある、実力・人気ともに一流の歌舞伎役者です。

歌舞伎以外にも、舞台演劇や映画にも多数出演しています。大河ドラマの出演は初めてではなく、2000年の「葵 徳川三代」に豊臣秀頼役で出演していますね。

これからの歌舞伎界を背負って立つ

2000年には七代目市川新之助(現・市川海老蔵さん)、二代目尾上辰之助(現・尾上松緑さん)と「平成の三之助」とよばれ、当時の歌舞伎人気を牽引していました。

評判としては、自由奔放な市川海老蔵さんと違い、品行方正で真面目。歌舞伎界の先輩方からも可愛がられているという感じのようです。

父の尾上菊五郎さんは、実力・家柄ともに現在活躍する歌舞伎俳優の中でトップといわれる方です。このまま順調に芸を磨いていけば、父の名跡を継いで歌舞伎界を代表する存在になると思われます。

最後に

月照は、西郷の殉死を止めた人物。そして最期は勤王の僧として追い詰められて死んでいく運命です。

尾上菊之助さんは、西郷とただならぬ関係となる僧・月照に、ぴったりの配役だと感じました。

次の登場が楽しみですね。

そして歌舞伎界のサラブレッド・尾上菊之助さんの、今後の活躍にも注目していきたいと思います。


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