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西郷どん。二階堂ふみさんが演じる愛加那の人生と西郷吉之助と奄美大島について。

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NHK大河ドラマの「西郷どん」は第18回から、南国・奄美大島編に突入します。

幕末史に詳しい人も、西郷が奄美大島に流されてどんな生活をしていたのかまでは知らない人も多いのではないでしょうか?

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奄美大島での、言わば現地妻だった愛加那とは、どんな人物だったのか?詳しく調べてみました。

また、愛加那を演じる二階堂ふみさんについても、情報を集めてみました。

目次

当時の奄美大島

奄美大島は、薩摩と琉球のちょうど中間あたりに位置する島です。12~13世紀までは琉球王朝の統治下にありましたが、薩摩藩と琉球王国が争い、薩摩が勝利。14世紀からは琉球と一緒に薩摩藩の支配下になります。

奄美では年貢として、米ではなく黒糖を藩に納めていました。扱いとしては植民地のような状態で、取り立てはとても厳しく、食料用の畑にまでサトウキビを植え、毒のある蘇鉄を毒抜きして食べて飢えをしのいでいました。島民は苦しみ、砂糖地獄と呼ばれたといいます。

薩摩藩にはシラス台地が多く米があまり取れません。実質36万石程度なのですが、鎌倉からの名家の気位か?幕府に72万石と届けていました。取れない米の分を奄美の黒糖でまかなう状態。薩摩の財政は、奄美の黒糖が支えていたといっても過言ではありません。

愛加那の生い立ち

愛加那というのは、西郷吉之助が結婚後に彼女に付けた名前で、元は龍於戸間金(りゅう・おとまがね)と言います。龍が名字で、於は尊称、金は加那の古い言い方です。お戸間さん、というような意味で、つまり名前は「とま」ということになります。大河ドラマ「西郷どん」では「とぅま」という表記になっていますね。

龍家は、奄美大島の龍郷という地域の豪農、名家です。当時の龍家当主は龍佐民(りゅう・さみん)で、彼女は分家の娘になります。父は佐恵志、母は枝加那という名前でした。5人兄弟の4番目で、次女です。

西郷吉之助との出会いと別れ

西郷は、安政の大獄で追われる僧侶・月照が処刑されることになって絶望、2人で入水自殺を図ります。月照は亡くなりましたが、西郷は生き延びました。

薩摩藩は、生き延びた西郷を幕府から隠すため、墓まで作って西郷の死を偽装し、奄美大島に潜伏させることに。菊池源吾という偽名で、島で暮らすことになります。1858年のことでした。西郷は龍佐民の家で暮らしますが、しばらくすると離れを借りて1人で自給自足の生活を始めたそうです。

薩摩藩には、離島で暮らす際には現地で妻を娶ってもよいという法律がありました。島妻…アンゴです。離島で暮らして1年ほど経ってから、とまをアンゴとして娶ります。

結婚したとき西郷は32歳、愛加那が23歳でした。縁がなかったのか?気が強くて選り好みをしていたのか?詳細まではわかりませんが、当時は10代で結婚するのが当たり前でしたので、行き遅れといってもいい年齢でした。行き遅れの娘を、アンゴとして差し出したという状況だったのかもしれません。

西郷は結婚後、とまに愛加那という名前をつけ、彼女をとても愛しました。人前で彼女を膝にのせたりと、回りが困るほどのラブラブぶりだったようです。そして、1男1女をもうけました。

しかし1862年、2人目の子がお腹にいる間に、西郷に薩摩への帰還命令がでます。帰還してすぐに、西郷は再び島流しとなり、今度は徳之島に。愛加那は2人の子を連れて、島に会いに行きます。西郷はさらに沖永良部島へ流されることになり、再び別れます。1864年に島流しが解かれ、薩摩に戻るときに奄美大島に3泊ほど滞在しました。そのとき過ごしたのが、2人が会った最後となります。

その後の愛加那の人生

アンゴを薩摩に連れて帰ることはできませんが、その子供たちを本国で育てることは許可されていました。長男・菊次郎は2歳のとき、長女・菊草は10歳で、薩摩の西郷家で引き取っています。3番目の妻である糸が、実子と別け隔てなく育てたと言われています。

愛加那は島に残りましたが、西郷からの送金は続けられます。また西郷は奄美大島の待遇改善を藩に働きかけるなど、愛加那のことをずっと気にかけていました。その後、愛加那は65歳のとき農作業中に倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。

演じる二階堂ふみさんについて

プロフィール

  • 1994年9月21日生まれ (現在23歳)
  • 沖縄県那覇市
  • 血液型 O型
  • 身長 157cm

家族

家族は父と母、二人共一般人です。

経歴、主な出演作

  • 2006年 12歳のときにフリーペーパー『沖縄美少女図鑑』でグラビアデビュー。
    グラビアがきっかけでスカウトされて芸能界入り。
    ローティーン向け雑誌『ニコラ』の専属モデルとして活動。
  • 2007年 日本テレビ系ドラマ『受験の神様』で女優デビュー
  • 2009年 高校進学を機に上京
  • 2011年 映画『神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演
  • 2012年 映画『ヒミズ』『悪の教典』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞
  • 2014年 映画『私の男』狂気を孕んだ主人公を演じ、話題に。ニューヨーク・アジア映画祭ライジング・スター・アワードを受賞。
  • 2014年 一浪で慶應義塾大学にAO入試で合格。
  • 2016年から2017年まで、日本テレビ『ぐるぐるナインティナイン』のコーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!」パート17、18に出演。一気に知名度を獲得。

恋多き女優?

様々な男性との熱愛が報じられ、恋多き女としても有名です。噂になったお相手を何人かピックアップしてみました。

  • 2013年4月 俳優の新井浩文さんとのお泊りデートが報じられます。2年半後に破局。
  • 2015年10月 俳優兼シンガーソングライターの星野源さんとの交際報道。
  • 2016年3月 俳優の菅田将暉さんとのデートが報じられます。本人はお友達とのコメント。
  • 2017年3月、映像作家の米倉強太さんとの熱愛報道。

女優業も恋愛も、充実した毎日を送っているようです。

最後に

西郷隆盛と愛加那が夫婦として生活したのは、わずか3年程度の期間でした。しかし夫婦の仲はとてもよく、2人の子を授っています。そして西郷は、島を離れた後も、折に触れては愛加那や子供のことを思い出し、手紙や贈り物を送り、気を配っていました。

西郷隆盛を扱ったドラマでは、必ず登場する愛加那。いままで愛加那を演じた女優は、1987年のドラマ「田原坂」で多岐川裕美さん。1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」で、石田えりさん。いずれも演技力に定評のある女優さんです。

今回の二階堂ふみさんも、演技力を高く評価されている、実力派。そして沖縄出身ということで、南国美人の特長である目のくりっとした顔立ちが、愛加那のイメージとぴったりです。はまり役だと言えそうです。


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